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片肺の透過性亢進はスワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群をまず思い浮かべないのか?/柏木哲夫先生の講演聴きました

本日のお題のスワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群はスワイヤー-ジェームス症候群とマクラウドさんにはわるいですが、そう呼ぶことが多いのではないかと思います。『医学書院医学大辞典第2版』の説明が↓(いろんな呼び方がありますなぁ)


スワイヤー-ジェームス症候群
[英]Swyer-James syndrome
[同義語]マクラウド症候群 MacLeod syndrome,スワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群 Swyer-James-MacLeod syndrome,片側性透過性亢進肺 unilateral hyperlucent lung,片側性肺気腫 unilateral pulmonary emphysema,肺動脈機能不全 pulmonary artery junctional hypoplasia



胸部X線写真上,一側肺で肺門および肺野の血管陰影の減少を伴い,異常に明るいX線の透過性が亢進している像を呈し,原因が明らかでない病態。1953年,英国のスワイヤー(Paul Robert Swyer,1921生,小児科)とジェームス(George C. W. James,1915-1972,放射線科,米)らにより最初の1例が報告されたためこう呼ばれるが,翌1954年に同じ英国のマクラウド(MacLeod WM)が同様の症例を9例報告しているため,マクラウド症候群あるいはスワイヤー-ジェームス-マクラウド症候群ともいわれる。発生機序として,幼小児の気管支・肺感染で細気管支に閉塞が起こり,次いで肺動脈血流の減少と気腫性変化が起こるとする説と,肺動脈に形成異常があり,二次的に気管支の発育が阻害され,次いで気腫性変化を起こすとする考えとがある。Swyer PR, James GC: A case of unilateral pulmonary emphysema. Thorax 8:133-136, 1953


・で、↓のようなレポートがありました。以後お見知りおきを。


Swyer-James-Macleod Syndrome: The Differential Diagnosis of Unilateral Hyperlucency


Intern Med 57: 2591-2592, 2018


file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/57_0725-17-2.pdf


上記レポートの最後の方に「SJMS can be easily overlooked. Therefore, it is important to consider the possibility of SJMS in order to accurately diagnose and treat patients with unilateral hyperlucency.
」と書かれていますが、そうなんかぁ?片側の透過性亢進なら、まずこの疾患を鑑別に挙げると思うのですが...(実際には、診たことないけど)


以下日記

・本日9/1(土)は、5時38分起床。朝勉して大学へ。特に講義があるのではなく自分の勉強・研究で。午後から岡山済生会総合病院の市民公開講座へ。柏木哲夫先生の「良き生、良き死」という講演を聴きに行きました。私が青年~中堅医師のころ柏木先生の本を何冊か読ませてもらい自分の診療に生かしてきました。(つもり)で、本日の講演を聴いて、現在の自分の考え方、行動もそう間違っていないなと確認できてよかったです。ちょっとだけ講演の配布資料の抜粋。


  【人間力】(柏木先生が頭の中に思いついた準に書かれたそうです。一番大事なのは、        やはり最初の聴く力とおっしゃっていました)

   1.聴く力 2.共感する力 3.受け入れる力 4.思いやる力 5.理解する力   6.耐える力 7.引き受ける力 8.寛容な力 9.存在する力

   10.ユーモアの力

   *ユーモアの力がちゃんと書かれていて、私は意を強くしました。診察室から笑い声

    が聞こえたら、不快に思うDr.もいるようですが...

   **ここでいう人間力は、ケアする側の人間力ですね。最近買った本に↓のようなもの     があります(未読)が、こちらはケアされる側のお話のようですね。



人間力回復―地域包括ケア時代の「10の基本ケア」と実践100

人間力回復―地域包括ケア時代の「10の基本ケア」と実践100

  • 作者: 大國 康夫
  • 出版社/メーカー: クリエイツかもがわ
  • 発売日: 2014/05
  • メディア: 単行本


  【良き生】

   感謝する人生   散らす人生  ユーモアがある人生


  *散らす人生とは「集める人生」の反対語として使われているみたいでした。才能、技術、経験、お金、時間   等を自分のために使う・ためる人がいる反面、それを人のために使う人ということでしょう。

  【人はいきてきたように死んでいく】・・・日頃から私もそんなように思っていました  が、例外もあると思っていたら、柏木先生も例外があるとおっしゃっていました。

  

・私ももうすぐ還暦。60年生きてこられたのは、いろんな人たちのおかげと思えています。これは、「良き生」なのではないかなと思っております・・・ちなみに、還暦感謝パーティーをしようと思っております。時間、場所何も決まっていませんが、パーティー参加ご希望の方は何らかの形でご連絡ください。

・講演後はイオン岡山へよってちょっと買い物して帰宅。お風呂入って、夕食食べながら「孤独のグルメ」をみました。で、現在酔っぱらいながらこのブログを書いております。もうちょっと事務作業して寝ます。

・明日は午前中お世話になったDr.のお見舞い、午後から大学に行くつもりです。

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