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好酸球性胆囊炎、好酸球性胃腸炎、好酸球増多症/あと10年生きようと思ったこと

私、気管支喘息の患者さんを結構多くみており、当然末梢血に好酸球が多い患者さんもおられます。そういう場合、単純に気管支喘息のためなのか何か他疾患がないかと心配になります。↓のようなレポートがありました。



好酸球性胆囊炎および好酸球性胃腸炎を併発した好酸球増多症の1例
中村雅憲、他。
日本外科系連合会誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/44/4/44_804/_article/-char/ja
【抄録】症例は55歳男性.既往に喘息を認める.下痢と下腹部痛のため近医受診.半年で-6kgの体重減少も認めており,精査加療目的に当院を紹介受診.2時間毎の下痢と,増強する腹痛のため,同日入院した.腹部CT・USでは,胆石・胆泥を認めた.下部消化管内視鏡検査では,直腸から横行結腸にかけてやや浮腫状の発赤を散見し,生検の結果,好酸球性腸炎の診断となった.入院時の血液検査でも,好酸球増多症を認めていた.また,食後の心窩部痛も出現し,上部消化管内視鏡を施行したところ,胃潰瘍(H2)を認めた.好酸球性腸炎による下痢に対しては,整腸剤の内服によって改善したため,ステロイド内服は導入しなかった.その後,胆囊結石症に対し,腹腔鏡下胆囊摘出術を施行したところ,病理結果にて著明な好酸球浸潤を認め,好酸球性胆囊炎と診断した.また,最終的に,食道を除く,胃・十二指腸・胆囊・大腸・手術時に採取した腹水より好酸球浸潤を認めた.既往に喘息を有する消化管疾患では,好酸球性胆囊炎や好酸球性胃腸炎も念頭に置いて診療にあたる必要があると考えられた.
・抄録の最後は肝に銘じておかないといけませんね。
以下日記
・本日8/31(月)は5時30分起床。朝勉、朝食、燃えるゴミ出して午前中は大学院のZOOMでの勉強会。問題を解くのですが、なかなか難解でつらい。でも、反面ちょっと楽しい感じ。本日はシンプソンのパラドックスがでてきました。次回はモンティホール問題が出てくる予定。
・お昼から病院へ行って、回診、夜間診療でした。帰宅は19時9分。シャワー浴びて、録画の『月曜から夜ふかし』観ながら夕食。当然アルコールは無し。で、その後事務的な作業をしてこのブログ書いています。
・行った事務的な作業の一つにアマゾンのプライム会員の中止、オーディブルの中止でした。アマゾンは、とっても便利なのですがブラック企業なので利用を徐々に控えようと考えておりました。SNSでプライム会員の退会の「運動」があるということを知り私もその流れに乗ろうと思った次第です。
・ところで、最近2回大きな本屋さんに行って結構多くの本を購入しました。そして、ふと気がついたのですが未読の本が100冊くらいあるのではと。まあ、新書(特に最近のもの)や文庫は早ければ数日で読めるのでよいとして、学術書なら2週間くらいかかるなと。じゃあ1ヶ月で2冊、1年で24冊、今在庫の本を読みきるのに5年はかかるなと。で、新しい本も次から次に買うと思うので、結局「在庫」がなくなるのは10年くらいかかるかなと。で、何時死んでも仕方ない(ただ、痛いのや苦しいのはいや)と思っていたのすが、本のことを考えると長生きしたいなと思ったのでした。そして、ガンジーの「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるように学べ」という言葉を思い出したのでした。

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腹部コンパートメント症候群/明日からの禁酒に備えて飲む

コンパートメント症候群と言ったら、私「筋」のイメージしかありませんでした。(何か以前も同じようなこと書いたような・・・デジャヴ?)『医学書院医学大辞典第2版』ではコンパートメント症候群→筋区画症候群となっておりました。


