誤診とは・・・/1月10日今年初めての飲酒
・ちょっと前に診断とは何かについて書きました。今回「誤診」はどのように述べられているか、まず一般の辞書を調べてみました。
広辞苑第7版
診断をあやまること。また、その診断。「肺炎とーされる」
明鏡国語辞典
医師が診断をまちがえること。また、その間違った診断。
デジタル大辞泉:
医師が診断を誤ること。また、その診断。「ーして手当が遅れる」
では、医学辞書はどうか?
『医学書院 医学大辞典 第2版』
診断を誤ること,またその診断。無知によるものと実行上のものがある。前者は,正しい診断に必要な知識を欠くことによる。後者は,知識を応用する際の不手際から生じる。1963年の東京大学医学部内科退官講義での冲中重雄教授の「14.2%」の告白は,史上名高い。
『ステッドマン医学大辞典改定第6版』は、「misdiagnosis 誤診」としか載っていなくて内容の説明がありませんでした。『南山堂医学大辞典第20版』には、その項目がありませんでした。
では、内科の教科書はというと
『内科診断学 第4版』、『新臨床内科学 第10版』『朝倉書店の内科学 第12版』には、明確な言葉の定義はないようでした。(誤診に関連するような項目はありましたが)
・最近は、診断エラーという言葉が使われ出しているようです。以前も紹介した(と思う)↓のような本も出版されています。
UpToDateでは、Diagnostic Errorという項目があり、↓のように定義されています。
Diagnostic error is defined by the National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine (NASEM) as the failure to either establish an accurate and timely explanation of the patient’s health problem(s) or communicate that explanation to the patient [1].
上の[1]の引用文献が↓(もう10年近く前のものなんですね)
Improving Diagnosis in Health Care, Committee on Diagnostic Error in Health Care, Board on Health Care Services, Institute of Medicine (Eds), National Academies Press (US), 2015.
これは↓で無料でみれますがpdfで473ページありました。誰か訳してないのかな?summary が18ページなので読めんこともないし、訳せんこともありませんが、時間があったらトライしようかしら。
・最初に引用した通常の辞書では医者が誤るという説明ですが、そう狭くとらえてはいけませんという考えかたになってきているようです。続きは、後日。
以下日記
・昨日1/10(金)は、午前外来、午後回診と産業医面談。帰宅して、夕食時今年初めて缶麦酒1本と日本酒(多分)半合飲みました。で、ほろ酔い気分で公衆衛生学のテキストをちょっと読んで寝ました。
・本日1/11(土)はゆっくり8時前起床。朝、浅口市の部長さんが先日木曜日に行った民生員児童相談員協議会での私の社会的処方の講演の感想文を持ってきてくださいました。読んでみると、そんなに否定的な感想はありませんでしたが、もっとしっかり話を分かりやすくしていないといけないと思いました。特に反省したのは「社会的処方」という難しい言葉を使っているが、実際は今までもやられていたこと、皆さんがやられていることですよと強調すれば良かったと思いました。
・午前中2時間病院へ行って気になる患者さんを診て、たまっている書類の処理。帰宅して少しだけ認知症の学習会の準備をしてお昼寝。15時過ぎに家を出て玉島文化センターへ『グレイクリスマス』という演劇を観に行きました。最後の方で日本で言う「蛍の光」が韓国語で歌われたのですが、意味が分からなかったので、後ほど調べようと思いました。
・帰宅途中金光町の「すし丸」で夕食。お腹いっぱいでなかなかお風呂に入れず、診断関連エラーの勉強をしてこのブログを書いております。これからお風呂入って、飲酒をしたいと思います。
2025-01-11 21:54
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