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肺動脈瘤/寒くてよかった

・胸部レントゲンの読影で、鑑別診断を挙げる時、とってもおおざっぱな分類として①腫瘍性②炎症性③その他という考え方をすることがあります。(「することがある】とは、誰がというと、「私が」ですが)③のその他には、血管性の病変が入ってきます。よくある(と言っていいのか?)のは、動静脈奇形でしょうが、まれに肺動脈瘤もありますね。↓のようなレポートがありました。


特発性右肺動脈瘤の1手術例

日呼外会誌 33巻1号(2019年1月)




【要旨】症例は78歳男性.5年前からの胸部違和感を自覚し当院循環器内科を受診した.冠動脈疾患は否定的であったが,以前か ら心臓超音波検査にて上行大動脈の拡張を認めた.そのため施行した造影CTで右肺動脈A1b起始部に30mm×18mm×18 mmの造影効果を伴う紡錘状拡張を認め,肺動脈造影の結果,肺動脈瘤の診断となった. 手術適応と判断し第4肋間で前側方開胸し,右肺上葉切除を施行した.術中,右上葉に腫瘤および同部位に拍動を触知し た.術前診断どおり上幹動脈が責任血管と判断し,全ての手技に先行して上幹動脈を血管用自動縫合器で切離した.切離後 は拍動が消失した.術後10日目で合併症なく経過良好にて退院となった.病理所見では最大径12mmの血管の紡錘状拡張 を認め,上幹動脈末梢の流出動脈と交通していた.組織学的には内膜肥厚と中膜断裂を認めたが,炎症所見は認めず特発性 肺動脈瘤と診断した.術後1年現在,経過良好である


・本文読んでも治療に関しては確定的なものはないようですね。こういうときは、大きな病院に紹介するしかないですね。



以下日記(ちょっとだけよ)

・本日1/15(火)はひさびさに早起きで5時16分起床。で、朝勉して出勤。車に乗るときに何か生臭いにおいがしたので、ひょっとしたら、昨日出した生ごみの汁でもたれているのかなと思ってトランクを見たら、昨日出すべきごみ袋二つが残っていた・・・すっかり出すのを忘れていたのね。昨日病院からお昼すぎ帰る時もにおわなかったけど、さすがに今朝は...それにしても、寒くてよかった。これが夏なら車の中は地獄になっていましたね。で、いったんごみ袋をおろして出勤。午前外来。午後から大学へ行く気まんまんだったのですが、入院患者さんのデータが外来中パニック値だということで連絡入り予定変更。急な輸血が必要になりました。外来しながら輸血の段取り。ちょっと精神的に大変でした。で、輸血が無事終了するまで病院にいて、帰宅。20時25分着です。それから、お風呂入って、夕食。今日はキムチ鍋。ああ、また食べ過ぎてします。

・今日は疲れたので、これからほんのちょっとだけ勉強してさっさと寝ます。明日は、午前外来、午後全体学習(医療倫理)、カンファレンス、夜間診療。その後年に2回ある開業医さんたちとの飲み会。あまり飲みすぎないように気を付けないと・・・と、いつも飲む前には思うのですが、飲みだしたら、山本リンダ状態・・・どうにもとまらない。

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トロポニンは酵素じゃないと思うんですけど.../もっと時間を。それから髪の毛を。

・最近TVのCMで「ナンチャラ酵素」というのをよく宣伝されているようで、私の患者さんも飲んでいる人がおられます。わたしは、眉唾でみておりますし、自分の親なら(と言っても両親とも死んでますけど)やめとけというところです。そもそも酵素とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


酵素 enzyme


生体内のほとんど全ての化学反応に触媒作用をもつ物質の総称で,その本体は蛋白質である。酵素は反応の平衡を変えることなく,活性化エネルギーを低下させて反応速度を増大させる。反応に対する特異性が高いため,通常それぞれの酵素は特定の反応を選択的に触媒する。なお,ある種のRNAが触媒能をもつことが知られており,これらはリボザイムと呼ばれる。


・で、何で本日酵素の話かというと明日、毎週大学院で行っているCA(Critical Appraisal)で↓のような心筋梗塞関係の論文がお題なのでちょっと心筋梗塞を勉強しようと思って、酵素という言葉にひっかかったからです。


Christmas, national holidays, sport events, and time factors as triggers of acute myocardial infarction: SWEDEHEART observational study 1998-2013

BMJ 2018; 363 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.k4811 (Published 12 December 2018) Cite this as: BMJ 2018;363:k4811




Abstract

Objectives To study circadian rhythm aspects, national holidays, and major sports events as triggers of myocardial infarction.

Design Retrospective observational study using the nationwide coronary care unit registry, SWEDEHEART.

Setting Sweden.

Participants 283 014 cases of myocardial infarction reported to SWEDEHEART between 1998 and 2013. Symptom onset date was documented for all cases, and time to the nearest minute for 88%.

