職業性疾患としてのレプトスピラ症/超小市民的葛藤
・レプトスピラとは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓
レプトスピラ属 Leptospira
スピロヘータ目の好気性・螺旋状細菌からなる一属。200以上の血清型があるLeptospira interrogansのうち,黄疸出血性レプトスピラ(L. interrogans serovar icterohaemorrhagiae)は,出血性黄疸(ワイル病)の病原体である。ラットの尿で汚染された水,食物,土壌などを介してヒトに感染する。九州,山陰,千葉地方に患者の発生が多い。
スピロヘータ目の好気性・螺旋状細菌からなる一属。200以上の血清型があるLeptospira interrogansのうち,黄疸出血性レプトスピラ(L. interrogans serovar icterohaemorrhagiae)は,出血性黄疸(ワイル病)の病原体である。ラットの尿で汚染された水,食物,土壌などを介してヒトに感染する。九州,山陰,千葉地方に患者の発生が多い。
・で、レプトスピラ感染による重症なものが、ワイル病(辞典の見出し語は、出血性横断となっております)
出血性黄疸
[同義語]レプトスピラ性黄疸 leptospiral jaundice,黄疸出血性レプトスピラ症 ラleptospirosis icterohemorrhagica,ワイル病 Weil disease
黄疸,出血,蛋白尿を主徴とするレプトスピラ症の重症型。Leptospiraを保有するネズミなどの尿で汚染された下水や泥が感染源となり経皮感染,時に経口感染する。肝臓と腎臓の障害が著明で,心筋や骨格筋の変性も来す。潜伏期は2~16日で,突然悪寒・戦慄を伴う高熱,筋肉痛,腓腹筋把握痛,眼球結膜の充血が出現,約1週間後黄疸,皮膚の点状出血,血尿など出血傾向が著明となる。蛋白尿がみられ尿量が著しく減少し循環不全を来す。診断は血液,髄液,尿からのLeptospiraの分離,血清学的診断,PCR法による遺伝子診断も行われる。治療にはストレプトマイシン(PCGやMINOも有効)が有用である。
・上の記述から、ネズミの尿と接触しやすい職業に感染のリスクが高いことがわかります。↓のようなレポートがありました。
[同義語]レプトスピラ性黄疸 leptospiral jaundice,黄疸出血性レプトスピラ症 ラleptospirosis icterohemorrhagica,ワイル病 Weil disease
黄疸,出血,蛋白尿を主徴とするレプトスピラ症の重症型。Leptospiraを保有するネズミなどの尿で汚染された下水や泥が感染源となり経皮感染,時に経口感染する。肝臓と腎臓の障害が著明で,心筋や骨格筋の変性も来す。潜伏期は2~16日で,突然悪寒・戦慄を伴う高熱,筋肉痛,腓腹筋把握痛,眼球結膜の充血が出現,約1週間後黄疸,皮膚の点状出血,血尿など出血傾向が著明となる。蛋白尿がみられ尿量が著しく減少し循環不全を来す。診断は血液,髄液,尿からのLeptospiraの分離,血清学的診断,PCR法による遺伝子診断も行われる。治療にはストレプトマイシン(PCGやMINOも有効)が有用である。
・上の記述から、ネズミの尿と接触しやすい職業に感染のリスクが高いことがわかります。↓のようなレポートがありました。
詳細な病歴聴取により予測し得たレプトスピラ症の1例
日本救急医学会関東地方雑誌 39巻(2018)2号
【抄録】
症例は50代男性。数日前からの発熱, 下痢を主訴に前医受診し, 高度の肝・腎機能障害を認めたため, 当施設に転院搬送となった。アルコール性肝機能障害およびC型肝炎の既往があったため, 当初それらによる病態を疑い診療を開始した。しかし, 画像上で腹部臓器の器質的異常がみられないなど, 既往疾患の急性増悪としては非典型的であった。そこで詳細な病歴聴取をしたところ, 一般廃棄物運搬業に就労していることが判明した。不衛生な環境を背景に, 肝・腎機能障害, 血小板減少が主症状としてあることからレプトスピラ症を疑い, 血清PCR検査などで確定診断に至った。わが国におけるレプトスピラ症は比較的まれな疾患であるが, 重篤であり死亡例の報告もある。原因不明の肝・腎機能障害, 血小板減少を認めた場合はレプトスピラ症も念頭に置き, 速やかに病歴聴取をして診断に至ることが重要と考えられた。
・もうひとつ、上の文献の引用文献(abstractのみですが)
Leptospirosis in a Japanese urban area: A case report and literature review
Journal of Infection and Chemotherapy Volume 20, Issue 4, April 2014, Pages 278-281
・私、職歴をきいても、この疾患が思い浮かぶかどうか不安です。しかし、やっぱりどんな疾患でも職歴はきかないといけませんね。
ところで、↓のような本があります。
- 作者:
- 出版社/メーカー: ASM Press
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: ペーパーバック
・誰から、これと似たような"Infections of Occupation"といった本を書いてくれないかな?
以下日記
・本日6/29(土)は、6時起床。まずは↓の質的研究の本で朝勉。
・その後朝食摂ってからひたすら、自分の博士論文の作成に。途中、資源ゴミを片付けたり、布団干したりと家事を間に挟みながら、シコシコ論文作っておりました。そして夕方やっとTable 1(一応)完成。論文にはTable 3まで作る予定なので、あと二つ。本文のざっくり6割書いて、英訳。一応形になりつつあります。
・これから、お風呂入って夕食。余力があれば、もうちょっと論文作成。なければAmazon PrimeでVideoでもみましょうかね。そして、今、悩んでいること。アルコールを飲むべきか否か?ほんま、小市民的な悩みドス。
2019-06-29 19:20
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0