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遺残ガーゼによるゴシッピボーマ/久々?のアルコール

医学教育の診断のところで、大切なのは問診で、多くの疾病は問診のみで診断がつくと書かれています。問診すべきことの一つに既往歴がありますが、案外既往歴はなぜ重要なのかという説明がなかったりします。で、わたしは、既往歴を聴くことが、「これだけ重要よ」という事例を集めております。で、手術をしたという既往歴の聴取はなぜに必要か?その一つが、gossypibomaですね。今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました。


Two Pelvic Masses


February 22, 2018
N Engl J Med 2018; 378:752




・この画像の腫瘤影の中に見える虫のような高濃度の索状影は、ガーゼだとわかるようにわざとレントゲンに移るようにしたものですね。

・ところで、gossypibomaは、日本ではgauzeomaガーゼオーマとよばれていることが多いようです。私が研修医の時代初めて遭遇したこの病態もガーゼオーマとして発表されていました。当時は、「へーっ、そういうことがあるんだ」という程度の認識でした。

・ということで、手術の既往歴をきいたばあい、gossypibomaというのも考えないといけないということですね。ちなみに、その語源は↓の論文に書かれています。


左大腿部gossypiboma(いわゆるgauzeoma)の1例

整形外科と災害外科 58巻(2009年)1号



以下短小日記

・本日2月22日(木)は、午前中外来。午後から倉敷市役所で公害健康被害認定審査会。それが終わって病院に戻って研修医に呼吸管理の講義。その後胸部レントゲンの読影。帰宅は19時20分頃でした。入浴して夕食。録画の「月曜から夜ふかし」を見ておりました。その後このブログを書いておりますが、今日は日本酒(学生さんから最後の講義の日にもらったもの)とビールを飲んで酔っ払っております。もう、これから歯磨きして寝ます。明日は、午前外来、午後労働安全衛生委員会、夜間診療、そして当直。明後日当直「明け」で午前外来です。で、その日は帰宅して昼寝をするつもり。土曜日の夕方は、熟女たちと飲み会の予定。



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