筋区画症候群 compartment syndrome
[同義語]コンパートメント症候群,区画症候群

四肢や体幹の筋膜(他に骨間膜,骨)に囲まれた区画(隔室)内の内圧が上昇して微小循環障害が生じ,その結果筋区画内に存在している筋肉や神経が障害され,最終的には壊死に至る病態の総称。筋区画内圧上昇の原因には,筋区画容積の縮小(きつい縫縮や包帯,ギプス固定)と区画内容の増加(出血,過激な運動や挫傷,長時間の阻血後再灌流などによる毛細血管透過性の亢進)がある。臨床症状は,障害筋区画の堪え難い疼痛と同部の腫脹や圧痛である。他動的に筋区画の筋肉を伸張すると疼痛が増強する。感覚障害や運動障害は,障害の程度によってさまざまである。筋区画症候群は,末梢の動脈の拍動は保たれていても発生することに留意すべきである。診断の確定には,筋区画内圧の測定を行う。圧は10mmHg以下が正常で,30~40mmHg以上の場合は異常とされる。治療は筋膜切開術による筋区画内圧の解放である



・で、コンパートメント症候群といったら腹部にも起こりますというのが、本日のお題ですが、その前に『医学書院医学大辞典第2版』の説明↓


腹部コンパートメント症候群 abdominal compartment syndrome;ACS
[同義語]腹部区画症候群

さまざまな原因で腹腔内圧が上昇し,下大静脈圧排による胸腔内への静脈還流の減少,横隔膜挙上による胸腔内圧上昇等で,臓器血流障害や心拍出量が急激に減少しショックを来したりする病態。気道内圧上昇,尿量減少,呼吸不全,脳圧上昇,意識障害等の症状を呈する。腹腔内圧上昇は大量腹水,腹腔内出血,腸管浮腫等の他にダメージ・コントロール時の腹腔内ガーゼパッキングや腹部Ⅲ度熱傷による腹壁伸展不良によるもの等が原因となる。腹腔内圧は膀胱内圧を測定し代用する。一般に25cmH2Oを超えるとACSを来しやすい。治療は腹腔内貯留液のドレナージ,減圧のための開腹手術,パッキングの除去,腹壁開放や減張切開等を行う。


・もう一つ『今日の救急治療指針第2版』の多発外傷の項に↓のような記載がありました。


D.腹部コンパートメント症候群(abdominal compartment syndrome:ACS)
①多発外傷患者では大量輸液,大量輸血,さらにはDCSでガーゼパッキングなどが行われた結果,ACSを合併することがある.
②World Society of Abdominal Compartment Syndrome(WSACS)の定義によると,ACSとは腹腔内臓器の体積の急激な上昇もしくは後腹膜容積の増加に伴い,腹腔内高血圧(intra-abdominal hypertension:IAH)により,腹腔内圧(intra-abdominal pressure:IAP)が20mmHg以上を持続し,新しい臓器障害が生じる病態とされる.障害される臓器は,呼吸器系,心血管,腎,消化器,中枢神経に及ぶ.これらは開腹などの減圧処置で改善するが,処置が行われなければ致命的となる.ただし,IAPの上昇がみられない患者にもACSが起こることがあり,ACSはIAHに起因する新たな臓器障害をきたしたものと理解して臨床上対応するのが現実的である.
③平均動脈圧と腹腔内圧の差で表現される腹部灌流圧(abdominal perfusion pressure:APP)が腹腔内臓器血流の指標と考えられており,50mmHgを基準に予後予測因子とされる.
④ACSの対応策として,減張縫合やsilo closure,vacuum packing closureなどのopen abdominal managementがある.



・下のようなレポートがありました。

 
脾動脈瘤破裂への動脈塞栓術後に生じた腹部コンパートメント症候群に対して減圧開腹術を施行し救命し得た1例
日本腹部救急医学会雑誌 39巻(2019)4号
小松優、他。



【抄録】

近年,動脈瘤破裂に対してIVRによる治療が積極的に行われているが,その致命的な合併症として腹部コンパートメント症候群(以下,ACS)が指摘されている。今回,脾動脈瘤破裂に対する動脈塞栓術後に生じたACSに対して減圧開腹術を施行した1例を経験した。49歳の男性が腹部膨満を主訴に受診し,CTで脾動脈瘤破裂と診断した。IVRでのコイル塞栓で止血し得たが,術直前からの出血性ショックに大量輸血を要した。塞栓での止血の12時間後から呼吸促迫と腹部緊満とを認め,膀胱内圧測定などからACSと診断した。緊急減圧開腹術で3,700gの血腫を除去し,一期的に閉腹した。術後早期から呼吸状態の改善を認め,腹腔内圧の再上昇を認めなかった。術後第29病日に独歩退院した。腹部動脈瘤破裂症例では,非手術治療後でもACSの発症があり得ることに留意し,ACSを発症した際には躊躇せずに減圧開腹術を施行すべきである。

