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運動選手は血栓症をおこしやすい/ムズムズ草抜き症候群

・エコノミークラス症候群は、某サッカー選手が飛行機に乗っていて起こしたことで有名になりましたね。どうもアスリートは、いろんな要因が重なって血栓症をおこしやすいみたいです。↓のような論文がありました。


An Unusual Case of Inferior Vena Cava Thrombosis in a Healthy Male Bodybuilder


Intern Med 57: 2517-2521, 2018


file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/57_0377-17-1.pdf


【Abstract】

Inferior vena cava (IVC) thrombosis is very rare, particularly in the absence of an apparent congenital caval abnormality or hypercoagulable state. We herein report an unusual case of a healthy and active 62-year-old male bodybuilder with a mass-like IVC thrombus. We placed an IVC filter and began treatment with rivaroxaban. The patient recovered successfully, and the IVC thrombus completely disappeared three months later. This case suggested that extrinsic compression of IVC by a tightened weightlifting belt around the abdomen is a triggering factor of IVC thrombosis, and rivaroxaban, a new oral anticoagulant, may be a useful option for treatment.


・本文中に、”In general, athletes are exposed to many thrombogenic risk factors, including hemoconcentration, trauma, immobilization, longdistance travel, and the use of oral contraceptives, but there is no well-established evidence or treatment”と書かれておりました。スポーツ選手が胸痛や息切れを訴えて受診したら血栓症も考えましょう。


あっという間に以下日記

・本日9/4(火)は、6時半起床。朝勉せずに仕事へ。今日は台風だから患者さん少ないかなと思っていたらそんなことありませんでした。午後からはいつもは大学ですが、台風の影響で講義はなし。14時55分頃帰宅です。ちょうどその時雨がやんで庭が湿っていたので、ムズムズと草を抜きたいという衝動がわいてきて20分弱草を抜きました。その後は、自分の研究。と、言ってもほとんど統計ソフトの勉強のようなものでした。

・夕食は早めに、ラーメン鍋。食べ過ぎて当分動けず「孤独のグルメ」を観ておりました。ちょっと動けるようになったら自分部屋で事務作業。さて、これからお風呂入って、風呂上りにはノンアル飲みながら部屋の片づけをいたします。




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アラカンの主張:辞書は語源を明らかにせよっ!ex. シスター・メリー・ジョセフ結節って何よ?/久々の入院患者さん

・昔、社会保険労務士の通信教育をうけていた時、「黄犬契約」という言葉を勉強しました。その意味は、デジタル大辞泉によると「おうけん‐けいやく【黄犬契約】
yellow-dog contract》労働組合不加入または脱退を条件とする雇用契約。日本では、使用者の不当労働行為として労働組合法で禁止されている。」という解説があります。でも、なんでこれが黄色い犬よ?私が何冊か読んだ労働法の本は、その言葉の由来が書かれていないのがほとんどでした。で、唐突ですが、そこで映画のback to the futureを思い出してほしい(って、多分このブログ読んでいる多くの人が観ていないだろう)。その映画の中でyellowという言葉が「臆病な」とか「意気地なし」という意味で使われていました。たしか、主人公のセリフは、Nobody calls me yellow.だったと思います。(うろ覚え)で「黄犬」とは卑怯な裏切り者という意味があるのですね。
・で、思いっきり前振りが長くなりましたが、医学でもその語源を明らかにせず解説している辞書とか文献がありますが、必ず語源を明らかにしてほしいです。でないと、覚えにくいし、人様に説明するとき説明しにくいです。で、その一例が、Sister Mary Joseph noduleです。Lancetに↓のようなレポートがありました。

An ominous sign from Sister Mary Joseph

https://www.thelancet.com/pdfs/journals/lancet/PIIS0140-6736(18)31864-6.pdf
・これは何かと尋ねられたら、(あまりwikipediaにはたよりたくないけど)↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BB%E3%83%95%E3%81%AE%E5%B0%8F%E7%B5%90%E7%AF%80
・で、もう一度言う、言葉の解説では語源を明らかにせよっ!(アラカンの叫びでした。阿羅漢じゃないよ、アラウンド還暦のことよ。)
*ところで、遠い昔、この記事と同じことを書いたような気がします...単なるデジャヴュか、事実か?
以下日記
・本日9/3(月)は、6時に起きて、朝勉後大学へ。午前中は疫学の勉強会。午後は病院で仕事です。私は2012年院長を降りると同時に常勤から非常勤となり、現在の病院では外来するのみ。その他あちこちの診療所のお手伝いをしたら大学の非常勤講師をしたりして、入院患者さんを診ることはありませんでした。しかし本日より諸般の事情から再び入院患者さんをもつようになりました。で、本日お一人目担当。夜間診療始まる前に病棟へ診察へ行き、ご挨拶と最低限の指示。それから外来へ。外来終了後患者さんの情報収集といろいろ書類。帰宅は20時25分となりました。その後入浴、夕食+「孤独のグルメ」鑑賞。そして、このブログを書いております。これから一つだけ事務作業をして、寝床に入って本を読みます。あすは、台風でしょうね。
 



