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ピンチオフ症候群もどき症候群/こりゃー難儀なNDB・DPCデータベース研究人材育成Webinar

以前中心静脈カテーテルが鎖骨と第一肋骨に挟まれて断裂してしまうピンチオフ症候群について記事を書きました。あえて、日本語に訳して「締め付け症候群」という標題にしましたが...↓


中心静脈カテーテルの”締め付け症候群”/早起きすると昼がねむい・・・あたりまえだのセサミストリート・・・チガウカーッ!

・本日は、鎖骨と肋骨に挟まれなくてもカテーテルが断裂する可能性があるというレポートのご紹介です↓



点滴の滴下不良を契機に診断された,皮下埋込型中心静脈ポート接続部におけるカテーテル断裂の1 例
高橋賢一、他。
外科と代謝・栄養 47巻 (2013)1号
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/47/1/47_9/_article/-char/ja/
【抄録】症例は76 歳男性.痔瘻癌に対する腹会陰式直腸切断術後の補助化学療法目的に右鎖骨下静脈内に皮下埋込型中心静脈ポートを留置した.modified FOLFOX6 療法を開始したところ点滴の滴下が不良であり,2 時間で注入すべき500 ml の点滴の注入に3 時間以上を要する状態であった.胸部単純X 線写真やカテーテル造影検査,CT 検査にてピンチオフをはじめとする明らかな異常所見は認められなかったが,カテーテルとポートの抜去を行った.カテーテルは接続部のステム上で断裂しており,断裂部近傍で片側性に“く”の字にくぼむ変形を来していた.カテーテルロックを押し込む際にカテーテルがまっすぐ押し込まれなかったために,ステムの先端近傍でカテーテルが折れ,ステム開口部の不完全閉塞とカテーテルの断裂を来した可能性が考えられた.ポートとカテーテルの接続の際には,細心の注意を払うことが必要である.
・もう一つ↓(有料の文献なので、抄録しかfreeでみられません)
臨床雑誌外科 77巻5号(2015年5月)
【抄録】症例1(70歳男性)。4年前に舌癌(T4N0M0)に対し術前化学療法後根治術が施行された。今回、2年前に肺転移を認め著者らの施設へ紹介後、化学療法が行われたが末梢血管の確保が困難となり、埋め込み型中心静脈カテーテル造設が外科に依頼された。その際、超音波ガイド下にバードMRIポートキットを用いて右内頸静脈よりカテーテルを刺入、皮下トンネルを作成して上腕に注入ポートを留置したが、作成後約1年でポートより生理食塩水の注入により肩に疼痛を認めた。造影したところカテーテルの断裂を認め、更にポートとカテーテルを抜去し観察すると、鎖骨外線の3横指尾側にカテーテルの亀裂が確認された。以後、新たなポートを増設したが、患者は3ヵ月経過で原疾患のため死亡となった。症例2(43歳女性)。13年前に右乳癌(T3N0M0)に対し胸筋温存乳房切除術を施行、術後はホルモン療法が行われたが、8年前に左乳癌(T1bN0M0)を発症し乳房温存術が施行された。以後、遺残乳房への放射線照射後にホルモン療法を再開し、あわせて術後補助化学療法4コースが施行されたが、5年前に肺・左傍胸骨リンパ節・骨への転移を認め、著者らの施設へ紹介となった。対処として温熱療法をはじめ放射線療法と化学療法がおこなわれたが病勢は徐々に進行、末梢血管の確保が困難となり、埋め込み型中心静脈カテーテルが作成されたが、作成後第162病日目にカテーテルの断裂ほか、上腕骨頭の腹側で2ヵ所の亀裂を認め、藻X地下(ママ:「目下」のミスタッチ?)は新たなポートを作成して治療を継続中である。
・ということで、カテーテルの断裂は色んなところで起こりえると言うことですね。腕・肩の動きによるものと考えられます。私、以前は運動は問題ないと考えておりました。例えば、CVポートの説明のサイト↓
http://chemo-support.jp/actual-treatment/question-cvport.html
Q8. CVポートを埋め込むことによって運動は制限されますか?
⇒ ヒューバー針が刺さっていないときは基本的には、通常の運動は可能です。どのような運動が可能かはCVポートを埋め込んだ位置にもよりますので、主治医に確認してください。
・上記のような断裂のことを考えると、運動についてはちょっと慎重になってしまいますね。運動するかどうかは、患者さんの希望、リスクの受け取り、断裂が起こってからの対処法等色んな事を考えて判断しないといけないですね。
以下日記
・本日9/8(火)は、6時22分起床と遅起き、朝勉せず出勤しました。午前外来でしたが、早く終わったので病棟の患者さんをみることができました。昼食後もちょっと病棟よって14時過ぎに病院でました。帰り郵便局よって15時帰宅。16時まで調べ物、資料の整理。16時からZOOMで大学院のcritical appraisal.その後入浴。そして、標題の「NDB・DPCデータベース研究人材育成Webinar」というものを視聴。本日のお題はNDBの概要というものでした。ただたんに講義を聴くだけだとおもっていたら、なんと「実習」がありました。これがなかなか難儀でありました。Excelを一定使っていて良かった。使えなかったら全くついて行けてなかったでしょうね。あと19回分講義がありますが、果たして全て視聴することができるか、それとも挫折するか...
・Webinar視聴後21時ころ遅い夕食。栗ごはん、青椒肉絲(?)そして昨日の残りのタコの「刺身」。やっぱり、このタコ、ウメェ~~ッ。で、現在満腹状態でこのブログを書いております。これから歯磨きして早めに寝ます。

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