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他人の手徴候=エイリアン・ハンド・サイン/久々のそば打ちと草刈り

・医学を学んでいると、「へーッ」となんか小説のようなことがあります。やはり、事実は小説より奇なり、ですね。標題の「他人の手徴候」って、何じゃ?ですが、『医学書院医学大辞典第2版』の説明によると↓


他人の手徴候

alien hand sign

森悦朗〈もり・えつろう〉と山鳥重〈やまどり・あつし〉(1993)によれば,一側の前頭葉損傷で,損傷と反対側の手に本人の意図に反して強制的な反射的運動が生じ,もう一方の手はそれを抑制しようとする,左右手の解離性運動抑制障害が出現する。他人の手徴候とは,一方の手が不随意にある程度まとまった運動を起こし,他の解離性運動抑制障害(本態性把握反応,運動保続,道具の強迫的使用,拮抗性失行)の定義に属さないものをいい,通常左手にみられ,多くの場合左手の失行・失書など脳梁離断症状および本態性把握反応を伴う。ブリオン(Brion S)とジェデナク(Jedynak CP)が記載(1972)した脳梁損傷により視覚なしに左手を右手で掴んだ時に,自分の手と認知できない触覚性の半側身体失認を,ボーゲン(Bogen JE,1993)が英訳した際に,上記の症状として誤用したものが一般化した。


・私は↑の説明読んでも、さっぱりようわかりませんでしたが、↓の論文の説明を読むと、なんだかわかったような...(でも、わかってないかな?)(しかし、エイリアンに他人と言う意味があるのですかね???)


他人の手徴候と感覚性運動失調との鑑別が難しかった右頭頂葉梗塞の1例



【抄録】症例は73歳右利き女性.左手が自分の手のような感じがせず,勝手に動くことを主訴に救急外来受診.左半身の表在・深部感覚障害および左半側空間無視,左上肢の肢節運動失行を認め,さらに左手が自分の手の感じがせず,自分の意思とは矛盾して勝手に動くという他人の手徴候の特徴を有していた.頭部MRIでは右中心後回に限局する脳梗塞を認めた.本症例では,左手の異常行動と思われた症状が,他人の手徴候か,感覚性運動失調かの鑑別が難しかった.Posterior variantの他人の手徴候では,体性感覚路の障害の関与が考えられているが,感覚性運動失調と他人の手徴候の厳密な鑑別は,用語の混乱を避けるためにも重要である.
・この患者さんの「左手が右手の邪魔をする」という訴えをきいたら、何らかの精神疾患かなと思ってしまうのですが、こういう場合MRIを撮らないといけないようですね。ホント、事実は小説より奇なり。
以下日記
・5/21(月)にブログを書いて以来のアップです。こんなに長く書いていなかったのかなと自分でもびっくり。
・5/22(火)は、午前外来、午後大学で勉強。20時前に帰宅で、疲れていたので早く寝ました。
・5/23(水)は、午前外来、午後カンファレンス、夜間診療でした。幸いなことに早く帰宅。で、おとなしく寝ようと思ったのに、配偶者がワインを飲もうと言って、先日いただいたシャブリを二人で1本あけてしまいました。
・5/24(木)は、午前水島で産業医学科外来、午後倉敷市役所で公害健康被害認定審査会。そのまま直帰。一服して金光町の佐方コミュニテーハウスへ。浅口市の医療福祉の自主的勉強会でした。何らかのアクションを起こしてもっとつながりを広げようという話になって「カフェ」をしようと言うことになりました。(何らかの「お話
」付き)
・5/25(金)は、午前外来。体調不良。ついていた看護師さんもオヤジギャグが全然でなくてお疲れですねと察してくれました。午後は呼吸器回診。その後大学へ行って、「臨床研究講習会」。19時半前に終わり、おとなしく帰宅。(ちょっと前まではビールを飲んだ帰るつもりでしたが)
・5/26(土)は、大学で基礎統計学の集中講義。16時過ぎに終わり、大学院の後輩たちと「おかやまハワ恋ビアフェスタ」というハワイアンの舞台と地ビールの出店のイベントへ。明るいうちから後輩たちとビールをのんでおしゃべり。楽しい時間が過ごせました。
・本日5/27(日)は、9時前に病院に行って自分の研究と仕事。11時半ごろ帰宅。13時から15時過ぎまで久々のそば打ちクラブ。皆さん、「おう、久しぶり」と温かく迎えてくれました。久々にそば打ちましたが、ちょっと先生に手伝ってはもらいましたが、割とうまく打てたと思います。帰宅後一服して、庭と家の前の道の草刈りと、溝掃除。2時間位したでしょうか。おかげで、現在後頚部から背部、そして前腕がだるい・痛い。コップに水を注ぐのに手が震える状態。キーボード入力も結構ツライ。と、いうことでこのブログをアップし終わったら歯磨きして、さっさと寝ます。なんせ、明日は当直なので。

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