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私の問題意識と芝の家

・4/16(火)に記事をアップしてから中断しておりました。木曜日の夜から東京へ行ってきたのですが、そのことについては、明日以降に書きます。

・本日4/20(土)は、12時過ぎから東京の港区にある「芝の家」というところを訪問して参りました。どういうところかというと、誰でも立ち寄れる地域のつながりの拠点とでもいいましょうか?くわしくは、そこのwebsiteをご覧ください↓




・なぜ、ここに行ったかは、現在私の住む浅口市で老若男女、障害のあるなしにかかわらず誰でも集まれるたまり場のようなものができないかと活動しており、とっても参考になるのではないかとおもったからです。で、以下私の過去からの問題意識。(羅列です)


・若かりし頃はよく働きました。一番働いていた時期は朝5時に起きて病院へは7時へ行って、帰宅は22,23時という生活をしておりました。当然自宅←→病院の往復のみで、自分の住む地域のことなんか全然知りませんでした。でも、心の中で、これはWHOのいう健康からいうと、自分は健康では無いなと思っておりました。WHOの健康の定義は、Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.となっており、訳すと(訳はいろいろありますが)「健康とは、単に病気あるいは虚弱でないというだけでなく、肉体的、精神的、社会的完全に良好な状態(well-being)である」となっていますが、自分はここでいいうところのsocialに、つまり社会的に不健康だと思っておりました。もうちょっと地域に目を向けて、そこでつながりを作っていかないとといけない/すこしは地域の役にたたないといけないと思いながらも時間がたったのでした。

・医療のみでなくちょっと福祉を勉強すると、日本は住宅の保証が他の先進諸国と比べて劣っていると指摘されていました。確かに医師として働いていてもそうだなと思っていました。で、私が院長時代は、とくに高齢者の住宅問題に取り組みたいと考え、当時「高専賃」という考えがでてきたので、地方の銀行の人に講義をしてもらったり、実際地主さんとも話しあいを持ちました。残念ながら建設にはいたりませんでしたが...(今でも、個人的に何らかの組織を作って住宅を作りたいと思っています)ちなみに、なぜ銀行かというと、銀行としても地域に貢献しないといけないということで、そのようなプロジェクトの紹介をいろいろされていたようで、わたしがそういう問題意識を持っているというつながりで、話をしてくれました。

・自分の勤める病院が通所介護、通所リハビリをしておりましたが(通所介護は、通所リハに統合)、その対象にならない人やそういう所が嫌いな人(日時を決められる、お仕着せの「作業」や「行事」、知らない人との接触、年寄り扱いetc.)の集まるところが必要とも感じておりました。

・自分がもっと年をとってきた場合、通所介護とはちがうこともやってみたいと思うようになりました。

・4年前岡大の大学院に入って社会疫学を学ぶようになりました。その中であらためて地域のつながりが健康にとっていかに大切かというのを学問的な裏付けをもって学ぶことができました。

・大学院の後輩のSさん(同じ浅口市居住)が、どうも浅口市は介護・福祉が「いけていない」、なんとかしましょうと私を引っ張って、お仲間もあつめて「たまり場カフェ」なるような取り組みを始めました。で、ちょっとずつ取り組みが進んできて、場所を借りることができる見通しも立ってきました。

・上記のような問題意識のもと、↓のようなことができたらなと思っているのです。

     大きなTVをおいて、相撲やラグビー、サッカー、野球等の試合をみんなが集まってきてみる。

     好きな音楽CDをみんなで持ち寄り、思い出やうんちくを語る    映画を観る

     囲碁、将棋、健康麻雀をする

    子供が放課後の学童保育のようなもの

    自習室のようなもの(学生だけでなく大人も) 

    作業所帰りに立ち寄るところ(作業所の仕事が早く終わり早く帰っても家人がいない)

    塾に行けないことのための無料塾

    子ども食堂  オヤジ食堂  お食事会

    男の料理教室

    単なる飲み会、おしゃべり会

    若いお母さんの子育て相談  ママの会

    宿泊施設を持ちシェルターとする(DVの一時避難、路上生活者のとりあえずの宿泊)

    いろんな勉強会、講演会、座談会 (サイエンス・カフェ何かもよいかな)

    落語を聴く ミニコンサート

    外国人労働者と日本人との交流

    エトセトラ、エトセトラ。


・できれば、毎日誰か「管理人」がいて、「たまり場」があいていて、だれでも気楽に立ち寄れるような場所、そういう所ができたらよいなと思うものです。


・今日は、芝の家にいって、お食事会。みんなが一品ずつ持ち寄るということだったので、私は赤羽橋駅近くの成城石井で惣菜を買ってもっていきました。本日は参加者が少なく私を入れて大人6人のみでした。あとから、小学4年の女の子二人もきて8人でお食事。我々が食事中学校帰りにちょっと顔をのぞかせて挨拶して帰って行く子が何人かいました。また、お昼が終わる頃に小学生が増えて宿題していたり、中学生?の男の子3人がよってきて、ゲームをしたりしておりました。とても雰囲気が良く、本日参加の方々といろいろお話ができ、自分が「利用者」のひとりのような気がしました。

・ところで、芝の家を知ったのは、散髪屋さんででした。たまたま行った散髪屋さんでTVがついていて、芝の家の紹介をしていました。おお、これはひょっとしたら自分のしたいことに非常に近いのではないかと思い、かえってインターネットで調べたら、ビンゴッ!これは、情報の「縁」というものでしょう。いろいろ情報がはいってきても、自分がきにしていないと/興味がないと素通りしてしまうもの。私が、日頃たまり場のようなものないかと気にしていたから、私の網の目(とっても目がおおきいけれど)に引っかかったんでしょうね。そして、たまたま個人的なセミナーで東京に行くことになり、時間がたまたまとれたので本日行くことができたのでした。(芝の家を知らなかったら、「遊んで」かえるところでした)

・また、東京行ったときは立ち寄りたいですね。

   


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