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腹部大動脈瘤による網状皮斑/訪問診療先で洗濯物を干す

以前も書いたことがあるような気がしますが、網状皮斑Livedo Reticularisという皮膚の変化/病変があります。『医学書院 医学大辞典 第2版』によると↓


網状皮斑
[ラ]livedo reticularis
[同義語]細網状皮膚 ラcutis reticularis,リベド livedo
皮膚の末梢循環障害による一症状で,紫紅色の網状の斑をみる。両側下肢に好発するが,時に上肢,体幹にもみられる。臨床症状から①大理石様皮膚,②細網状皮斑,③樹枝状皮斑の3つに分けられる。大理石様皮膚は小児や若い女性にしばしばみられ,冷たい外気に触れた際に生じ,暖めると消退する一過性の網の目状紅斑で,生理的現象といえる。細網状皮斑と樹枝状皮斑は持続性のもので,血管の器質的変化によりみられ,血管炎,膠原病,代謝性疾患,循環器疾患などの動脈壁の病変,血管の閉塞性変化などにより出現するが,基礎疾患の認められない場合もある。潰瘍を来すこともあり,全身症状との関連に注目しながら皮膚の小動脈の変化を検索する。なお,先天性にみられるものに先天性血管拡張性大理石様皮斑(ラcutis marmorata telangiectatica congenita)がある。これは網の目状紅斑と細小血管拡張があり,種々の奇形を合併する疾患である。また,抗リン脂質抗体症候群では静脈血栓症,動脈血栓症,習慣流産,血小板減などがみられ,動脈血栓による網状皮斑や皮膚潰瘍を伴う。さらに,潰瘍を伴う網状皮斑があり,血管炎や血漿蛋白異常,夏季潰瘍,リベド血管炎などの鑑別が必要である。
原因は多伎に渡るようですが、わたしゃ膠原病とつい単純思考に陥ってしまいます。しかし、腹部大動脈瘤でも起こるのですね。そのレポートが↓
Livedo Reticularis Secondary to an Abdominal Aortic Aneurysm
Yohya Shigehara, Takahiro Mizuta, Sachie Kasami, Miyuki Kato
Intern Med 63: 2225-2226, 2024
もう1回Livedo reticularisの説明↓(UpToDateから)
UpToDateの説明↓
Livedo reticularis and livedo racemosa – Livedo reticularis presents as a localized or widespread, patchy, reticulated, vascular network with a red-blue or violaceous hue . It results from compromise of blood flow in medium-sized vessels and can occur in the setting of vasculopathy due to vasospasm, hypercoagulable states, thrombosis, increased blood viscosity, or embolic phenomena, as well as in association with vasculitis. Livedo racemosa presents with a more abrupt and broken vascular pattern than livedo reticularis . It is strongly associated with Sneddon syndrome, a nonvasculitic disorder characterized by livedoid skin lesions and cerebrovascular accidents, but may also occur as a manifestation of medium vessel vasculitis and other disorders .
上の文章をAIで訳してもらったのが↓(ちょっと変なところがありますね)
リベド・レティキュラーリスとリベド・ラセモーサ - リベド・レティキュラーリスは、局所的または広範囲にわたる、斑点状の網目状血管ネットワークとして現れ、赤青色または紫色の色合いを持ちます。これは中等度の血管における血流の障害によって生じ、血管痙攣、血栓症、血液の凝固異常、血液の粘度の増加、または塞栓現象による血管障害の状況下で発生することがあります。また、血管炎に関連して見られることもあります。リベド・ラセモーサは、リベド・レティキュラーリスよりも急激で断続的な血管パターンを示します。これは、リベド状皮膚病変と脳血管事故を特徴とする血管炎でない疾患であるスネドン症候群と強く関連していますが、中等度の血管炎やその他の疾患の症状としても現れることがあります。
・何はともあれ、膠原病以外の塞栓症もかんがえないといけませんね。
以下日記
・本日8/19(月)は昨日早く寝たせいで4時46分起床。二度寝しようと思ったけど、眠れずしゃーことなしに起きました。で、英文校正会社から来ていた英語論文の最後の修正をして、もう一度校正会社に送りました。その後POCUSの本を読みました。
・午前中は訪問診療。ある患者さんに訪問に行ったらガリガリにやせておられました。入院を勧めましたが、死ぬなら家出死にたいと。で、お家で点滴することにしました。その前に患者さんがお願いがあると・・・ココの洗濯物干してほしいと。ポリバケツにあらった下着がはいっていました。で、看護師さんが点滴を用意している間私が洗濯物を干しました。まあ、訪問診療に行って洗濯物干すというのも希な経験ですね。これもまた在宅診療の醍醐味(チガウカーッ!)
・午後からは、病棟回診。そして夜間診療。18時過ぎに病院出て、ザグザグで買い物してJR鴨方駅で出張のための切符購入。19時6分帰宅。お風呂入って夕食。で、このブログを書いております。これからちょっとPOCUSの本読んで寝ます。

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