Interventions Myocardial infarctions with symptom onset on Christmas/New Year, Easter, and Midsummer holiday were identified. Similarly, myocardial infarctions that occurred during a FIFA World Cup, UEFA European Championship, and winter and summer Olympic Games were identified. The two weeks before and after a holiday were set as a control period, and for sports events the control period was set to the same time one year before and after the tournament. Circadian and circaseptan analyses were performed with Sunday and 24:00 as the reference day and hour with which all other days and hours were compared. Incidence rate ratios were calculated using a count regression model.

Main outcome measures Daily count of myocardial infarction.

Results Christmas and Midsummer holidays were associated with a higher risk of myocardial infarction (incidence rate ratio 1.15, 95% confidence interval 1.12 to 1.19, P<0.001, and 1.12, 1.07 to 1.18, P<0.001, respectively). The highest associated risk was observed for Christmas Eve (1.37, 1.29 to 1.46, P<0.001). No increased risk was observed during Easter holiday or sports events. A circaseptan and circadian variation in the risk of myocardial infarction was observed, with higher risk during early mornings and on Mondays. Results were more pronounced in patients aged over 75 and those with diabetes and a history of coronary artery disease.

Conclusions In this nationwide real world study covering 16 years of hospital admissions for myocardial infarction with symptom onset documented to the nearest minute, Christmas, and Midsummer holidays were associated with higher risk of myocardial infarction, particularly in older and sicker patients, suggesting a role of external triggers in vulnerable individuals.

(BMJって、クリスマスの時期にはおもしろい論文のせる「伝統」があるようですね9

・上の論文の内容はおいておいて、心筋梗塞のお話。心筋梗塞を診断するには心電図とか血液検査、とくに逸脱酵素というようなものを測定します。逸脱酵素とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓

逸脱酵素 イツダツコウソ leaking enzyme [同義語]遊出酵素

臓器が損傷を受け細胞膜の崩壊や透過性の変化が生じることにより,本来は臓器特異的に分布し細胞内で機能を果たしている酵素が血中へ遊出(逸脱)したものをいう。血液凝固に関する酵素などの例外を除き,生理的状態では酵素の血中濃度は低い。肝炎でのアミノトランスフェラーゼ(ALT,AST),心筋梗塞でのクレアチンキナーゼ(CK)は代表例である。逸脱酵素の臨床的評価には,それぞれの酵素の臓器特異性,血中での半減期,アイソザイムの概念などが不可欠である。これらを十分に吟味することにより,由来臓器や組織の特定,障害の発症時期,損傷の大きさなどを推定することができる。また,遊出機序も酵素の細胞内局在により多少異なり,臨床的意義も異なる。可溶性分画に存在する酵素は,細胞損傷の大きさに比例して遊出されるのに対し,ミトコンドリア分画に存在する酵素は,細胞損傷が高度の場合や,組織の酸素不足の状態で組織より血中に遊出するといわれている。



・↑にあるように心筋梗塞の場合CK(またはCPK)が上昇するのは医学の常識。なので、心筋梗塞の疑いのひとはCKは必ず採血します。最近(と言っても大分前に)CKと違って新しい血液検査がでてきました。それが、心臓型脂肪酸結合蛋白(H-FABP)やミオグロビン、トロポインというような物質です。これらは、酵素ではなく前者は心臓内で脂肪の運搬にかかわるタンパク、後二者は心筋を構成するタンパク成分です。なので、これらは酵素ではありません。今日インターネットでちょっと心筋梗塞の記事をみているとこれら全部を心筋逸脱酵素とひっくるめて説明しているものがあったので、今回のブログで取り上げてみました。全部ひっくるめていうなら、心筋生化学マーカーとかバイオマーカーといわないといけませんね。

 

私が気になったサイトの記載が↓

心筋に障害を認め心筋逸脱酵素であるトロポニンT、トロポニンIあるいはCPK、CPK-MBの上昇を認める状態である

https://clinicalsup.jp/contentlist/7.html

 

心筋梗塞では心臓の筋肉(心筋)が壊死して行きます。心筋細胞が壊れると心筋逸脱酵素と呼ばれる酵素が血液中に流れ出ます。いくつかの種類の酵素がありますが、最近ではトロポニンという酵素を高感度に測定できる高感度トロポニン検査が心筋梗塞の迅速診断に非常に幅広く使用されています

http://oimachiclinic.com/inspection01/

 

・あんまり、ケチをつけると嫌われますが、初学者が混乱してもいけないので、こういうことも書いていました。

以下日記

・本日1/14(月)は、本来お休みですが、患者さんを診るのと書類を書くのと自分の研究のため病院にいってまいりました。8時半頃病院について患者さん診察。その後ひたすら14時まで事務作業と自分の研究。さすがにその時間になると腹は減るし集中力がなくなるので、切り上げて、14時25分帰宅し、遅い昼食(辛ラーメン)。そして、遅めのお昼寝。1時間弱寝て、上記論文を読むのと心筋梗塞についてちょっとだけ勉強。その後は事務作業。夕食は、鍋。大体道端家は冬は鍋が多い。昔は子供らと食べていたのが、今は配偶者と二人だけでちょっと寂しい。これが、一人ならもっと寂しいだろうな。まあ、ひとりなら鍋しないでしょうが。(←鍋の問題ではない)

・さて、これからちょっとだけ事務作業して、寝ます。明日は、午前外来。午後から大学へ。(と、いつも火曜日は午後から大学というが、なかなか早く病院をでることができません)

 

 

 

 

 


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二重総胆管/配偶者の「嘘」と怒りをとく呪文

画像診断は、知っていれば一目でわかるが、知らなければ診断ができないということがありますね。標題の二重総胆管(または重複総胆管)というのもそういうものではないでしょうか?↓のようなレポートがありました。


Double Common Bile Duct


internalmedicine.1490-18




・インターネットで調べた見たら、いろいろ胆管系にはvariationがあるみたいですね。例えば↓


重複胆管の1例


胆道23巻4号 709~712(2009


file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/23_709.pdf

(いつも思いますが、皆さんはこれが見れるのでしょうか?)


