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肩書きをみるのも役に立つ/切り絵ワークショップ

・私、医師歴36年、医学界でいろいろ学びましたが、その一つが、「肩書きは、何も証明しない」ということ。言葉を換えれば、「肩書きがある人が、正しいことを言っている/行っているとは限らない」と言うことです。

・この36年の中で不本意ながら、公害裁判や過労死・労災裁判にかかわってきました。当然、被害者側の立場で意見書をかいてきました。ある裁判では、とても 名誉なことに相手側(被告側)の弁護士さんに、私のブログを証拠として提出し、患者の立場に立っていると。医者は裁判官でないので、患者の立場に立って何が悪いというか、いや、医者が患者の立場に立たないってどういうこと?まあ、それはさておき、被告側の証人や意見書を書いてきた人に有名学の教授や国立病院の院長や部長の人がおられます。それをみて思ったのは、最初に書いた肩書きは何も証明しないと言うこと。裁判で言っていることめちゃくちゃやん、自分が教科書に書いていることとちがうやん、という経験をよくいたしました。なので、肩書きは何も証明しないという教訓が身にしております。

・でも、その肩書きをみると役に立つこともあります。ここで、熱心な読者の方(←そういう人がいるのか?)は覚えておられると思いますが、8/3のブログ「インフルエンザ濾胞は金属熱との鑑別診断に使えるか?/超忙しい」https://newoem.blog.so-net.ne.jp/2019-08-03

の最後で「肩書きが大切」ということについて書きたいと思いますと書きました。それにつて、一言。(ああ、前置きが長い)

・インフルエンザの初期に咽がイクラのようになることが多いのですが、それについて多くの教科書には書かれていません。それは何故か?それは教科書を書く人が大学病院とか大病院に勤めている教授や部長という人だから。そういう所には、インフルエンザの初期の患者さんなんて行きません。それがこじれて何か合併症が起きたときに行くわけです。なので、イクラの咽をみる機会が少ない。なので、教科書に反映されないのです。

・私が、昔、味噌を造っている患者さんの過敏性肺炎を経験をしたことがあります。その方の胸部レントゲンは、細菌性肺炎のように片肺に浸潤影、BALをしたら好中球優位。教科書には、胸部レントゲンはびまん性の竜上映、BALはリンパ球優位と書かれています。前者は、過敏性肺炎について書いている人は、主に免疫系の偉い先生が多かった(今はかわってきているかな?)ので、あまり胸部レントゲンの多様性が分かっていない。後者は、それこそ大学病院に来る患者さんは一定時間がたっているから。過敏性肺炎のBAL所見は早期には好中球が優位になるのです。一定時間がたつとリンパ球優位になるのです。なので大病院の先生が書いた教科書には、リンパ球優位としか書かれていません。

・ということで教科書や論文を読むときその著者の所属している組織や経歴を確認して批判的に読むことが重要です。(それ以外に、どのような企業からお金をもらっているかも)


以下日記

・本日8/13(火)は超、忙しかったです。昨日8/12(月)の17時30半から、当直。20時から22時夜間当番医でした。そのためか、新患さんが来られました。お一人、ひょっとしたら尿膜管遺残かなという人がおられました。


・幸いなことに夜中は起こされずにすみました。で、今日は6時過ぎに自然に目が覚めて、シャワー浴びた後病棟回診。その後朝食とって、朝礼後外来でした。で、今日の外来が超忙しかったです。で、患者さんを長くお待たせしました。幸いなことに私が診ている患者さんは優しい人が多くて、先生お疲れでしょうと、長い時間待ったにもかかわらずねぎらってください。そういう患者さんのおかげで、医師生活が36年続けられたと思います。で、お一人胸痛のひとがこられました。ひょっとして大動脈解離なのかと造影CTまでとりました。(私は造影CTをオーダーすることがほとんど無いのですが∵ 喘息の患者さんが多い、高齢で腎機能が低下している人が多い)幸い大動脈解離はなかったのですが、じゃあ、胸痛の原因はというと、不明。経過観察のため入院していただきました。で、なんやかんやで外来が終わったのは14時。それから病棟に呼ばれて昼食が14時半。30分休憩して、回診。で、16時過ぎに病院を出ました。(本来午後からは大学へ行く時間。労働契約も火曜日は12時半までの勤務)幸い夏休みで授業無し。17時前に帰宅。それから2件私的なことでお宅訪問、18時前にやっと自分の時間です。お風呂入って風呂上がりに麦酒、そして、このブログを書いております。今日は、22時前にはねるぞっ!

・で、8/4(日)以降、私は何をしていたのでしょう?過去を振り返ります。

・8/4(日)は7時から8時まで、地域の草刈り。それが終わって、シャワー浴びて、ダッシュで高梁市成羽美術館へ。現在も「今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界」展へ行ってきました。





実は、同じ展覧会を数年前に神戸ファッション美術館で観たことがあります。それは、同僚のDr.Jがラインで教えてくれたもの。で、今回は切り絵のワークショップがあるというとで配偶者と二人で申し込んだところラッキーにも抽選にあたって参加。10時から11時半まで、ワークショップで切り絵をしました。まったく、いつものと違う脳みそをつかっていると実感。20名の参加ですが、小学生から高齢者までいろいろ。小学生がつくった梟の飛翔の切り絵の私は感動、配偶者は、やはり小学生が作った蓮の花に感動して写メ(死語?)を撮らしてもらっていました。前の席に座られたご老女は、エビを切り紙されていましたが、とてもお上手。結構感動いたしました。

・その後、展示を見て帰宅。帰りしなに美星町の道の駅によって昼食、アイスクリーム食べて買い物して、帰宅です。帰宅後は昼寝、事務作業、地域活動等行いました。

・8/5以降は次回。

*今森光彦展は9/1までしてますよ。この切り絵がハサミ1本で作られていると思うと、ビックリですよ。

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