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腹痛の鑑別診断V/ほんと、当直やめたくなった

・標題のなかにあるVは、英語のヴイです。(ローマ数字の五ではありません。)Vascularの最初のVです。標題の意味は、腹痛が主訴の患者さんの場合、消化器疾患のみでなく循環器疾患・血管疾患を頭におもいうかべないといけないという意味です。

ちなみに、過去何回かブログにかきましたが、わたしが、鑑別診断をあげるたすけに V dot Cinema SPというのを考えます。詳しいことは以前書いたし、また、後日書くかもしれませんが、それぞれ思い浮かべるべき疾患のカテゴリーです。

V: Vascular D: degenerative O: Occupational T: toxic C: Congenital I: Idiopathic Infectious Inflammatory Iatrogenic Immunological N: Neoplasma M: Metabolic A: Autoimmune

S: Systemic P: Pychiatric


・で、腹痛の原因としての血管系の疾患のひとつである状腸間膜静脈血栓症の1例↓


断に至らず救命できなかった上腸間膜静脈血栓症の1例




日本農村医学会雑誌 67巻(2018)2号


【抄録】

 症例は68歳,男性。腹痛・嘔吐・下痢で受診し身体所見・血液検査・エコー・単純CTより急性胃腸炎が疑われ入院した。絶食・補液で加療したが翌朝に心肺停止となり蘇生できず死亡した。病理解剖で上腸間膜静脈に充満した血栓を認め上腸間膜静脈血栓症と診断した。本症はまれな疾患で非特異的な症状のみを呈することが多く,診断に苦慮することがあるが,診断の遅れにより予後が不良となることがあり,本症を鑑別に挙げることが重要である。

・上腸間膜動脈血栓症までは、鑑別診断に浮かびますが、静脈の方は頭にありませんでした。で、造影CTが有用と書かれていますが、なかなか小さい病院では困難だし、結構腎機能が落ちている人がいて、造影する気にはなかなかなりませんね。また、造影してもちゃんと読めるかどうかわからないし...

 

以下日記

・昨日12/24(月)は、朝から夕方までちょっとだけ勉強と書類の整理、事務的作業、おひるねちょっと。で、17時30分より当直。日直の先生から外来はおちついていましたと申し送りあり、また、病棟は若干問題の患者さんはいるようでしたが、現時点ではおちついていると。で、ちょっと安心。ところがどっこい・・・当直に入ってちょっとして外来からコール。熱ということで来られた新患の患者さん、どうも様子が違う。結局1時間弱当院で処置して、ご本人およびご家族の意向で大きな病院へ転院。それで、どっとつかれたところ、1病棟の患者さんが痙攣。0時過ぎに寝たら2時半頃2病棟の患者さんの呼吸困難。麻薬が必要で、夜中に薬剤師さんを呼びだしてしまいました。でも、呼吸困難で起座呼吸だった患者さんが、私の処置であおむけで眠れるようになり、よかったなー。ちょっとした医者の喜び。で当直室で寝たのですが、6時半頃起こされました。ちょっとした指示を出して、シャワー浴びて朝食。朝礼後外来へ。これまた、長引いて最終的に外来の患者さんの対応が終わったのが14時ころだったでしょうか?その後病棟の患者さん診て、15時20分病院を出てダッシュで大学へ。17時からのcritical appraisalには間に合いました。本当は、15時からのエピ・トレという疫学の「演習」にもでたいのですが、もう現在の仕事量では無理で、あきらめております。

・大学院での勉強は1時間のみで終了。帰宅は19時半。夕食、入浴。そしてこのブログを書いております。なんせ、今日1日眠かった。もうちょっとしたら寝に行きます。

・明日は、魔の水曜日。午前外来、午後カンファレンス、夜間診療です。あすは、何事もありませんように。インシャラーメンダブツ。

 

 


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