あっという間に以下日記

・本日1/13(日)は、6時14分起床。朝勉はせず朝食。今日は14時から法事と思っておりましたが、朝食時配偶者が「10時半からよ。話してよかったね」と言われました。14時からと思っていたので病院へ行って患者さん診て書類を書こうと思っていましたが、時間がないのでダッシュで病院へ。道はすいていて7時45分病院着。まず、電カルで記録見たらおひとり昨日大変だったみたい。当直のDr.Jとも話しましたが、今は落ち着いているみたいとのこと。病棟へ行って患者さん診ると確かの落ち着かれており安心。ちょっと他の患者さんも診て指示を出してダッシュで帰宅。礼服に着替えて、法事のあるお宅へ歩いていきました。途中法事に参加すると思われるご近所さんが普段着で作業されているのを遠くから見てなんか嫌な予感。お宅につくと「忌中」という張り紙はあるも玄関の鍵が閉まっておりました。で、呼び鈴おすとお家の人が出てきて14時からだと。ああ、俺のほうが正しかったんだと思い、自宅に戻りました。戻りながら、配偶者への怒りを抑えるため、呪文を唱えておりました。その呪文とは、To err is human. これを何回も唱えながら帰宅。かえってやっぱり時間違うじゃんというと「お父さん、運動できてよかったね」と。昔の私ならここで殺意がムラムラっとわいてきて首を絞めるところですが、To err is humanの呪文が効いて、事なきを得ました。(ちょっと変な言い回しかな?)で、法事の時間までおうちで事務的な作業。

・余談ですが、昔当直していて外来から夜中に呼ばれたときいつも「仏の心、仏の心」と唱えながら外来まであるいていました。医療者ならわかるでしょうが、そんな真夜中に来なくてもいいんじゃないというような人が時々こられて頭にくることがあるので、それを抑えるために「仏の心」と唱えておりました。(たとえばひどい話、夜中の2時に水虫の薬が欲しいと来られた人がおられました・・・私の当直のときじゃなかったけど。時々経験するのは、数日前から便秘していたが、耐えられなくなって休日時間外に受診というもの)最近は腹を立てるのとはちょっとちがってきていて、何でこんな夜中にきたのかな?ということを考えています。病態ではなく心理社会的な背景をいろいろ想像することにしています。まあ、ある意味「鑑別診断」を考えているということです。話はちょっとそれていきますが、自分が病院管理者だった時も、よく遅刻する職員とか問題をおこす職員さんに対しては、すぐ怒るのではなくその事情が何なのか「鑑別診断」を考えるような癖をつける努力をしました。腹が立っても「鑑別診断」(いろいろ理由を想像すること)を考えているうちに怒りが収まります。またまた余談ですが、医療事故が起こったり、患者さんから苦情が寄せられた場合、すぐ職員さんを責めるのではなく、事実確認をまずおこなうこと、これが大事ですね。

・で、14時前から17時過ぎまで法事。お経を読んで、お墓に納骨して、その後は「懇親会」。以前はこれが苦痛で苦痛で仕方ありませんでいたが、最近はそうでもなくなりました。法事デビューのころは、こういう場は故人をしのんでしんみりと思い出の話をするものと思っていましたが、全然関係ない話がほとんど、雑談ですね。最初は違和感を覚えていましたが、そういう雑談をするのも家族への癒しになると思えてきました。今日も、ちょっとそういう感じでした。で、酔っぱらって17時20分頃帰宅です。

・あとは、ちょっとずつ机の片づけ。大分「雪解け」して、「地面」が見てて来ました。

・さて、これからお風呂入ります。で、早く寝て明日は早起き。朝勉して、燃えるごみ出して、病院へ行って回診と書類の作成等します。あーっ、映画みにいきてーっ!

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マイ手帳大賞:指導者は学ぶことをやめたら、教えることをやめなくてはいけない/禁煙バーが増えてほしい

古い「しんぶん赤旗」をみていたら2018/11/18の「改革の道のり スポーツ界の今を考える②」(市原則之という方が書いている)(昨年いっぱいスポーツ界の不祥事がでたので、その問題に関する連載記事ですね)というなかに、サッカーの元フランス代表監督の言葉として書かれていました。その人はだれなのかなとちょっと調べてみたら、ロジェ・ルメールという人だった。私は、全然サッカーには詳しくないのでどんな人かは知りませんが、まったく完全同意です。この言葉↓の本にも載っているみたいで、さっそくアマゾンでポチしました。


学び続ける理由 99の金言と考えるベンガク論。

学び続ける理由 99の金言と考えるベンガク論。

  • 作者: 戸田智弘
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2014/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




私もそれをまねて「医者は学ぶのをやめたら、診療をやめなければならない。」というのはどう?