・呼吸器疾患の患者さんを多く診ている私も、呼吸状態が悪くなる原因としてこのような疾患があることを覚えておかないといけませんね。(多分、すぐ忘れるけど・・・なので、反復して勉強、文書にして残すことが大切)

 

以下日記

・本日8/30(日)は、6時前に起床。朝勉して、朝食摂ってあとはひたすら勉強と掃除でした。18時過ぎて市役所に資源ゴミ出してCOOPに発泡トレイだすのと買い物して帰宅。お風呂入って夕食、アルコール摂取でした。夕食時に録画の「激レアさんをつれてきた」をみましたが、郷ひろみがでておりました。そのストイックぶりがネタでしたが、一口30カミというのをずっと続けている、部屋に30というはりがみ、携帯電話の待ち受けも30としていると。確かに、30回噛もうとしてもすぐ忘れるので、そういう張り紙をしているとわすれないですな。見習おう。

・現在ビールの後テキーラを飲んでおります。飲むのは今日を最後にして数日間の禁酒期間に入ります。だれも誘惑しないでください。(← おらんわーっ!)


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咳による腹直筋血腫/ビールのために草を抜く

・咳というのはかなり強い力が働くもので、肋骨が折れたり、気胸になったり、本日のご紹介の事例のようにお腹の筋肉が断裂して出血を起こすことがあります。こういうことがあると言うことを知っているのと知っていないのでは、初期対応がことなっていくでしょう。↓のようなレポートがありました。(ひょっとして、以前ご紹介したレポートでしょうか?本当に記憶力がわるくてすみません。)


咳嗽を契機に発症した非外傷性腹直筋血腫の1例

日本腹部救急医学会雑誌 39(7):1297〜1301,2019


上村 翔,他。




要旨:症例は 68 歳,女性。1 週間前から咳嗽を認め,前日から持続する左側腹部痛を主訴に当院受診した。腹壁瘢痕ヘルニア手術歴があり,降圧薬のみ内服していた。左側腹部に可動性不良な圧痛を伴う弾性硬の腫瘤を認め,血液検査所見では CRP 0.58mg/dL と軽度上昇,Hb 11.5g/dL と軽度低下するも凝固系の異常は認めなかった。腹部造影 CT 検査では左側腹壁に約 4cm 大の血腫を認め,内部に血管外漏出を伴う所見を認めた。以上から非外傷性の腹直筋血腫と診断した。バイタル安定しており経過観察目的に入院とした。入院後,徐々に自覚症状は改善し,血腫の増大も認めなかったため第 4 病日に退院とした。腹直筋血腫は急激な腹直筋の収縮による上下腹壁動静脈の破綻により腹直筋鞘内に血腫を生じる比較的まれな疾患である。今回われわれは咳嗽を契機に発症した非外傷性腹直筋血腫の 1 例を経験したので,若干の文献的考察を踏まえて報告する。


・本文中にありますが、基礎疾患がある人は死亡するリスクもあるようです。ハイリスクの人は高次の病院に紹介した方がよいでしょうかね。


以下日記

・本日8/29(土)は、5時43分起床。午前中は主に勉学にいそしみました。12時半過ぎに家を出てJRで倉敷へ。ちょっとアリオに立ち寄ってバスでイオン倉敷へ。14時半頃配偶者と落ち合ってステーキの遅い昼食。ちょっとハズレで残念でした。その後お買い物。夕方映画を観る予定でしたが配偶者がバテて早めの帰宅、18時過ぎでした。昼食が腹にこたえて、このままではおいしい麦酒が飲めないと考え1時間くらい庭の草抜き。それから入浴して、念願のビール。で、夕食は素麺+α。今はテキーラの適当なカクテルを飲みながらこのブログを書いております。これから、酔っ払いながら胸部レントゲンの本↓をよんで、来週の研修医への講義に備えます。


胸部X線写真ベスト・テクニック: 肺を立体でみる

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  • 作者: 齋田 幸久
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  • 発売日: 2013/11/11
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SSP: COVID-19の総説と患者への説明/禁酒は今日まで

COVID-19についての論文が山のように出ていて、追いつけません。一定現時点でまとめてくれている論文がありがたいです。で、JAMAの最新号に総説が載っておりました。私は、これらか読みますが、皆様にその存在についてのお知らせです↓


