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左腎静脈捕捉症候群/休日「出勤」で心の安寧をえる

標題をみてなんのこっちゃと思われた方もおられるでしょうが、ナットクラッカー症候群ときけば、「ああっ」とわかる方もおられるでしょう。『医学書院医学大辞典第2版』には「ナットクラッカー現象」という項目で↓のような説明があります。


ナッツクラッカー現象 nutcracker phenomenon
[同義語]くるみ割り現象

左腎静脈が腹部大動脈と上腸間膜動脈とに挟まれて狭窄した状態。左腎静脈は,背面に腹部大動脈,前面に上腸間膜動脈をみながら,その間を通り,大動脈を乗り越えて交叉しつつ,右側に位置する下大静脈に流入する。交叉部位が上腸間膜動脈起始部に近く,狭窄が生じた状態は,あたかも左腎静脈がくるみ割り器(nutcracker)に挟まれた状態に似ていることからこの呼称がある。その結果,左腎静脈の内圧が上昇して腎盂,尿管の粘膜の静脈叢が拡張し出血しやすくなる。臨床的には血尿の一因として鑑別する必要がある。



骨盤内うっ滞症候群を呈したナットクラッカー症候群に対して腎静脈ステント留置を行った一例


脈管学 Vol. 59 2019




【抄録】61歳,女性。血尿を契機にナットクラッカー症候群と診断されていた。肉眼的血尿の増悪と,両側大腿~鼠径部の疼痛が出現し,CTで左腎静脈高度狭窄と,側副血行路を介した骨盤内静脈叢の著明な拡張蛇行を認めた。骨盤内うっ滞症候群を呈したナットクラッカー症候群と診断し,自己拡張型ステントを狭窄部に留置した。術後は抗凝固療法を施行した。自覚症状の改善とCT所見の改善を認め,現在術後2年で,無増悪で経過している。
・血尿の鑑別には、この疾患も考えることは知っていましたが、これが「進行」したら「骨盤内うっ滞症候群」というものになるとは知りませんでした。「骨盤内うっ滞症候群」をちょっと調べてみたのですが、手元の『医学書院医学大辞典第2版』にも『南山堂医学大辞典第19版』にものっておりません。「骨盤内静脈うっ滞症候群」とか「骨盤内うっ血症候群」という似たような言葉もありませうあ、前者は泌尿器科領域、後者は婦人科領域で使われているようです。同じものかどうかも不明。(性根いれて検索してませんので)しかし、下腹部痛、会陰部痛を訴える方は、この疾患も鑑別に考えるべきようです。
以下日記
・本日10/6(日)は、6時12分起床。朝勉せず身支度、朝食。8時から11時まで地域の草刈り。多量の発汗で900g体重減少。しかし、500mLのアクエリアス補給で、実質400gのみ体重減少。その後、シャワー浴びて朝食摂って、お昼寝。14時頃病院へ。3時間くらい病院にいて患者さんの回診と事務的な作業。帰宅は18時40分頃でした。お風呂入って、夕食。その時録画していた「孤独のグルメ シーズン8」を観ましたが、本当においしそう。中華街に行って中華料理を食べたくなりましたが、一人では絶対無理。家族か友人と一緒でないといろんな種類が食べられません。中華料理は、「孤独のグルメ状態」では、なかなか難しいと思います。本日もアルコール摂取。現在酔っぱらってこのブログを書いております。もうこれから歯磨きして寝ます。明日は早起きしてきちんと勉強をしたいと思います。それにしても、中華料理食いたーいっ!誰か一緒に行きましょう。
・今日病院にいっていたら、外来の看護師さんが、先生やさしいですねとおほめのことばをいただきましたが、患者さんのためというよりは自分のため。月曜日の午後に出勤して(午前は大学で勉強なので)、いっぱい仕事がたまっているより今日「出勤」して少しでも仕事を減らしておいたほうが、楽だからです。実際、いろいろ処理して、明日の出勤の「ストレス」が少なくなって、こころが楽になっております。

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