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「ICする」はやめましょう/アドレナリンと失敗三連発

私は温厚で、人格者で、めったに怒ることはないのですが(ウソ)、ある言葉・文章を聞くと突然暴れだします。これを、逆鱗に触れると言います。例えば以下のような言葉。


「的を得る」・・・これは、とっても知的レベルがたかいと考えられている医学部教授(複数)が書かれた文章をよんでいても、時々おめにかかります。「的を得る?ハァ~ッ」」というのが私の思いです。「弓矢やダーツの的をとってきてどうするのよ?」正しくは、「的を射る」ですよね。


あと、医学会ではびこる語訳:理学的所見:physical examinationの訳のようですが、本当は身体検査ですよね。あの有名な故・日野原重明先生がしばしば言っておられました。結構日野原先生を尊敬しているような方々がいるようですが、本当に尊敬しているなら、その注意喚起を受けて、「理学的所見」撲滅運動をしていただきたいものです。


それはさておき、標題の「ICする」:医療界ではびこっている超誤用。ICとはinformed consentの略。consentとは、ジーニアス英和辞典によると同意、承諾、許可、(意見・感情などの)一致。つまりコンセントとは患者さん側が医療者側に与える同意、少なくとも医療者と患者さんとの「一致」です。医療者側がICするのではなく、ICを得るというのが正しいのです。(最近は「一致」という意味のもと、ICの状態にあるという考えになってきているようですが)この「ICする」という言葉をよく耳にしますが、限られた私個人の経験であってほしいと思うのですが、ジャンジェンそうではないみたいです。昨日わたしに「【ニュース】術式変更のICせず 術後死亡で賠償へ」


という、e-mailのニュースが送られてきました。ここでも、「ICする」という発想(ここでは「ICせず」ですが)。おまけに、このニュースにコメントしているDr.(複数)もICするという言葉使い。ついでにちょっとネットでみてみたら、日本医師会のwebsiteに↓のような記事が。


基本的事項 №4 

「インフォームド・コンセント」

この文章の中に「ところが手術数日前に若い主治医から家族に対してICが1時間にわたって行われた。その後、私は妻にICの理解の有無を尋ねたが、多くを理解できていなかった。」とあります。つまりICは説明することを言っているだけです。こういう文章が、だれもチェックせず堂々とインフォームドコンセントの説明としてネットにアップする医師会の情けなさ(私も超末端の医師会員ですが)...
失意のうちに以下日記
・1/23(火)のブログアップから間があいております。また、過去を振り返ります。
・1/24(水)は、午前外来、午後カンファレンス、夜間診療。もう、夜間診療の患者さんが多い。しかし、この日の夜私のギアが切り替わりました。2000年から2012年まで小さな病院の院長をしておりましたが、それで私の医師生活のエナジーをほとんど使い果たし、今まで何とか残り少ないエナジーを使いながら診療しておりました。患者さんが多いと「ハァ~~」とため息をつく毎日。しかし、最近医師体制が厳しくなり今までよりいっぱい働かなくならない崖っぷちにおいこまれてきています。そういう状況で大丈夫か?やっていけるのか?と不安に思っていたのですが、この日の夜についに開き直ったのか、「おう、やってやろうやないか」という気になりました。「少々患者さんが多くても、診てやろうやないけっ(関西弁、だったと思う)」という感じ。アドレナリンが分泌された感じです。若かりし頃、緊急の挿管や緊張性気胸へのchest tubeの挿入後患者さんを助けたぞという達成感、高揚感をちょっと思い出しました。ちょっとこれから今までの燃えつきモードから変わるかも。(心配なのは体力が持つか)
・1/25(木)は午前外来。終わるとダッシュで水島へ行って、サンドイッチ食べながら労災関係の書類を書いて倉敷市役所へ。公害健康被害認定審査会に出て、それが終わったらまた水島へ戻って書類。それから玉島へもどって通所リハビリテーションのカンファレンス。その後書類をかいて19時半から当直でした。幸いなことに落ち着いており、ブログ(今回書いているネタです)を書いていたのですが、どこかに指が当たって文章が消えてしまいました。CtrL+Zでも、もどらず超ショックでした。それがちょうど0時前、失意のうちに当直室に寝に行きました。幸い夜中は起こされませんでした。
・本日1/26(金)は6時半前に起床。シャワー浴びて、朝食摂ってちょっと事務作業。本日の午後から岡大津島キャンパスで講習会があり、e-mailで申し込んだはずなのにその返事が今日までありませんでした。ひょっとしたら、e-mailを送っていなかったのではと調べてみたら、「下書き」に保存されており、送っていませんでした。これが、第二の失敗。ダメもとでe-mail送ったら幸いなことにまだ空席があり、参加できることになりました。
・午前中は外来。終わり次第さっさと岡大にいくつもりだったのが、予約している患者さんが遅く来られて診療が長引き病院出たのは14時前。コンビニでサンドイッチ買って電車の中でたべました。で、久々の津島キャンパスへ。1時間だけでしたが、「Endnote basic利用講習会」を受講しました。なんと私の所属する疫学・衛生学教室の仲間もあと二人、先生もお二人参加されておりました。Endnoteかなり役立ちそうなのでこれから積極的に使ってみようと思います。(これは、岡大生ならネットで無料で使えるのです)
・帰宅は19時ころ。とってもおなかがすいたので、まずは夕食。そして事務作業して、このブログを書いております。これからお風呂入って早く寝ます。
・そうそう三つ目の失敗を書くのを忘れておりました。昨日家を出るとき定期券(通学定期です)を持って出るのを忘れて、本日鴨方から岡山で580円を払っていきました。(時間に余裕があったらいったん帰宅していけたのですが、上述のように外来が長引いたので時間がタイトであきらめました)往復1160円。これは、きつい。まあ、講習会は無料だったので講習料ということと考えましょう。

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