あっという間に以下日記

・昨日1/11(金)は大忙し。午前中外来、午後産業医面談。回診、新入院対応、書類作成。17時過ぎに病院を出ていったん帰宅後倉敷中央病院へ。「第8回間質性肺疾患とリウマチ膠原病カンファレンス」に参加(19時~21時前まで)その後、商店街のラーメン屋さんで台湾ラーメンと焼きしそ餃子の夕食。その後その隣でたまたま見つけたバーへ。なかなか雰囲気はよいバーでしたが、一番の問題は喫煙可というところ。まあ、多くのバーがそうでしょうが...季節のフルーツのカクテルということで金柑のカクテルを作ってもらいましたが、これはおいしかった。帰宅は23時前であり、帰ったら即寝。

・本日1/12(土)は6時17分起床。朝風呂入って朝食摂って8時過ぎに家を出て病院へ。書類の作成、病棟の回診後、自分の研究のためのデータ整理。14時20分くらいまで病院にいて帰宅。帰りに丸亀製麺によって遅い夕食(明太釜玉とイカ天、レンコン天)そして、13時半過ぎ帰宅。あとは、事務的なことと片づけ。夕食はキャベツ一杯の焼き飯を録画した「激レアさんをつれてきた」を見ながら食べました。その後このブログを書いております。これからお風呂入って早めに寝ます。

・この土曜から月曜の三連休ですが、本来は休みですが、重症の患者さんが入院されたし書類もたまっているのでずっと病院に出るつもりです。明日は午前は病院で午後からはご近所の「株内」の49日の法事です。明日は飲むので今日は飲みません。

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食道の気管化/3時間労災書類

まず日記

・最初に医学論文のご紹介の文章を書いていましたが、引用した文献を張り付けたらなんか変なことになって行間がメッチャあくようになってしまいました。なので、まず日記から。

・本日1/10(木)は、6時起床。ほんのちょっとだけ勉強して出勤。で、午前外来。ひととおり終わったのが13時過ぎ。それから昼食とって、ちょっと事務作業して、水島へ。15時から18時過ぎまでひたすら労災保険関係の書類作成。つかれました。そして帰宅。かえり天満屋happy townにちょっとよって買い物して19時25分帰宅。お風呂入って、夕食。(たこやき)で、このブログを書いております。これを書き終わったら、ちょっとだけ事務的なことをして、さっさと寝ます。


以下医学記事

・今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなものがありました。手元にある三つの医学辞書にはtrachializationという単語がなかったので、勝手に「気管化」とやくしてみました。

“Trachealization” of the Esophagus

NEJM jan 10, 2019; 380: 177
・これは胃カメラで見た食道が気管のようにみえるというもので、好酸球性食道炎を疑わす所見のようです。ただし、鑑別すべき疾患も多く特異的ではないみたいですね。
・好酸球性食道炎についての参考のサイト↓
難病情報センターの好酸球性消化管疾患(指定難病98)
好酸球性食道炎/好酸球性胃腸炎の疾患概念確立と治療指針作成のための臨床研究班
好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎
・この疾患の治療は、まずプロトンポンプ阻害薬を使うようですが、おもしろいと思ったのは、気管支喘息の治療で使うフルタイドのエアゾールを口腔内に噴霧してそれを飲み込むという治療法ですね。そんなめんどいことせず、フルタイドのパウダーを粉薬としてのみこめばええやんと思うのは私だけ?
・詳しい内視鏡所見は↓
好酸球性食道炎の診断
  日本消化器内視鏡学会雑誌 56巻(2014)9号
【抄録】

好酸球性食道炎は食道上皮への多数の好酸球浸潤を特徴とする慢性炎症によって食道運動障害や器質的狭窄を来たす疾患である.病因として食事中の抗原や空気中に浮遊している花粉などの抗原に対する過剰な免疫反応が想定されているが不明な点が多い.本症は近年欧米で増加しており,食物のつかえ感やfood impaction(食物の食道嵌頓)の一因として非常に注目されている.本症の診断の基本は症状と病理組織所見であるが,2次的な食道好酸球浸潤の除外,とくにGERDとの区別のため,PPIに対する反応性の評価が必要とされている.本症は特徴的な内視鏡像を呈する場合があり,これらを認識しておくことが診断において重要となる.本稿では,現在,国内外で用いられている診断基準を示しながら,診断のポイントについて,とくに内視鏡像,病理組織像の点から解説する.

・ところで、trachealizationですが、日本の診断基準では、「気管様狭窄」と書かれていますね。英語の総説論文にはtrachealizationという言葉が載っておりました。

Endoscopic findings: Endoscopic abnormalities in patients with EoE include fixed esophageal rings (also referred to as a corrugated appearance or trachealization), white exudates or plaques, longitudinal furrows, edema (also referred to as mucosal pallor or decreased vascularity), diffuse esophageal narrowing, and esophageal lacerations induced by passage of the endoscope (a manifestation of mucosal fragility). However, because these endoscopic features have been described in other esophageal disorders, none can be considered pathognomonic for EoE.

