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プラザキサは十分な水で飲みましょう/いつもより勉強できた

・直接トロンビン阻害剤であるダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩製剤は商品名はプラザキサといってその添付文書が↓




上を読むのが大儀な人は↓




・それによって食道潰瘍が起こってしまったというレポート↓


Dabigatran-induced Esophageal Ulcer at a Natural Constriction




file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/58_1618-18-1.pdf


・患者さんが、水を使わずそのままこの薬を飲んでいて、食道に長くとどまったせいで、プラザキサの添加物である酒石酸によって潰瘍ができたというもの。

・本文中にあるexcipientとは『『医学英和大辞典』によると↓


賦形剤[医学]、補形薬、付形剤(水薬または錠剤を作るときに用いる無効成分)


・で、添付文書によるとプラザキサのexcipientは↓


酒石酸、アラビアゴム末、ヒプロメロース、ジメチルポリシロキサン、タルク、ヒドロキシプロピルセルロース
カプセル本体にカラギーナン、塩化カリウム、酸化チタン、食用青色2号、ヒプロメロース


・非医療者の方は、薬って純粋な物質と思われているかもしれませんが、上のようにいろんなものが混じっています。なので、薬を飲んで副作用が出た場合、純粋に薬のせいではなくて、添加物のせいかもしれません。

・私が若かりし頃学んだことは、黄色4号という色素(薬にもいろんな色素が添加されています)は、気管支喘息発作を起こす可能性があります。例えば↓のようなレポートがあります。(ちょうど私が医者になった頃のレポート)



タートラジン(黄色4号)で誘発された薬物喘息についての検討




【抄録】

解熱鎮痛剤に対して過敏性を示すことが気管支喘息症例に稀ではないことは良く知られている.またこれらの症例では, 着色剤であるタートラジンに対しても過敏性を示し交差過敏性を示すことが多いとされている.しかし解熱鎮痛剤に過敏性を示さないでタートラジンのみで誘発される喘息症例は稀である.今回私どもは薬剤による喘息症状の誘発が疑われた46才の男性に内服負荷試験をおこない, 本症例がアスピリン, メフェナム酸などの解熱鎮痛剤との交差過敏性がないタートラジン喘息であると診断した.さらにタートラジン負荷時に経時的な採血をおこない, 血漿ヒスタミン値の変動を検討した.その結果, 前値O.94ng/mlであったのが一秒量が20%以上低下した時点で1.98ng/mlと上昇をみた.また負荷前での多核白血球からのSRSの遊離は2133uであった.本症例の予後はタートラジンの除外により良好であった.

・何はともあれ、お薬を飲むときは、特殊な場合でない限り、コップ1杯くらいの水で飲んだ方が良いでしょう。

 

以下日記

・本日3/5(火)は、6時7分起床。朝勉はできず朝食、身支度して出勤。ちょっとだけ病棟よって、午前中外来。比較的早く終わりました。で、通常は昼食は摂らず回診してから大学へ行っていた(昼食は駅か電車の中でパンを食べる)のですが、今日は猛烈に腹は減っているし、時間がちょっとあったので、カップ麺の昼食後病棟へよって、大学へ。幸いなことに久々にエピトレという演習に近い講義(systemic errorとrandom errorの話)といるものcritical appraisalに参加できて、いつもより勉強できました。で、帰宅は19時半くらい、お風呂入って、夕食。TVでリアルタイムに「マツコの知らない世界」でドライフルーツの話を観ました。我が家もいっぱいドライフルーツ常備したいです。

・で、その後このブログを書いております。すでに、おねむの時間です。これから歯磨きして寝ます。明日は、嫌いな水曜日。帰宅できるのは20時過ぎでしょうね。




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