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壊死性遊走性紅斑とグルカゴン産生腫瘍/来年度も今の職場ではたらく予定

・今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEはグルカゴン産生腫瘍に関連した発疹でした↓

Glucagonoma-Associated Rash

Luke Mountjoy, D.O., and Daniel Kollmorgen, M.D.

N Engl J Med 2017;  376:e18 March 9, 2017

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1603135

・グルカゴン産生腫瘍について、『医学書院医学大辞典第2版』の解説↓

グルカゴン産生腫瘍

[英]glucagonoma

[同義語]A細胞腫 A cell tumor

[1]膵ランゲルハンス島の膵A細胞が腫瘍化したもので,ほとんどすべて膵原発である。腸管のL細胞由来のエンテログルカゴノーマはきわめて稀である。グルカゴンを分泌する度合などにより,壊死性遊走性紅斑,口内炎,眼瞼炎,体重減少,貧血,耐糖能異常,低アミノ酸血症など多彩な症候を伴うことが多く,グルカゴノーマ症候群(glucagonoma syndrome)と呼ばれる。また本腫瘍は,多発性内分泌腫瘍症1型(ウェルマー症候群)の一部としてみられることもある。診断は上記症状に加えて高グルカゴン血症(500pg/mL以上)と腫瘍を証明することである。 [2]治療は,開腹による腫瘍の摘出が原則となる。術前処置は糖尿病の管理と皮膚炎の治療を行う。肝転移の頻度が高く,治癒切除ができるのは約30%である。切除不能例あるいは再発例に対しては,ストレプトゾトシンとデカルバジンなどを用いた化学療法,肝動脈塞栓術(TAE)を行う。

 

・この中で述べられている壊死性遊走性紅斑が、今回の発疹と思われます。それについての『医学書院医学大辞典第2版』の説明が↓

 

壊死性遊走性紅斑

エシセイユウソウセイコウハン

[英]necrolytic migratory erythema

体幹などに小水疱,膿疱,びらん,鱗屑,痂皮などを混じ,中心治癒傾向を示しつつ拡大する環状ないし連環状の紅斑。基礎疾患として耐糖能低下,血中グルカゴン高値,アミノ酸摂取不足などがある。皮疹は消退する一方,新生もみられる。グルカゴノーマの70%に本症を発症し,初発症状となることが多い。 

 

・発疹が出て、なんか内臓の病気ではないかと心配されて来院される患者さんがおられますが、こういった疾患も頭の中に入れていないといけないのですね。

 

以下日記

・1日とんでのブログでした。昨日は、何をしていたか?・・・午前中外来(いつも一緒に外来をしているDr.Jが出張なので一人)、午後カンファレンス、夜間診療でした。幸い20時前に終わって帰宅は20時半前でした。お風呂入って夕食とって事務的なことをしていたら、あっという間に0時過ぎてしまいました。

・ということで、本日は遅起きで6時半起床。当然朝勉はなしで、朝食とって燃えるゴミだして出勤。午前中外来でした。午後は職員さんのワクチン接種。MRや麻疹、おたふく風邪と多彩。無事間違えず接種できました。あとは、レントゲンの読影。夕方事務長と来年度の契約のお話。幸いなことに(??)、契約の破棄の通告はございませんでした。なので、とりあえずは来年度も今の病院で働くことになりそうです。 でも、好条件のところがあれば、途中で契約は破棄して移ったりして。右のほほを札束でたたかれれば、左のほほも出す私。(しかし、実際はもう体力がなくて十分はたらけましぇん)

明日は、午前外来。午後からは宇部新川へ。いつもよりは早く着きそうなので、ちょっと遊ぼうかな・・・って、どこで遊ぶの??? 

 

 



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