上の文は↓からの引用です。

ACG Clinical Guideline: Evidenced Based Approach to the Diagnosis and Management of Esophageal Eosinophilia and Eosinophilic Esophagitis (EoE)

The American Journal of Gastroenterology volume 108, pages 679692 (2013)

https://www.nature.com/articles/ajg201371

・ということで、消化器が専門ではないのですが、ちょっと勉強しました。胸やけ、呑酸、胸痛、食事のつっかえ等は逆流性食道炎だけではないということを肝に銘じておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.nature.com/articles/ajg201371

https://www.nature.com/articles/ajg201371


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シベンゾリン中毒により重症筋無力症様症状を呈した1例/水曜日は少しブルーの程度が和らいだ

・標題にあるシベンゾリンとは、頻脈性不整脈に使う薬です。その添付文書が↓




・で、そのお薬の副作用で重症筋無力症のような症状を呈した患者さんの報告↓



シベンゾリン中毒により重症筋無力症様症状を呈した1例

臨床神経学 58巻(2018年)1号

症例は87歳男性.頻脈性不整脈のためシベンゾリン内服中であった.内服開始5年後,昼より増悪する眼瞼下垂,顔面筋,四肢筋力低下をみとめ紹介受診となった.抗アセチルコリン受容体抗体は陰性であったが,エドロホニウムテストが陽性であり,重症筋無力症が疑われた.3年後,眼瞼下垂,筋力低下増悪のため入院となった.低血糖,心伝導障害,腎機能障害をみとめ,シベンゾリン血中濃度は,著明高値(1,850ng/ml)であった.筋力低下はシベンゾリン中毒による症状と考え,本剤を中止したところ神経症状は改善した.重症筋無力症の鑑別として,腎機能障害を合併する際は,シベンゾリン中毒を念頭に置く必要がある.
・ということですが、外来で1回も血中濃度はかってなかったのかちょっと疑問に思いました。あと、シベンゾリンで注意すべきは、低血糖の方が頻度が多くて重要でしょうね。
以下日記
・本日1/9(水)は、6時起床。ほんの僅かだけ朝勉して出勤。午前中外来。外来に続いて昨日入院された患者さんへのご家族への病状説明。昼食は14時ころ食べて、14時半まで休憩して、病棟回診。15時からカンファレンス、16時から夜間診療でした。今日から水曜日の夜間診療は2診体制で、とっても気が楽でした。実際診療もスムースで18時半ころには終わりました。ただ、そのあと事務作業があり、帰宅は19時50分。お風呂入って、夕食。で、このブログを書いております。もう、これからは歯磨きして寝床に入って本を読みます。昨日まで寝床で↓の本を読んでいました。まず、大まかに精神医学の流れをみるのには良い本だと思います。
精神医学の歴史 (レグルス文庫)

精神医学の歴史 (レグルス文庫)

  • 作者: 小俣 和一郎
  • 出版社/メーカー: 第三文明社
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: 新書
・今日は、ちょっと趣味的な本をよもうと思います。

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SSP: 頭部外傷10か条の提言 第2版/カレー3杯はきつい

スポーツはレクレーションでもありますが、職業でもありますね。一応、スポーツによるケガも知っておかないといけないと思いまして勉強しました↓


頭部外傷10か条の提言 第2版




・↑のパンフレットを私が知ったのは下の論文からです↓


脳震盪・スポーツ頭部外傷の検査と対応

脳神経外科ジャーナル27巻(2018)1号




【抄録】近年, スポーツに関わる頭部外傷, 中でも脳振盪への社会的注目が高まっている. スポーツ頭部外傷の問題点は従来から指摘されているように, 急性硬膜下血腫に代表される重症頭部外傷と繰り返し受傷する脳振盪である. 本稿では, 脳神経外科医が知っておくべきスポーツ頭部外傷の検査と対応として, ①スポーツ頭部外傷に関する共通の認識, ②小児を含むスポーツ頭部外傷の現場での対応, ③繰り返すスポーツ頭部外傷の危険性, ④競技者および関係者への指導方法について概説する. 今後, 競技復帰への適切な判断や指導における脳神経外科医の役割が期待される.


・さて、実際にスポーツの現場で「10か条」がきちんと順守されてているのでしょうか?ちょっとまえ、駅伝で走れなくなって、這ってタスキをつないだ女子駅伝の選手がいましたが、あの状態で競技を継続させる組織があるのですから、脳震盪対策もきちんとされているのか疑問に思うところです。(女子駅伝の件では、硝酸いや称賛の声もあったわけで、スポーツ界のみでなく日本社会に怪我してもやり遂げるというのが美談となる風土があるのでしょうね)


以下日記

・本日1/8(火)は6時起床。ちょっとだけ勉強して出勤。午前外来。やはりインフルエンザの人が増えてきたみたいですね。おまけに今日はノロウイルス感染の方もおられました。感染が広がらないのを願うばかりです。

・午後からは大学でcritical appraisal。本日の論文は↓私、読んでも理解できませんでした。(以前は、自分の理解力がなくて論文わからないと思っていましたが、疫学の基本をならうと、論文がおかしいとわかってきますね。)おまけに、この論文COIが明らかにされていない。びっくりポンでした。プレゼンされたDr.の評価はpoor. 私もそう思いました。


Pediatr Int. 2011 Jun;53(3):368-73. doi: 10.1111/j.1442-200X.2010.03249.x.

