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扁桃腺炎の鑑別診断/楽しく学べ新入生

・典型的な扁桃腺炎は診断は難しくないと思うのですが、経過が思わしくなかったら、悪性リンパ腫や白血病も鑑別にいれないといけないですね。↓のような文献がありました。


遷延する扁桃炎に類似した経過を示した悪性リンパ腫の 1 例


 耳鼻と臨床 63巻(2017)3号




file:///C:/Users/MICHIB~1/AppData/Local/Temp/63_98-1.pdf


抄録

血管免疫芽球性 T 細胞性リンパ腫(angioimmunoblastic T-cell lymphoma:AITL)は、比較的まれな末梢性 T 細胞性リンパ腫(peripheral T-cell lymphoma:PTCL)である。今回われわれは、咽頭痛・発熱にて発症し、急性扁桃炎に類似した局所所見を示した症例を経験したので報告する。症例は 75 歳、女性。咽頭痛・発熱にて発症。複数の医療機関の保存的治療にて改善を認めず、発症後 29 日目に千鳥橋病院耳鼻咽喉科に紹介受診。両扁桃に白苔を認めステロイド併用にて抗生剤点滴治療を開始したが症状の改善なく、皮疹が全身に広がり CT にて全身のリンパ節腫脹を認めた。画像上悪性リンパ腫の可能性が高いと判断し入院 4 日目にリンパ節生検を施行した。入院 6 日目に突然腹腔内出血を来し血圧低下を来したため、輸液および輸血を行い、全身状態の改善を認めた時点で血液内科のある施設に転院となった。化学療法を施行したが転院 7 カ月後に死亡した。

・風邪や扁桃腺と思っても、危険な経過をとる疾患を常に鑑別診断にあげるようにしないといけませんね。わたしは、風邪のようなウイルス感染の時は、心筋炎や髄膜炎はないかと疑ってかかります。

 

以下ごく短く日記

・本日4/8(月)は5時半起床。朝勉して、大学へ。午前中疫学のテキストの勉強会。午後から病院で回診、夜間診療。幸い夜間診療は重症な人は来られず時間通りに終了し、19時10分帰宅。お風呂はいって夕食とって、このブログを書いております。もう、すでに眠い。これから歯磨きして寝ましょう。

・今日、大学の行き帰りでコサージュを胸につけたようなフォーマルな格好をした奥様と子供さんの組み合わせをみました。入学式が複数の学校で会ったんでしょうね。新入生達が、楽しく学校で学べられればよいね。

 


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