診断とは何か?その3:診断と臨床推論/朝はインプット、夜はアウトプット
・最近(???)、臨床推論という言葉をよく耳にいたしますが、診断とどう違うのか、いまだよく分かっていません。私が使っている「AIアシスタント」に訊いてみたら↓のような回答でした。
プロンプト(AIへの質問のこと):日常診療において、「診断」と「臨床推論」の違いは何ですか?
「診断」と「臨床推論」は、医療において重要な概念ですが、それぞれ異なる意味を持っています。
1. **診断**:
- 診断は、患者の病状や健康状態を特定するプロセスです。具体的には、患者の症状、病歴、身体検査、検査結果などをもとに、病名や疾患を明確にすることを指します。例えば、風邪、インフルエンザ、肺炎などの病名を診断することが含まれます。
2. **臨床推論**:
- 臨床推論は、診断を行うための思考過程やアプローチを指します。医師は、患者の情報を収集し、関連するデータを分析し、可能性のある診断を考慮しながら、論理的に結論に至るプロセスを行います。この過程では、症状の原因を推測したり、異なる疾患の可能性を比較したりすることが含まれます。臨床推論は、経験、知識、そして時には直感を基に医療判断を行う重要なスキルです。
要するに、診断は最終的な結果であり、臨床推論はその結果に至るまでの過程や思考のプロセスです。
・で、当然AIの回答を鵜呑みにしてはいけないので、文献を探してみました↓
「臨床推論」
松村 正巳
日内会誌 106:2562~2567,2017
最初の方に↓のようにかかれていました
診断とは症状・徴候をもとに疾患 を正しく解釈する技術であり,その技術獲得に は実践・座学・観察が必要である.この解釈の プロセスを臨床推論(clinical reasoning)とい う.
まとめのところでは「診断とは「患者に起こっている現象を医学知 識に照らし正確に解釈する作業」である.」と書かれておりました。
・↓のようなエッセイ?(随筆以外に小論とか評論という意味もあります)もありました。結構おもしろく読ませていただきました。
臨床推論とは何ぞや
余談ですが↑の中で、↓のような一文がありましたが、同感です。
診療の真のエンドポイントは患者さんの喜ぶ顔である.一方,正しい診断はあくまで代用エンドポイントに過ぎない.患者さんの喜ぶ顔と正しい診断が常に一致するとは限らない
とりあえず、本日はここまで。
以下日記
・本日12/11(水)は5時19分起床。社会的処方の本を読んで出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、その後も回診と事務作業で帰宅は18時半過ぎ。夜のルーチン後来週の勉強会の準備して、↑のような診断についての勉強。
・今朝起きてまず思ったのは、上記のように社会的処方の本を読む=インプットすべきか、勉強会の準備(パワーポイント作成)=アウトプットをすべきか。なんか自分には朝はインプット、夜はアウトプットが合っているような感じがしました。脳科学的に正しいのかどうか知らんけど。
・明日は午前外来、午後は水島で振動障害の末梢機能検査を行います。
2024-12-11 21:39
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