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ミチバの法則:ダブルスタンダードというのはない。自分の利益のためにスタンダードをいろいろかえるというスタンダードがあるだけだ。/身近な人からACP

私は、昔USAはダブルスタンダードの国だと思っていました。でも、ある時からしっかりした唯一のスタンダードを持っている国だと「見直し」ました。それは、自国の利益のためならいろいろスタンダードを使い分けるということ。(ex. 人権外交と言いながら、自国や「中庭」で行われている人権侵害には目をつむる)昔の大統領に比べて、トランプ大統領は、とっても正直ですね。

・(ちょっと話がそれますが)同じ職種、具体的には医師、に対してはとてもやさしく民主的なDr.を見かけます。ところが、他の鞘腫に対しては、えらそーに言う。また、研究者も外部には民主的な言動をする、ところが教室内では違う=「外ずら民主主義」とある人が言っていました、そういう人がいますね。また、最近いろいろ不祥事がマスコミで問題にされているスポーツ界。自分の学校の先輩には礼儀正しいけど、それ以外にはマナーをわきまえない。こういうのって、わたしは、どう名付けたらよいのだろうかと思う。ローカル・民主主義とかローカル礼節、限局民主主義・限局マナー???なんか、良い言葉ないかな?


以下日記

・本日9/2(日)は、6時過ぎに起きて、朝勉。当然朝食を挟んで10時まで勉強。それからお見舞い(途中松濤園という倉敷市玉島の老舗の和菓子屋のよってお見舞い用の和菓子)。お見舞い先のおうちには10分くらいいたでしょうか?ちょっとだけお話をして帰宅。(途中「うさぎや」によってマスキングテープと定規購入)帰宅して、辛ラーメンの昼食。そして大学へ。14時半から17時までひたすらPCをいじっておりました。そして、帰りロフトによって来年の手帳購入、それから丸善にもいきましたが、なにも購入せず→帰宅。義父が話があるからと言ってみると、自分の終末期の話。いろいろ話をして、お互い=義父と私それぞれで、エンディングノート書きましょうという話になりました。で、それをもとに議論する積です。・・・私は、自分の母親に元気な時にエンディングノートをわたして、「これかいといてや」と言ってわたしていたおのですが、ずっと本棚に立ったまま。今思うに自分の未熟さを恥ずかしく思います。エンディングノート(の内容が整えられている冊子)を渡したからそれでOKじゃないですよね。本人と家族が話し合いながら書かないと。(正確にはエンディングノートというより事前指示書ですが)今度は、失敗せずに義父と話し合いながら終末期を考えたい、それがACP(の一部)

・30分くらい義父と話して帰宅(義父の家は歩いて数分のところ)。お風呂入って「孤独のグルメ」観ながら夕食。その後アルコール摂取しながら事務的な作業と調べもの。で、このブログを書いております。もうちょっとしたら寝ます。

・明日は午前大学で勉強、午後から病院。今まで嘱託医で外来しかしていませんでしたが、同僚の勤務の大変さと病院の経営状態をみて入院患者さんも持つこととなりました。病棟医療は浦島太郎状態、大丈夫かしら。私は不安だ。

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片肺の透過性亢進はスワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群をまず思い浮かべないのか?/柏木哲夫先生の講演聴きました

本日のお題のスワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群はスワイヤー-ジェームス症候群とマクラウドさんにはわるいですが、そう呼ぶことが多いのではないかと思います。『医学書院医学大辞典第2版』の説明が↓(いろんな呼び方がありますなぁ)


