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FYMI:造影剤腎症/福岡DAY3:近未来の医療~どうなる、どうする~

私は気管支喘息の患者さんを多くみているので、造影検査を自分でオーダーすることはほとんど無いのですが(若かりし頃オーダーしていたら何回か気管支喘息だからダメですと断られた経験あり)、それでもたまにオーダーすることがあります。その場合、腎臓大丈夫かな?といつも思っております。↓の総説みると、以前言われたほど頻度はたかくないみたいですね。


造影剤腎症
根本 卓, 松浦 壮平, 櫻井 祐補, 山之内 大
日本血管外科学会雑誌 第33巻 第3号(2024)
【抄録】
心血管疾患の診療において,造影剤を用いて診断・治療する場面は多い.一方で,腎機能障害を併存している患者は多く,造影剤使用に苦慮する場面も多い.造影剤による直接的な尿細管障害と間接的な腎血流障害によって造影剤腎症は発症する.造影剤腎症の発症頻度は従来考えられていたよりも低いとされているが,一度造影剤腎症になると有効な治療法はなく,生命予後にも影響する可能性が指摘されている.造影剤使用前にリスク因子(慢性腎臓病・高齢・糖尿病など)を把握し,経動脈造影剤投与と経静脈造影剤投与のリスクの違いも理解しておく必要がある.リスクがある場合は,生理食塩液や重炭酸ナトリウムによる補液を行って発症予防に努め,診断できる範囲内で最小限の造影剤使用量とする必要がある.
・この論文で引用されているガイドライン↓
日本循環器学会. 腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドラ イン
あっという間に以下日記
・本日9/8(日)は7時起床。朝食後2時間日本内科学会のセルフトレーニング問題に取り組みました。サッパリわからいものと、ほとんど一瞬でわかるものとの差が激しい。それは、じぶんのせいか?いや、多分この問題を作っている側の問題だと思うものです。この問題集の妥当性って検討されてるのかな?
・一服後"Causal Inference: What If"を訳しておりました。昼食後はいろいろ事務的な作業。大分やるべき事ができました。17時~18時15分草刈り、木を切ったり。その後シャー浴びて、夕食。そしてこのブログを書いておりますが、今のところアルコールは摂取しておりません。これから社会的処方の勉強をして22時前には寝たいと思っております。
・ところで、福岡へ行ったときのお話。第3弾。
8/23は理事会のみでしたが、8/24,25は社会医学会総会本番。内容は↓
最初は、講演を聴くだけで良かったのですが、学会のなかに次世代企画委員会というのがあって、何故か年寄りの私もはいっており、運営にかかわらないといけませんでした。具体的には高校生から大学院生の若い人達に参加してもらい小グループ(3,4人)で、議論してもらいその内容を発表してもらうというものです。今回2回目で、そのテーマが「近未来の医療~どうなる、どうする~」というものでした。私も小グループにはいってファシリテーターをしないといけなかったのです、超むずかしい。自分はしゃべらず参加者に心置きなくしゃべってもらい、かつ、それをまとめてもらう。いやー、難儀でした。でも、まあ、なんとか終わりました。
・実は、このテーマを提案したのが、私。なぜこのようなテーマを考えたかというと今年の11月初めに国際HPHカンファレンスというものが広島で開かれます。私はHPHが本当に直近の近未来のあり方だと思っていて、それに連動すればよいと考えたからです。また、副題の「どうなる、どうする」等のは、単に未来予測するのみでなく、自分たちがどのように関わればよいのかを考えてほしかったからです。とくに、参加した学生の専門がかならずしも医療系ではないので、そういう人達が未来の医療にかかわってもらいたいなとおもったからです。(医療は、医療従事者のものではないですもんね)
・無事???小グループ討論もおわり、夜は学会の「情報交換会」。まあ、お食事会ですが、食べるのみでなく、本当に情報交換をこういうときします。若い人達は飲みニケーションが嫌いな人も結構いるみたいですが、アルコールは飲まないでいいから、リラックスして食事しながらいろんな人と交流するのは、結構ためになると思います。
・情報交換会で気持ちよくなったのですが、悲しかったのが帰りのバスがなく、40分歩いてホテルまで帰ったことです。

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