Survey of pediatric ward hospitalization due to respiratory syncytial virus infection after the introduction of palivizumab to high-risk infants in Japan.

Abstract

BACKGROUND:

Respiratory syncytial virus (RSV) infection is a major cause of hospitalization during the winter among infants and young children. In 2002 palivizumab was introduced to high-risk infants for RSV hospitalization in Japan. It is important to characterize the hospitalized children due to RSV infection after the introduction of palivizumab.

METHODS:

A survey was conducted to collect the data from the hospitalized children at 12 participating hospitals during the winter of 2007.

RESULTS:

From October 2007 through April 2008, 8163 children were admitted to participating hospitals, with RSV infection accounting for 811 of those hospitalizations. Mean age in children with RSV infection at hospitalization was 12.4 ± 12.7 months, and children under 24 months of age accounted for 86.4%. The mean gestational age of those at birth was 38.0 ± 2.6 weeks, with 82.4% of the children born at term. Palivizumab was administered in 24 cases of RSV infection, while there were 28 patients who were not treated with palivizumab, even though they met the indication for palivizumab. Death, in a total of five cases, occurred in children who were not treated with palivizumab.

CONCLUSIONS:

Palivizumab has been widely used in high-risk infants who were covered by health insurance, and most of the hospitalized children with RSV infection in the study hospitals were not treated with palivizumab


・CAの後は、ちょっと岡山一番街、サンステで買い物して19時15分帰宅。お風呂入って夕食ですが、メニューは、カレー。基本的にカレーは、そのままのルー、次に玉子入れて、最後にウスターソースをかけるのが私の流儀。昔は、お皿に通常量をもっていましたが、最近はさすがにほんのちょこっとずつお皿の端っこに盛るようにしていますが、やっぱり3杯食べると苦しい。明日の体重測定が、「楽しみ」。夕食後はひたすら机の上の片づけ。そして、このブログを書いております。さて、もうこれから寝ます。明日は大嫌いな水曜日でしたが、今年から水曜日の夜間診療は私ともう一人若手のDr.と二診体制でやることになったので、ブルーな気持ちはあまりありません。ただ、インフルエンザやノロウイルス感染の患者さんがいっぱい押し寄せてきたら二人でも大変ですが。そうならないことを祈るばかり。インシャラーメンダブツ。



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マイ手帳大賞:帰るべき場所がなければ作ればよい

平和新聞第2181号(2018年10月5日)の中の「映画紹介」というコラムで「Workers 被災地に起つ」という映画が紹介されていました。その中の一文、「困っている人に、雇用はなくてもしごとはある、帰るべき場所かなければ自分たちでつうればいい」というところから、いただきました。

・これで、思い出したのは、ミステリー作家かその評論家、誰がいったか忘れました(チェスタトン、ブラウン神父だっかかな)が、「木の葉はどこにかくせばよいか?林の中。林がなければどうするか?林を作ればよい」というようなセリフ(だったかな?)があったことを思い出しました。

・で、もってまた思い出したのが、「〇〇がないからできない」というのではなく「〇〇があったらできる」という考え方。これもどこかで読んだけど、誰がいったのかな?いろんな人がひっていたような気がします。


以下日記(ちょっとだけよ)

・本日1/7(月)は、5時56分起床。行政にださないといけない書類の整備。そして、ごみ出して大学へ。午前中疫学のテキストの勉強。午後から病院へ。幸いなことに担当の入院患者さんたちは落ち着いておられ、16時から外来。そう、大変でもありませんでしたが、事務的な作業もあり、19時40分頃家を出て、途中郵便局に寄ったりして、帰宅は20時15分頃。お風呂入って夕食。で、このブログを書いております。もう、これから歯磨きして早く寝ます。明日は、午前外来して、午後から大学。あーっ、できれば散髪してーっ、とう。(最後の「とう」は仮面ライダーではなくて、しゃっくりによく効く柿蒂湯(していとう)へのオマージュ。

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FYI:牛海綿状脳症の最新事情(2018年)/妻、小池さんに惚れる

最近のいわゆる「狂牛病」って、どうなっているのかなと思っていたら、↓のようの文献がありました。ご参考までにご紹介です。

牛海綿状脳症の最新事情(2018年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve/22/1/22_15/_article/-char/ja

獣医疫学雑誌 22巻(2018)1号

【抄録】(本文は日本語です)

Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE) was first reported from the United Kingdom (UK) in 1986. Approximately 190,000 BSE cases were reported in the world, about 185,000 cases were detected in UK so far. BSE were transferred among cattle by Meat and Bone Meal with an inadequate heat treatment produced from Specified Risk Materials (SRM) of BSE cattle. Infectious agent is a proteinaceous infectious particles (prion), these are causative agents of BSE and also of variant Creutzfeldt-Jakob Disease (vCJD) in human. 178 cases of vCJD cases were reported in the world since 1995. One case was also reported in Japan.130 atypical BSE cases were reported in the world. Atypical BSE has a different western blot pattern from typical BSE. There are two patterns, High and Low types. Atypical BSE case was borne sporadically, and onset of BSE symptoms were detected older than typical BSE case. Two L type cases were detected in Japan in 16,100,000 cattle tested so far.To prevent dissemination of BSE in the world, feed ban which is not fed SRM to cattle was introduced. 65 BSE cases were borne after real feed ban in the world.No typical BSE case was reported in 2017, therefore, typical BSE case will be eradicated near future in the world.

