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心電図でケブネル現象/宮島でひいたおみくじは凶

今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEは、「なるほどね、確かにこういうことも起こりえるな」と思えた症例の報告でした↓。


ECG-Induced Koebner Phenomenon

Enrico Streit, M.D., and Lena E. Vogelgsang, M.D.

N Engl J Med 2017; 377:2180 Nov. 30, 2017 

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMicm1706993

ケブネル現象とは、『医学書院医学大辞典第2版』の説明では↓

 

ケブネル現象 Koebner phenomenon、Köbner phenomenon

 

[同義語]ケブネル徴候 Koebner(Köbner) sign,同形反応 isomorphic response

 

皮膚疾患において外的刺激を受けた部位に疾患固有の病巣が出現する現象。乾癬において初めて報告された(1876)。乾癬のほか扁平苔癬,光沢苔癬,エリテマトーデス,白斑,ケロイド,サルコイドーシスなど,主に経過の長い炎症性疾患や自己免疫性疾患にみられる。誘因には動物咬傷,熱傷,凍傷,日光,掻破,摩擦,圧迫,剥離,外科的切開,BCG注射,紫外線・放射線治療,瘢痕などがある。発生病態は,外的刺激によって炎症性サイトカインや細胞接着因子の活性化が起こり疾患固有の生物学的反応が惹起されると推測されている。(Heinrich Köbner,1838-1904,皮膚科,独,原音に近い表記はケブナー)

 

・心電図とって、こういう現象がみられたら、上記にあるような疾患を思い浮かべないといけませんね。

cf. 乾癬について

皮膚科Q&A 乾癬

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/

 

以下日記

・ここ1週間ブログをアップしておりませんでした。もう、大分忘れたのですが、過去を振り返ってみます。

・11/24(金)午前中は外来。午後は産業医面談2件して、その後CPAPの勉強会。その後体調が悪くなったDr.の代わりにちょっとだけ夜間診療。午前中に、「オレがやるわ」と宣言したら、お昼頃に看護師さんたちが「お礼」と言って、私にアンコのお菓子類(まるで、「おかんき」の帰りにもらって帰る、お菓子類の詰め合わせ)をくれました。まだ、夜間診終わってないのに...ちょうど外来師長が外に会議に出ているので連絡とって買ってきてもらったみたいです・・・看護師さんのやさしい心遣いに涙と鼻水がながれてしまいました。

・11/25(土)は、11/23(木)がお休みだったため、臨時の水島協同病院での産業医学科外来。水島コンビナートで働く労働者の「長時間労働者への医師による面接指導」が1件入っていました。私が産業医学科を始めた1990年ころは、絶対に水島コンビナートの労働者が来ることがなかったのですが、最近はチョクチョクこられます。驚きなのは会社が当科に行きなさい指導していること。水島コンビナートの中がどうなっているのか知りたいところです。それは、さておき臨時で土曜日働いたので、看護師さんおすすめのお店にお昼ご飯食べに行ったら、すでにランチが売り切れてお店が閉まっていました。しゃーないから、ビックリドンキーまで行ってランチして、倉敷駅まで送ってもらって、ロフトでお買い物。念願だった最近発売のジェットストリーム0.38mm芯を購入。→岡山へ。16時から17時半まで会議、その後懇親会でした。

・11/26(日)家族の誰かが言い出したのか忘れましたが、紅葉をみたいという意見より家族4人(次女は他の用事で不参加)で宮島まで行ってきました。朝10時半頃付きましたが、結構な人でした。悲しいことに紅葉は終わりかけていましたが、宮島を散策(?)して、おいしいもの食べて、良かったです。ロープウェイにものろうと思いましたが、なんと大人一人往復1800円、小市民な私たちは乗るのを諦めました。標題にあるように、おみくじひいて凶がでましたが、私は全然気にしません。逆にめったに凶なんてひかないので、ラッキーと思ったりして。帰りは、紙屋町のそごう、アクアでショッピング。まあ、私は紀伊国屋とロフトしか行っていませんが。で、夜はお好み焼き食べて帰りました。

・11/27(月)の午前中は大学院で勉強。午後は玉島協同病院で外来。帰宅して勉強していましたが、22時前に眠くて眠くて...しかし、寝付けず、蛇の生殺しみたいな状態でした。

・11/28(火)は、1日大学院で勉強。前日の睡眠不足のため、夕方のcritical appraisalの時は、ちょっとウトウトしてしまいました。

・11/29(水)は午前外来、午後カンファレンス、夜間診療。そして当直でした。0時までは落ち着いていて、今度の土曜日の講義の準備(私が講師でする方)ができました。

・11/30(木)夜中は、2回起こされ、今朝は7時前に起こされて少し病棟の対応。そして、午前中外来でした。午後は、薬の学習会、その後労安、その後病棟師長さん達と人工呼吸の観察項目、アラームについての話し合い。その後書類作成でした。さすがにしんどいので18時前に帰宅。早めの夕食で、録画の「月曜から夜ふかし」をみました。で、夕食食べすぎて苦しくて何もできないので、このブログを書いております。このブログ書き終えたら入浴して、ちょっと勉強して22時ころには寝たいと思っております。

・明日は午前外来、午後はちょっと時間が空くのですが18時から水島で会議に出ます。年ですので、最近は夜の会議はつらい。来年からの働き方を考えないといけません。


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コメント 2

おおさわ

よく湿布や、ガーゼ等をはがした後に軽く発赤している方がいらっしゃいます。刺激によるもので、すぐに消えるのが大半なのですが、その後にカサカサしていたり、違和感があるときには要注意だなと思いました。
私の住む信州では寒冷刺激がトリガになることもあるんでしょうか。

水島コンビナートで会社が受診するよう勧めているというのは、なんだか興味深いですね。
先生にしてみれば、隔世の感があるのでしょうか。

by おおさわ (2017-12-04 18:04) 

michiba

>おおさわさん、コメントありがとうございます。
ケブネル現象は、物理的刺激でおこるということですから、論理から行くと寒冷刺激でも起こるかもしれませんね。私は、経験ないですが。

水島コンビナートからの紹介は、本当に隔世の感があります。私が研修医だったころは、水島コンビナートには鉄のカーテンがありました。私は経験ありませんが、水島協同病院に緊急入院した労働者を職制がつれにきて無理やり退院させたということも聴いたことがあります。協同病院をつぶすために、企業立の病院を建てたりましました。(大学人事でその企業立病院で働いていた医師が、水島協同病院へ転勤してきて行っておられたとききました・・・その病院は、現在身売りしていますが)
by michiba (2017-12-04 20:40) 

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