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食道の気管化/3時間労災書類

まず日記

・最初に医学論文のご紹介の文章を書いていましたが、引用した文献を張り付けたらなんか変なことになって行間がメッチャあくようになってしまいました。なので、まず日記から。

・本日1/10(木)は、6時起床。ほんのちょっとだけ勉強して出勤。で、午前外来。ひととおり終わったのが13時過ぎ。それから昼食とって、ちょっと事務作業して、水島へ。15時から18時過ぎまでひたすら労災保険関係の書類作成。つかれました。そして帰宅。かえり天満屋happy townにちょっとよって買い物して19時25分帰宅。お風呂入って、夕食。(たこやき)で、このブログを書いております。これを書き終わったら、ちょっとだけ事務的なことをして、さっさと寝ます。


以下医学記事

・今週のNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなものがありました。手元にある三つの医学辞書にはtrachializationという単語がなかったので、勝手に「気管化」とやくしてみました。

“Trachealization” of the Esophagus

NEJM jan 10, 2019; 380: 177
・これは胃カメラで見た食道が気管のようにみえるというもので、好酸球性食道炎を疑わす所見のようです。ただし、鑑別すべき疾患も多く特異的ではないみたいですね。
・好酸球性食道炎についての参考のサイト↓
難病情報センターの好酸球性消化管疾患(指定難病98)
好酸球性食道炎/好酸球性胃腸炎の疾患概念確立と治療指針作成のための臨床研究班
好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎
・この疾患の治療は、まずプロトンポンプ阻害薬を使うようですが、おもしろいと思ったのは、気管支喘息の治療で使うフルタイドのエアゾールを口腔内に噴霧してそれを飲み込むという治療法ですね。そんなめんどいことせず、フルタイドのパウダーを粉薬としてのみこめばええやんと思うのは私だけ?
・詳しい内視鏡所見は↓
好酸球性食道炎の診断
  日本消化器内視鏡学会雑誌 56巻(2014)9号
【抄録】

好酸球性食道炎は食道上皮への多数の好酸球浸潤を特徴とする慢性炎症によって食道運動障害や器質的狭窄を来たす疾患である.病因として食事中の抗原や空気中に浮遊している花粉などの抗原に対する過剰な免疫反応が想定されているが不明な点が多い.本症は近年欧米で増加しており,食物のつかえ感やfood impaction(食物の食道嵌頓)の一因として非常に注目されている.本症の診断の基本は症状と病理組織所見であるが,2次的な食道好酸球浸潤の除外,とくにGERDとの区別のため,PPIに対する反応性の評価が必要とされている.本症は特徴的な内視鏡像を呈する場合があり,これらを認識しておくことが診断において重要となる.本稿では,現在,国内外で用いられている診断基準を示しながら,診断のポイントについて,とくに内視鏡像,病理組織像の点から解説する.

・ところで、trachealizationですが、日本の診断基準では、「気管様狭窄」と書かれていますね。英語の総説論文にはtrachealizationという言葉が載っておりました。

Endoscopic findings: Endoscopic abnormalities in patients with EoE include fixed esophageal rings (also referred to as a corrugated appearance or trachealization), white exudates or plaques, longitudinal furrows, edema (also referred to as mucosal pallor or decreased vascularity), diffuse esophageal narrowing, and esophageal lacerations induced by passage of the endoscope (a manifestation of mucosal fragility). However, because these endoscopic features have been described in other esophageal disorders, none can be considered pathognomonic for EoE.

上の文は↓からの引用です。

ACG Clinical Guideline: Evidenced Based Approach to the Diagnosis and Management of Esophageal Eosinophilia and Eosinophilic Esophagitis (EoE)

The American Journal of Gastroenterology volume 108, pages 679692 (2013)

https://www.nature.com/articles/ajg201371

・ということで、消化器が専門ではないのですが、ちょっと勉強しました。胸やけ、呑酸、胸痛、食事のつっかえ等は逆流性食道炎だけではないということを肝に銘じておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.nature.com/articles/ajg201371

https://www.nature.com/articles/ajg201371


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