診断とは何か?その2:内科診断学第4版より
・今日は、『内科診断学 第4版』(2024年3月、医学書院)から、「Ⅰ.診断の考え方 診断の意義」というところからの抜粋です。
診断は知的分類作業(カテゴリゼーション)
われわれ医師に課せられた最大の使命は,目の前の患者の命を救い苦痛を取り除くこと(治療)と,予見される病的状態の発現を妨げること(予防)にある.
そのためには,第一に,患者が現にどのような病的状態にあるのか,またはどのような病的状態に向かいつつあるのかを知る必要がある.そうすることで初めて,病的状態ごとに有効性が証明されている治療方法や予防方法(マネージメント)を選択することができる.つまり,医療における診断とは,どのように患者をマネージメントしたらよいかを知るための病的状態の知的分類作業(カテゴリゼーション)と言い換えることができる.
診断の軸
対象を身体的側面に限ったとしても,診断は以下のようにさまざまな切り口(軸)で記述することが可能である.
①病因論(etiology)
②解剖学(anatomy)または構造(structure)
③生理学(physiology)または機能(function)
④症候群(syndrome)
⑤重症度(severity)
⑥病期(disease stage)
⑦予後(prognosis)
疾患名自体,このようなさまざまな軸のうちのどれかに基づいて命名されている場合が多い.そのほかには,第1例目の発見者や患者名が疾患名となっている場合もある.
・以上印欧ですが、一番最後の文章は、病名のつけ方について述べられています。いろんな「軸」であたらしい病気の名前(疾患名)が付けられている、逆に言えば、こうでないといけないというルールは無いと言うことです。
・引用した文全体から言いますと、診断とは単に、先日ご紹介した辞書の定義の「病状や病院を判断する」だけではなく、次のステップ=「目の前の患者の命を救い苦痛を取り除くこと(治療)と,予見される病的状態の発現を妨げること(予防)」を常に考えてなされるべきということだと思います。
・とりあえず今日はここまで。
以下日記
・本日12/10(火)は、6時15分起床。糖尿病の診療ガイドラインをⅠ項目のみ読んで出勤。午前外来、午後回診、夜間診療、その後病棟よって19時43分帰宅です。ネコたちにエサやってお風呂入って夕食。その後社会的処方の本↓よんで、このブログを書いております。
22時過ぎたので、そろそろ寝ます。明日は午前外来、午後回診と夜間診療。夜は、勉強会の準備をするつもりです。
2024-12-10 22:07
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