腹黒ではなく、胸黒?黒色食道/挫折?博論完成せず
[同義語]大腸黒皮症
大腸粘膜に色素沈着がみられ黒褐色を呈する状態。下部大腸に好発し,大腸内視鏡により診断される。アントラキノン系の緩下剤の常用で惹起される可逆性変化である。病理学的には,リポフスチン様の色素顆粒を貪食したマクロファージと炎症細胞浸潤が認められる。
・もうちょっと詳しくてわかりやすい説明が↓のブログにありました。
神経障害性味覚障害の病態/その情報は不要です
味覚を支配する末梢神経は, 舌前方2/3を鼓索神経, 舌後方1/3を舌咽神経舌枝, 軟口蓋を大錐体神経が支配している. 鼓索神経領域の味覚神経障害の機序として, 1) 顔面神経障害に伴うもの, 2) 中耳手術時などの直接損傷, 3) 舌神経断裂時の損傷, 4) 中間神経障害などが挙げられる. 鼓索神経は一般体性感覚も司る可能性があるため, 味覚のみならずしびれなどの症状にも留意する.
中枢性味覚異常は臨床上, 器質性, 機能性に分類できる. 器質性の頻度は少ないものの見逃してはならないため, 進行する神経症状やほかの神経症状が見られる例, または一側性の味覚障害例は頭部 MRI の施行を考慮する.
また機能性異常の1例として舌痛症の特徴をもつ自発性異常味覚が挙げられる. 中枢神経系の抑制機構が脆弱になっている状態が考えられ, すなわち舌痛症に類似した病態である. いまだ確立された治療は存在しないが, 病態説明や内服加療に加えて, 症状の緩和を目的とした対応も必要であり, その一つとして当科ではカプサイシンの外用を使用している. そのほかにもマウスピース, 飴・ガム, 立効散のうがい, 口腔用ジェルなどが使用される嗅覚障害/そのメモは不要です
SSP: エイジフレンドリーガイドライン/ファイバーせず
格差とCOVID-19/マスク洗ってます
https://doi.org/10.1016/
S2468-2667(20)30085-2
へ~っ、こんな日本紅斑熱/草抜きから野菜作りに
1984年に馬原文彦によって最初の臨床例が報告され,病原リケッチアはRickettsia japonica(リケッチア・ジャポニカ)と命名された。高熱,発疹,刺し口を三徴候とする疾患で,野外での作業時に感染する例が多い。媒介動物としてはマダニが最も有力である。西日本を中心に太平洋沿いの温暖な地域に発生する例が多い。1週間の潜伏期間の後,発熱(弛張熱),発疹(写真:大腿部の皮疹。78歳・女性),頭痛,倦怠感,悪寒を伴い発症する。ダニによる刺し口を大半の例に認める。R. japonicaを抗原として,間接免疫ペルオキシダーゼ法(IP法)や免疫蛍光法(IF法)を用いて,特異的抗体価の上昇を証明する。ワイル-フェリックス反応ではプロテウスOX2に凝集反応を示す。テトラサイクリン系抗菌薬が有効で,ニューキノロン系薬の併用も効果を示す。
・その他のサイトの説明も貼り付けときます↓
嫌気ボトルで鎌状赤血球症を診断/マスクを洗う
[同義語]鎌状赤血球貧血 sickle cell anemia
典型的にはヘモグロビンSホモ接合にみられる末梢循環閉塞発作,その重積の結果としての多様な慢性臓器障害,および溶血性貧血を伴う重篤な病気である。無症状のヘモグロビンSヘテロ接合は悪性(熱帯熱)マラリアに抵抗性を示すゆえにヘモグロビンS遺伝子頻度が著しく高まり,本症の存在は熱帯アフリカでは太古より知られていた。1910年アメリカ黒人患者の血液に鎌状赤血球が見出され,この病名が生まれた。1949年ヘモグロビンSが電気泳動により分離され,病気の本体はヘモグロビンSのホモ接合であることが確定し,分子病という新しい疾病概念が提唱された。患者にとって貧血よりも血流閉塞発作のほうが何倍も苦しいので,最近は「鎌状赤血球症」の名称が一般的である。赤血球鎌状変形の機序であるヘモグロビンSの析出を予防するために,さまざまな手段が試みられつつある。常染色体劣性。
『新臨床内科学 第9版』のこの疾患の「概念」の項では↓のように説明されています。
β鎖のN末端から6番目のグルタミン酸がバリンに変わった異常Hb(HbS)の産生による常染色体劣性遺伝性疾患である.HbSは赤血球内,特に酸素分圧の低い状態では溶解度が低下することによりゲル化tactoidし,赤血球は鎌状化sicklingする.その結果,ホモ接合homozygote(HbSS)では慢性溶血性貧血と全身の血流障害をきたす.
異常ヘモグロビンとはグロビン鎖のアミノ酸配列異常を呈するヘモグロビンの総称である.鎌状赤血球貧血患者の研究に端を発し,Hb M-Iwateの発見により日本人においても異常ヘモグロビン症が証明された.異常ヘモグロビン症は等電点電気泳動法の応用や技術改良による検出頻度の拡大を経て,現在ではヘモグロビンA1cの測定に用いられる高速液体クロマトグラフィの異常クロマトグラムより発見される例が増えている.今回われわれは,非血縁2家系,4例の異常ヘモグロビン症を経験した.同疾患は遺伝性疾患であり人口移動の少ない地域では出現に注意する必要がある.異常クロマトグラムであってもヘモグロビンA1cが測定される場合があり,クロマトグラムのパターンに注意を要する.遺伝子解析には十分に配慮する必要があるが,不要な検査,治療を避けるためにも患者が自身の病態について理解しておくことは重要と考える.普段から臨床医とコミュニケーションを図り,適切な情報を臨床側に提供していく必要があると考えられる.
・も一つ↓
血糖コントロールの高値に対する相対的なHbA1c低値から診断に至った異常ヘモグロビンD症の1例
糖尿病59(6):401~406,2016
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/59/6/59_401/_article/-char/ja/