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横隔神経麻痺/日曜働いた甲斐あり

横隔神経とは『医学書院医学大辞典第2版』によりますと↓


横隔神経 phrenic nerve


第3~5頸神経前枝,頸神経叢から起こる。前斜角筋の前下方へ回って胸腔中に入り,肺根の前側で縦隔胸膜と心膜との間を通って横隔膜を支配する。知覚および交感神経線維を含み,心膜や胸膜にも分布している。鎖骨下筋神経または頸神経叢の他の神経からの副横隔神経が,本神経に合することがある。

そして横隔膜麻痺とは↓


横隔膜麻痺 phrenoplegia

横隔神経の麻痺により生ずる。中枢性,末梢性および一側性,両側性に分ける。両側性は脳炎,脊髄炎,頸髄損傷,頸髄前角細胞障害(筋萎縮性側索硬化症,急性灰白髄炎),帯状疱疹,ギラン-バレー症候群,ジフテリア,重症筋無力症,ランバート-イートン筋無力症症候群,ボツリヌスなどの毒素,筋ジストロフィーなどが主な原因であり,睡眠時無呼吸症候群もこの範疇に入る。片側性は頻度が高く,原因として肺癌,悪性縦隔腫瘍,大動脈瘤,神経疾患,手術時の損傷,特発性がある。診断は胸部X線所見での吸息時の横隔膜運動の減少・消失・逆説的な動きなどからなされ,横隔神経の電気刺激とその伝導速度,横隔膜の活動電位測定で確診される。両側の横隔麻痺では,肺胞換気量が維持できず人工呼吸が必要となる。中枢性の障害では横隔神経刺激による横隔膜ペーシングも試みられている。


・余談ですが、横隔膜神経と言わないで横隔神経なんでしょうかね?それはさておき、呼吸困難の原因として、また胸部レントゲンで横隔膜が挙上しているときに横隔神経麻痺を鑑別診断にいれないといけません。THE LANCETのCLINICAL PICTURESに↓のようなレポートがありました。


Clinical PictureC4 root compression leads to phrenic nerve palsy with shortness of breath, chest pain, and elevated hemidiaphragm

THE LANCET   Vol 396、ISSUE 10257 October 10, 2020


Wesley M Durand, Alan H Daniels




本文中鑑別診断としてShoulder pain and shortness of breath—particularly as acute presentations—are a combination of symptoms indicating a wide variety of pathologies affecting numerous organs including the heart, lungs, pancreas, gallbladder, and gastrointestinal tract. Regarding the shortness of breath, paralysis of the diaphragm can occur as a result of malignancies, cardiac surgery, cervical spine surgery, and trauma to the phrenic nerve.

と書かれています。かなりいっぱい鑑別診断ありますね。


以下日記

・本日10/12(月)は、5時55分起床。朝勉して、朝食摂って、燃えるゴミ出して9時からZOOMで因果推論の勉強会。テキストの中に所々練習問題があるのですが、予習の段階で今日の所の問題はサッパリわからなくて泣きそうになりました。でも、学習会中にちょっと光明がみえました。まだ、練習問題が残っているのでこの1週間で取り組みます。

・午後からは病院で仕事。さすがに日曜日午前中「仕事」にいっていたので、今日は比較的楽でした。回診、事務作業もはかどり夜間診療。それも大きな事無く19時過ぎに帰宅。お風呂入って夕食、それからちょっと勉強しました。で、これからもう寝ます。なぜなら明日当直の引き継ぎで6時45分に病院に着かないといけないから。起きられるかどうかが不安です。

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