スワイヤー-ジェームス症候群
[英]Swyer-James syndrome
[同義語]マクラウド症候群 MacLeod syndrome,スワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群 Swyer-James-MacLeod syndrome,片側性透過性亢進肺 unilateral hyperlucent lung,片側性肺気腫 unilateral pulmonary emphysema,肺動脈機能不全 pulmonary artery junctional hypoplasia



胸部X線写真上,一側肺で肺門および肺野の血管陰影の減少を伴い,異常に明るいX線の透過性が亢進している像を呈し,原因が明らかでない病態。1953年,英国のスワイヤー(Paul Robert Swyer,1921生,小児科)とジェームス(George C. W. James,1915-1972,放射線科,米)らにより最初の1例が報告されたためこう呼ばれるが,翌1954年に同じ英国のマクラウド(MacLeod WM)が同様の症例を9例報告しているため,マクラウド症候群あるいはスワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群ともいわれる。発生機序として,幼小児の気管支・肺感染で細気管支に閉塞が起こり,次いで肺動脈血流の減少と気腫性変化が起こるとする説と,肺動脈に形成異常があり,二次的に気管支の発育が阻害され,次いで気腫性変化を起こすとする考えとがある。Swyer PR, James GC: A case of unilateral pulmonary emphysema. Thorax 8:133-136, 1953


・で、↓のようなレポートがありました。以後お見知りおきを。


Swyer-James-Macleod Syndrome: The Differential Diagnosis of Unilateral Hyperlucency


Intern Med 57: 2591-2592, 2018


file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/57_0725-17-2.pdf


上記レポートの最後の方に「SJMS can be easily overlooked. Therefore, it is important to consider the possibility of SJMS in order to accurately diagnose and treat patients with unilateral hyperlucency.
」と書かれていますが、そうなんかぁ?片側の透過性亢進なら、まずこの疾患を鑑別に挙げると思うのですが...(実際には、診たことないけど)


以下日記

・本日9/1(土)は、5時38分起床。朝勉して大学へ。特に講義があるのではなく自分の勉強・研究で。午後から岡山済生会総合病院の市民公開講座へ。柏木哲夫先生の「良き生、良き死」という講演を聴きに行きました。私が青年~中堅医師のころ柏木先生の本を何冊か読ませてもらい自分の診療に生かしてきました。(つもり)で、本日の講演を聴いて、現在の自分の考え方、行動もそう間違っていないなと確認できてよかったです。ちょっとだけ講演の配布資料の抜粋。


  【人間力】(柏木先生が頭の中に思いついた準に書かれたそうです。一番大事なのは、        やはり最初の聴く力とおっしゃっていました)

   1.聴く力 2.共感する力 3.受け入れる力 4.思いやる力 5.理解する力   6.耐える力 7.引き受ける力 8.寛容な力 9.存在する力

   10.ユーモアの力

   *ユーモアの力がちゃんと書かれていて、私は意を強くしました。診察室から笑い声

    が聞こえたら、不快に思うDr.もいるようですが...

   **ここでいう人間力は、ケアする側の人間力ですね。最近買った本に↓のようなもの     があります(未読)が、こちらはケアされる側のお話のようですね。



人間力回復―地域包括ケア時代の「10の基本ケア」と実践100

人間力回復―地域包括ケア時代の「10の基本ケア」と実践100

  • 作者: 大國 康夫
  • 出版社/メーカー: クリエイツかもがわ
  • 発売日: 2014/05
  • メディア: 単行本


  【良き生】

   感謝する人生   散らす人生  ユーモアがある人生


  *散らす人生とは「集める人生」の反対語として使われているみたいでした。才能、技術、経験、お金、時間   等を自分のために使う・ためる人がいる反面、それを人のために使う人ということでしょう。

  【人はいきてきたように死んでいく】・・・日頃から私もそんなように思っていました  が、例外もあると思っていたら、柏木先生も例外があるとおっしゃっていました。

  

・私ももうすぐ還暦。60年生きてこられたのは、いろんな人たちのおかげと思えています。これは、「良き生」なのではないかなと思っております・・・ちなみに、還暦感謝パーティーをしようと思っております。時間、場所何も決まっていませんが、パーティー参加ご希望の方は何らかの形でご連絡ください。

・講演後はイオン岡山へよってちょっと買い物して帰宅。お風呂入って、夕食食べながら「孤独のグルメ」をみました。で、現在酔っぱらいながらこのブログを書いております。もうちょっと事務作業して寝ます。

・明日は午前中お世話になったDr.のお見舞い、午後から大学に行くつもりです。

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