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雑感:コミュニケーション障害と安易に言ってはいけない

・今日は、ホンマに日記ですが、コミュニケーションについてちょっと思ったこと。

・本日3/28(木)は、5時53分起床。朝勉して水島へ。午前中はそこで産業医学科外来。12時半に終わったので着替えて倉敷市役所へ。そこの庭でカレーパンとスムージーの昼食。お昼だけど、オッサン一人黄昏たかんじ。時間があったので倉敷市立美術館へ:平成29年度新収蔵品を中心としたコレクション展でした。私は学生料金で100円で入りました。コスパ抜群ですね。藤原郁夫というひとのパイプライン(というシリーズのひとつ)の絵が、何かマグリットみたいで気に入りました。その他もきれいな水彩画や池田遙邨の大きな絵がみられて良かったです。1回で無料で「ロン・ポワンー版画の道しるべ-」という展示をしていたのでそれも見せてもらいました。何時も版画を見て思うことは、ようこんな細かく描ける(彫れる?)なということです。今回、恥ずかしながら「ビュラン」という版画の技法を初めて知りました。

・さて、ここからが本日のお題。以下に書くことはあくまで私の頭の中で思ったことで事実かどうかは分かりませんので、誤解のないように...(最後まで読んでくださいね)

 上記展覧会の受付に女性二人が座っていました。帰り際に机の資料をもらおうと一人の人に声をかけたのですが反応無し。実は最初入るとき名前を記帳するときも発語無し。で、おもったのは、この人コミュニケーションに問題がある芸術家かな?と。あくまで、私が勝手に思ったことです。で、ここからちょっと考えが発展(というほどでもないのですが)していったのでした。

 そもそもコミュニケーションとはなんぞや?デジタル大辞泉では↓のように書かれています。

  社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「コミュニケーションをもつ」「コミュニケーションの欠如」
動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。
[補説]「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意志の疎通、心の通い合いという意でも使われる。「親子の―を取る」は親が子に一方的に話すのではなく、親子が互いに理解し合うことであろうし、「夫婦の―がない」という場合は、会話が成り立たない、気持ちが通わない関係をいうのであろう。


・病院という組織で、管理者をしていたのでコミュニケーションは組織運営で非常に重要なものであり、職員、とくに管理監督者にはコミュニケーション能力を高めてほしいと言っていました。で、コミュニケーションには、バーバルとノンバーバルがあるけど、ノンバーバルの情報量がとても多いと。

 で、今回、受付の女性がコミュニケーションに障害があるなと最初思ったわけです。バーバルのみでなくノンバーバルでも。(何か、私が話しかけても無表情というか、コミュニケーションをとろうと思っていないような雰囲気)まあ、芸術家だからしゃあないなと。私の勝手なレッテル張りですが、多くの芸術家はコミュニケーションが苦手と決めつけておりました。確かに(???)言葉およびそれに付随したノンバーバルなものは苦手でも、ちょっと考えてみたら芸術(絵、彫刻、音楽、編み物...)でコミュニケーションとってるやんと:絵や音楽で悲しみや喜びを表したり、自分を主張したり。確かに医療現場ではしゃべらないとまた、ノンバーバルなコミュニケーションをちゃんととらないと仕事になりませんが、芸術家は芸術の場(というか、その置かれた状況)で、見事にコミュニケーションをとっているんだ、と。コミュニケーション障害と思われたいた人も場によっては、見事なコミュニケーションをとっているんだと考え直しました。

・話がめっちゃ飛びますが、フェニルケトン尿症という遺伝性疾患があります。『医学書院医学大辞典第2版』の説明では↓


肝臓のフェニルアラニン水酸化酵素活性が著明に低下し,フェニルアラニンからチロジンへの代謝が障害されたために生じる常染色体劣性の遺伝性疾患。血液中のフェニルアラニン濃度が上昇し,そのために精神発達の遅れが出現し,一方,皮膚および毛髪の色素の減少がみられる。血中フェニルアラニン値が20mg/dLを超える症例を古典的フェニルケトン尿症と呼ぶ。尿にはフェニルアラニン由来のフェニルピルビン酸,フェニル乳酸,フェニル酢酸の排泄が著増している。わが国では新生児マススクリーニングの対象疾患になっており,生後5~7日の血中フェニルアラニン濃度を測定し,診断が確定した症例は,低フェニルアラニン食での治療が行われる。精神発達を正常化するには生後1か月以前から治療を開始することが重要とされている。また,学童期以降でも治療を継続することが必要であり,治療を中止して知能低下が進行した例も報告されていて,最近では食事療法基準の見直しが提唱されている。なお本症では遺伝子変異の同定が進んでいる。

・上の説明で低フェニルアラニン食で治療と書かれていますが、食事をする環境として低フェニルアラニン食が普通に提供できるなら、何ら問題が起こらないはずです。つまり、遺伝性疾患と言われていますが、環境性疾患ともいえるわけです。もっとわかりやすい例で言えば、脚が十分あがらないという障害を持つ人でも、階段がなく、すべて平地のような街なら何ら支障なく暮らしていけます。


・上のようなことを思いながら、自分が安易にコミュニケーション障害とレッテルを貼っている人は、環境が違えば、全然そういうことがないという可能性があるのであり、安易にコミュニケーション障害と言ってはいけないと、一人頭の中で議論したのでありました。


・上記倉敷市立美術館鑑賞後倉敷市役所で公害健康被害認定審査会。その後病院へ戻って回診、書類書き。そして19時30分から21時過ぎまで金光町佐方で、「たまり場カフェ」の集まり。(浅口市をもっと「いけてる」市にしようという個人のあつまり)→7月7日に議員さん達との懇談会をすることになりました。それには、浅口市にある高校の生徒さんにも参加してもらいたいとも思っております。

・で、その会議が終わって21時半頃帰宅。お風呂入ってラーメンの夕食。で、このブログを書いております。

・明日は午前外来、午後から会議、面談。夜、この期退職する看護師さんの送別会。何時も、書きますが、飲み過ぎ注意。

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