・本文最初に「狂牛病」の歴史が簡単に書かれております。それだけでも、勉強になると思います。(少なくとも私にとって)

一瞬にして以下日記

・本日1/6(日)は6時起床。朝起きたら腰のみでなく、両下肢、両上肢がいたくて、リウマチ性多発筋痛症、線維筋痛症なんかになったのではないかとビビりました。あとでから、昨日ムンク展でコインロッカーがあいておらず、思いリュックを手に提げて1時間くらい歩いていたからだと思い当たりました。

・朝はちょっと勉強。10時から11時半まで行って主に健診の判定作業。入院患者さんはカルテのみチェックして、落ち着いておられるようなので診察にはいかず。12時ころ起床。40分後配偶者、三女とJRで岡山(市)まで。14時から15時過ぎまで、日本共産党演説会に行ってきました。14時からと思っていたらもう始まっていて、13時半からだったのですかねぇ。私が勘違い。小池晃さんの話はおもしろかった。配偶者が感激して「おとーさんも、あれくらい面白くはなせにゃー」と。でも、私国会議員になるつもりありません。(←なれるわけない)配偶者、小池さんと握手しにいこうと私をおいて先に会場入り口のほうにいきましたが、時すでに遅く、さっていかれたとのこと。まあ、次の機会をおまちなさい。それにしても、来年の消費税については、単純に10%ではなく、何段階にもなるとのこと。今のまま増税されたら、絶対現場では混乱必至、お店へのクレームが多くなるでしょうね。(と、他人事のように言っているが、私も日本国に住んでいるので、その当事者)

・演説会後は、表町、ロフト、天満屋のあたりをお買い物、ウインドウショッピング。夕方岡山駅近くの韓国料理屋さんで夕食。(強い意思でアルコールはのまず)めっちゃうまかった。満足満足。で、帰宅は20時頃。ちょっと明日の朝の勉強会の予習。で、入浴。あっという間に時間がたって、もうこんな時間(22時半)。睡魔が襲ってきたので、もう寝ます。

・明日は、午前中大学で疫学のテキストの勉強会。午後から病院で診療。結構インフルエンザの患者さんがでてきたので、あすの夜間診療がとっても心配。「わたしは、不安だ」


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病人と患者の違い/ついに「叫び」をみたぜっ!

・本日は「医療概論」のお話

・医療従事者の人は病人と患者のちがいというのがわかると思いますが(←ホント?)、一般の方にはその違いがわかるでしょうか?

・ちょっと広辞苑(第七版)をみてみました


病人:病気にかかっている人。患者。病者。

患者:病気にかかったり、けがをしたりして、医者の治療を受ける人。


デジタル大辞泉では

病人:病気にかかっている人

患者:病気やけがの治療を受ける人。医師の側からいう語。クランケ。


OXSFORD Advanced Learner's DICTIONARYのpatientの説明は

  (a) a pereson who is receiving medical treatment, esp in a hospital

  (b) a pereson who is registered with a doctor, dentist, etc and is treated by her or him when necessary.


病人は、プレグレッシブ英和中辞典では、a sick pereson, a person who is ill とありました。


ちなみに病人の英訳は、google翻訳だとpatientとでました。


・広辞苑(そして、google翻訳)では、患者=病人のようになっていますが、それは違うと思います。OXFORDの辞典が一番正確だと思います。つまり、患者とは、医療機関にかかっている(もしくは登録されている)人。病人は、体調が悪い人。医療機関にかかっているかもしれないし、かかっていないかもしれない。

・今回、このお題を取り上げたのは、病人=患者ではないことを強調したかったから。とくに健康格差の視点で行くと、調子が悪いけど経済的、社会的問題で医療機関にかかれないひと=「患者になれない病人」が存在する。そのことをきちんと認識しておかないといけないということです。

・経済的問題のみでなく、社会的問題というのは、思いつくままに書くなら、仕事が忙しくてやすめない、家族の介護をしていて自分が受診できない、受診すると周りから変な目で見られる、医療機関にいく足がないとか、そもそも医療機関がないとか、いっぱい原因はありますね。

・ただ、患者になれない病人のみでなく、患者に(あえて)ならない病人もいますね。たとえば、熱出たけど家で寝ていたほうが治るやとか、病院に行くのが怖いとか、精神科は敷居が高いとか...

