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菊池病=組織球性壊死性リンパ節炎/やっぱり女性じゃなくて女声が好き

外来していると頸部のリンパ節腫脹でこられる患者さんが時々おられますが、結構診断に難渋します。その中に菊池病の患者さんがいないかなと思っているんですが、よう診断つけておりません。(遠い,昔同じような標題で、同じような「セリフ」を書いたようなかすかな記憶が・・・・政府高官よりは記憶がよいぞっ!


『医学書院医学大辞典第2版』に菊池病といれてもヒットしませんが、菊池症候群として載っていますが、メインタイトルは、亜急性壊死性リンパ節炎でした。↓のような説明があります。


亜急性壊死性リンパ節炎

[英]subacute necrotizing lymphadenitis

[同義語]菊池症候群 Kikuchi syndrome




1972年菊池昌弘がリンパ節の一部に巣状に細網細胞の密な増殖がみられ,核崩壊産物や,赤血球や核崩壊産物を貪食した組織球を伴い,好中球をはじめとする炎症細胞の浸潤を認めず,壊死傾向の乏しい病変を生検リンパ節に見出し,特異な組織像を呈するリンパ節として報告した。その病態から組織球性壊死性リンパ節(histiocytic necrotizing lymph node)とも呼ばれる。病因は不明である。10歳代から30歳代に主に発症し,男女比はほぼ1:2である。80%以上の症例では頸部リンパ節腫大で発症するが,約5%は全身の表在リンパ節の腫大をみる。発熱を来す例が多く,約20%に皮疹をみる。白血球数の減少,乳酸脱水素酵素(LDH)の上昇がみられる。副腎皮質ホルモンの投与の有無にかかわらず予後は良好であることが多い。



で、もって、標題に書いた「組織球性壊死性リンパ節炎」とも呼ばれているようです。

その疾患のイメージをもつのに役立つ↓の様な症例報告がありました。



菊池病の2例


耳鼻と臨床 62巻(2016)6号




【抄録】菊池病は、1972 年に菊池らにより報告された疾患で、組織球性壊死性リンパ節炎とも呼ばれている。数週間の頸部リンパ節腫脹と発熱を訴え、抗生剤が無効で、白血球数が低下し、LDH の上昇がみられれば、本疾患が強く疑われる。今回、われわれは、頸部腫瘤形成を主訴とした 27 歳女性と 17 歳男性の菊池病の 2 例を経験した。穿刺吸引細胞診にて確定診断後に、ステロイドを投与したところ、病変の速やかな改善を認め、現在のところ経過良好である。菊池病は約 4 %に再発がみられるものの発病後 1 − 2 カ月で治癒し、予後良好な病気とされている。しかしながら、高熱が持続し汎血球減少を呈し、不幸の転帰をとった症例などの重症例も存在することから、頸部リンパ節腫脹を来した症例に遭遇した際には、菊池病も念頭に置き、診療に携わる必要があるものと考えられた。


・とりあえず、リンパ節腫大の鑑別のためには、少なくともCBC、CRP、LDH、フェリチンは測らないといけないようですね。(私、単純に炎症反応は調べるものの、LDH、況んやフェリチンを調べるという発想が身についておりません)



以下日記

・日曜日からブログを書いていなかったので、アップします。

・4/22(日)は、8時過ぎに起床。夕方まで,大学院の「宿題」と自分の研究を行っていました。18時より地域の集会。2017年度の総括と2018年の方針、予算決定でした。それで終わるのかと思ったら、缶ビールがでてきて懇親会となりました。日曜日は飲むまいと思っていたのですが、ついつい飲んでしまいました。で、もって帰宅したら、配偶者が夕食時にジムビームのハイボールのませるものでヘロヘロになって風呂にもはいらずねてしまいました。

・4/23(月)は、5時45分におきて、ちょっと庭の草抜きしてから、朝風呂。そして午前は大学へ:生存時間データ解析の勉強。午後から病院へ行って午後・夜間診療。18時30分で終わる予定が、20時までかかってしまいました。20時40分頃帰宅して、入浴、夕食。そして、何もせずに寝ました。

・本日4/24(火)は、早く寝たおかげか4時55分起床。朝勉して、朝食取って出勤です。午前中外来、それから大学へ。先週と同様、昼食は鴨方駅前の木村屋のパンでサンドイッチとスヌージー買って、駅のホームで真っ昼間から「たそがれて」昼食摂りました。(そういえば、『たそがれ清兵衛』という映画があったなぁ。)

大学では、エピ・トレという疫学の「演習」、その後critical appraisalで、今回の指導教官は、現在ハーバード大学の公衆衛生大学院に留学され、一時帰国されている助教の先生。お話聞いていてい、頭の構造がちがうと改めて思いました。で、やっぱり自分は研究者よりもpractitionerがむいているなと思った次第。

・18時で本日の講義は終了、「ダッシュ」でイオン岡山へ。『グレイテスト・ショーマン』という映画を観ました。後悔されたときから観ようか観まいか迷っていましたが、facebookで知り合いの先生が良かったと書いていたので、観ることに。(すぐ、人に影響される私)で、結果は音楽が良かった。ストリーは、型通りですが。歌は、キアラ・セトルというひとが歌うThis is Meというのが話題みたいですあ、私は、オペラ歌手に扮したレベッカ・ファガーソンという女優さんの吹き替え(と言うのかな?)のローレン・オルレッドという歌手の声がよかった。久々に女声をきいて、ああ、やっぱり自分は女性、じゃなかった、女声が好きなんだなぁと思いました。(ヴァネッサ・ウィリアムス、サラ・ブライトマン、ヘイリー・ウェステンラなど)

・映画の後はちょっと東急ハンズで買い物して22時過ぎ帰宅。お風呂入って、遅い夕食を摂って、このブログを書いております。これから、歯磨きして寝ます。明日は午前外来、午後カンファレンス、夜間診療で19時半までは仕事です。夜間診療は、週3回から2回にへったものの、やっぱりしんどいぞ。


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