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日本紅斑熱による関節炎/糖尿病の講義でおなか一杯

・日本紅斑熱という疾患は、私が医者になった翌年に見つかったもので、まだ歴史が浅い???もので、かつ、稀な疾患だと思います。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


日本紅斑熱 Japanese spotted fever

1984年に馬原文彦によって最初の臨床例が報告され,病原リケッチアはRickettsia japonica(リケッチア・ジャポニカ)と命名された。高熱,発疹,刺し口を三徴候とする疾患で,野外での作業時に感染する例が多い。媒介動物としてはマダニが最も有力である。西日本を中心に太平洋沿いの温暖な地域に発生する例が多い。1週間の潜伏期間の後,発熱(弛張熱),発疹,頭痛,倦怠感,悪寒を伴い発症する。ダニによる刺し口を大半の例に認める。R. japonicaを抗原として,間接免疫ペルオキシダーゼ法(IP法)や免疫蛍光法(IF法)を用いて,特異的抗体価の上昇を証明する。ワイル-フェリックス反応ではプロテウスOX2に凝集反応を示す。テトラサイクリン系抗菌薬が有効で,ニューキノロン系薬の併用も効果を示す。

・もうちょっと詳しい説明は↓




・で、↓のようなレポートがありました


Japanese Spotted Fever: A Rare Cause of Arthritis


Intern Med 58: 2117-2118, 2019




・↑の患者さんは、発熱と右手の関節炎で受診されて、足に発疹(刺し傷)があって、無事日本紅斑熱と診断されたわけですが、本文に書かれているように、この疾患で関節痛が起こるというのは稀なことみたいですね。ササッと複数の教科書をみてみましたが、関節炎のことは書かれていませんでした。関節炎があるから日本紅斑は考えにくいというわけにはいかないみたいですね。岡山県で2018年には、5名(全国で305名)の患者さんが発生しているようです↓運悪く?私の病院を受診されたらどうしよう、ちゃんと診断できるか不安です。





以下日記

・本日7/21(日)は、「出張」疲れで、7時過ぎ起床。午前中は、お勉強をしておりました。午後からは、アイビースクエアまで行って「糖尿病総合管理医療機関認定・更新研修会」というものに参加してきました。ずーっ、盛りだくさんの講義を聴いて、勉強になるものの、ちょっと知識がオーバーフロー。また、「エビデンス」となる論文の紹介もあるも、批判的に吟味できるような状態ではありませんでした。まあ、自分の診療(結果ではなくスタンス)に大きな間違いはないというのは、確認できました。

・その後アリオに靴を買いに行きましたが、良いのがなくて、すぐもどって鴨方へ。COOPに寄ってから18時前帰宅です。あとは、入浴、夕食、事務作業。もう、早くねます。

・アイビースクエアの近くに、小さなサンドイッチ屋さんができておりました。基本お持ち帰りですが、イートインのスペースがあります。サンドイッチは800円。飲み物の烏龍茶が500円。(まったく、普通の烏龍茶だと思います)こんな値段の付け方でよいのか?サンドイッチを貶めないか?私の曇った水晶玉占いでは、いつのまにかそのお店はなくなっているでしょう。


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