眼球粗動/1日仕事の後麦酒
・医者になって30ウン年、知らないことが多すぎます。今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEにセロトニン症候群の患者さんの眼球粗動の論文がありました↓
Ocular Flutter in the Serotonin Syndrome
N Engl J Med 2016; 375:e38 Nov 3, 2016
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1506066
・心房粗動はよく聞く言葉ですが、眼球粗動は知りませんでした(忘れた?)医学書院医学大辞典第2版の説明は↓
異常眼球運動の非眼振性異常眼球振動の一種。正面視,衝動運動で視線変換直後,2~3秒間発作的に出現する水平性,共同性,振幅5°前後の三角波形となる衝動運動の繰り返し(振動)saccadic oscillation(正弦波振動),その繰り返しの間の静止位(intersaccadic interval)がないのが特徴。小脳,脳幹障害にみられ眼球クローヌス軽快中にみられやすく,saccadic dysmetria(衝動運動振幅の不足,過多など不正確な運動をいう),矩形波眼球運動などとも共存出現する。衝動運動を惹起するバースト細胞を抑制するポーズ細胞の障害が考えられる。
そしてセレトニン症候群とは↓(ステッドマン医学大辞典改訂第6版)
セロトニン代謝を阻害する2つ以上の薬剤(例えばMAOI, SSRI)を内服しており、血中セロトニン濃度が上昇したために生じる症候群。症状は多彩で、興奮、混迷、発汗、下痢、発熱、身体のふるえ、振せん、ミオクローヌス、硬直、開口障害、強直性発作、痙攣、嗜眠、幻覚、および昏睡が生じる。自律神経系の徴候として、腹痛、下痢、顔面潮紅、高血圧、瞳孔散大、流ぜん、頻脈、頻呼吸が生じる。通常、高体温がみられる。さらに進行すると、Dic、横紋筋融解症、腎不全、呼吸不全、およびARDSが生じてくる。
cf. 重篤副作用疾患別対応マニュアル セロトニン症候群
平成22年3月厚生労働省
http://www.pmda.go.jp/files/000144659.pdf
この中で↓のようにかかれています
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