・調子が悪くても病院に行かないほうが賢明な場合もありますね。この時期、鼻かぜ程度で病院受診するとそこでインフルエンザにかかるかもしれませんし、健康な人がインフルエンザになった場合も、寝ていたも治りますから、あえて受診すると行くまでのしんどさ、お金、待ち時間、手間のほうが大変だったりしますね。(重篤な基礎疾患を持っている場合は別ですよ)



・まったく、余談ですが、「Yahoo 翻訳」はなくなっていたんですね。



以下日記

・昨日1/4(金)は、5時半まえに起きて、朝勉して、燃えるごみ4袋だして出勤。午前外来で、休み明けでメッチャ忙しいと覚悟していたら、そうでもなくてホッとしました。午後からは有給休暇をとって、明石へ。母親がのこした莫大な遺産相続をするため法務局へ。昨年末に書類を提出してたのですが、不備があったとのことで、お話を聞きに行きました。(電話で配偶者が話をきいていたのですが、私にはどうも理解できず直接話を聞きに行きました)で、疑問氷解し、一つ書類を用意することに。その後夕食とるために明石駅周辺をグルグルあるいて、孤独のグルメ状態。入りたい店がいくつかあったのですが、みんな喫煙。なかには、喫煙できますよという張り紙をしている店も。今の世の中非喫煙者のほうが多いのにあえてそのような張り紙をして意味があるのか?私のような紫煙をきらう人間を蹴散らしているでしょう。一定程度都会のお店は禁煙にしたほうがよいと思います。(メッチャ、田舎の飲食店でお客さんが地元の人ばかりで、その人たちが喫煙者が多ければちょっと話がかわりますが)で、やっと禁煙の店で、ちょっと食べても良いなというところを見つけて入りました。そこで、タコ定食。タコの刺身、煮つけ、酢の物、タコ飯とタコ尽くし。(あと、みそ汁とお漬物)マッコリを飲んで、夕食第一弾は終了。その後明石駅の成城石井で外国のビールとチーズ詰め合わせ、揚げ野菜(と、いうのか?)を買って明石市二見町の実家へ。(長女は仕事が忙しく、実家にのこっておりました)で、お風呂入って、ビールとおつまみ。チーズの盛り合わせがうまかった。で、22時ころには寝ました。

・本日1/5(土)は5時半ころに起床。6時過ぎに実家を出てひたすら東京へ。11時過ぎに上野着。まずは、東京都美術館でムンク展。ひとがおおく、待つこと10数分。ひとは多かったですが、なんとか絵は見ることができました。(今回つらかったのは、コインロッカーが満杯で思いリュックを手にもって見て回らないといけなかったこと)ついに、「叫び」をみた。しかし、ズーンという感覚はありませんでしたね・・・わたし、絵はよくわかりませんが、ときどき、からだ全体にズーンとくる絵があるんですね。今回展示されていなかったけど、ムンクの恋人を描いた絵をみたことがあります。大体ムンクの絵は、おどろおどろしい感じですが、その絵は、なんかホンワカとやさしさが伝わってきた印象があります。今回、叫びから何かくるかなと思っていましたが、それはなかったけど、まあ、観ることができてよかったです。今回それ以外に良かったのは、かなり多くの作品をみることができたことですね。

・当然鑑賞後は、美術館の経営に貢献すべく美術館グッズ購入。そして今度は国立西洋美術館へ。ルーベンス展です。いやー、なんか衣装の質感がすごいですね。当然大きな絵はすごかったのですが、今回ある女性の絵にひきつけられました。女性と言っても5歳の女の子。ルーベンスの長女のクララ・セレーナですね。みていて愛らしくて、思わず微笑んでしまいます。ただ、かわいそうに12歳で亡くなったんですね。・・・・で、この絵にひかれた自分は、大体平均的な人間だなと思いました。なぜならこの絵はきっと人気が高いのでしょう。美術展の宣伝の「旗」や栞、クリアファイルにもこの絵が使われていましたから。・・・大分前姫路市立美術館で開かれていた(だったと思う)『レーピン展』へいったとき『休息-妻ヴェーラ・レーピナの肖像』というのを見て、ああ、この絵いいなあと思ったら、やっぱりポスターやクリアファイルになっておりました。この時も、ああ、自分は大体人並みの感性はあるのかなと思った次第。

・当然、ここでも展覧会関連グッズを購入。さすがに腹が減ったので、アメ横の方へ。アメ横の入り口近くに蕎麦屋が二軒ならんでいましたが、一方がビールと蕎麦ということだったのでそっちへ。ざるそば、さつま揚げとビール(宮崎の「太陽のラガー」というのと栃木県の「しかとらセゾン」)。混んでいたので、ゆっくりせずに早めにお店を出て、ものたりなかったので、お隣の蕎麦屋さんでざるそば。ここは、ファーストフードという感じのお店。お味も今一だったかな。その後御徒町商店街、アメ横をちょっとふらついて上野駅→東京→19時半ころ帰宅です。

・お風呂入って、鍋。ああ、鍋は野菜はいっぱいとれてよいが、食べ過ぎてしまいます。今年5kg痩せるはずが、逆に太っていっている。でも、いいんです。ダイエットは門松がとれてから。



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