JAMA. 2020;324(8):782-793. July 10, 2020
Pathophysiology, Transmission, Diagnosis, and Treatment of Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)A Review
W. Joost Wiersinga, et al.
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2768391
・それからJAMAには、いつもPatient Pageという患者さんむけの医学記事があります。それでもCOVID-19が説明されていました↓
What Is COVID-19?
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2768390
・以上、ご参考になれば幸いです。
以下日記
・昨日8/27(木)は、5時39分起床。朝勉して、早く家を出て玉島協同病院にいって早朝回診、その後水島協同病院へいって午前中産業医学科外来。その後市役所へ。昼食を近くのうどん屋さんで食べてから、公害健康被害認定審査会に参加。終わってまた玉島協同病院へ戻って仕事。帰宅は8時過ぎでした。すぐ夕食食べて、19時から21時半過ぎまでZOOMでCounterFactual Machine Learning勉強会 #5に参加。はっきり言って、よう分かりません。しかし、断片的には、分かるところがあるんですね。これも、因果推論の勉強をしているからでしょうか。しかし、それにしても若い人すごい。こんなすごい若手研究者達がいるのねと感心してしまいます。もうちょっと、機械学習の勉強をしようと思ったのでした。
・本日8/28(金)は、6時起床。一瞬勉強して出勤。午前外来。午後回診と会議。17時にサッサと帰ろうと思っていましたが、残念ながらちょっと時間が過ぎて18時前帰宅。お風呂入って夕食。終わってから京都・一乗寺ブリュワリーから頼んでいたビールが届きました。現在冷蔵庫で冷やしております。これからちょっと勉強して、疲れたら飲み始めます。禁酒はちゃんと月曜日から今まで続いておりました。

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間質性肺疾患に似た肺腺癌、オマケに「すりガラス状結節」/ レントゲン読影と書類が多い

肺腺癌は、一般的といいましょうか、多くはといいましょうか、肺内の部分的な結節影を呈することが多いのですが、肺全体に広がった間質性肺疾患のような画像を呈することもあります。↓のようなレポートがありました。


Lung adenocarcinoma presenting as interstitial lung disease

Mehta A, et al. BMJ Case Rep 2020;13:e235602. doi:10.1136/bcr-2020-235602

https://casereports.bmj.com/content/13/8/e235602

・このような画像を見たときは、間質性肺疾患と決め打ちせず、悪性腫瘍も考える習慣をつけておかないといけませんね。

・余談ですが、限局性の淡い濃度上昇をしめす病変を以前はGGO: Ground Glass Opacityといっていましたが、最近はGGN: ground-glass nodules、日本語で言うとすりガラス状結節というようになっているとのことです↓

https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/clinic/thoracic_surgery/100/index.html

http://www.niigata-cc.jp/facilities/ishi/ishi57_2/Ishi57_2_01.pdf

https://pulmonary.exblog.jp/19814939/

以下ほんのちょっとだけ日記

・本日8/26(水)は、5時46分起床。朝勉して出勤。ちょっと病棟よって、健診のレントゲン読影して帰宅は19時過ぎ。入浴、録画の『月曜から夜ふかし』観ながら夕食。昨日から禁酒を決意したので、本日も飲んでおりません。ちょっと勉強してこのブログを書いております。これからちょっと、勉強して早く寝ます。結構書類がたまっており、明日も早起きしてはやく病院に行かねば。

 

 


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医師はCOVID-19でどれくらい亡くなっているのか?/今日より禁酒宣言

標題にあるような疑問にこたえる論文がありました。ただし調査は今年の4月。多分もっと増えているでしょうし、医師の専門による死亡の分布も変わっているかも知れません。でも、参考にはなるでしょう↓


Physician deaths from corona virus (COVID-19) disease


Occupational Medicine, Volume 70, Issue 5, July 2020, Pages 370–374
【Abstract】
Background

The COVID-19 pandemic has caused much morbidity and mortality to patients but also health care providers.

Aims

We tabulated the cases of physician deaths from COVID-19 associated with front-line work in hopes of mitigating future events.

Methods

On 15 April 2020, a Google internet search was performed using the keywords ‘doctor’, ‘physician’, ‘death’, ‘COVID’ and ‘coronavirus’ in English and Farsi, and Chinese using the Baidu search engine. The age, sex and medical speciality of physicians who died from COVID-19 in the line of duty were recorded. Individuals greater than 90 years of age were excluded.

Results

We found 278 physicians who died with COVID-19 infection, but complete details were missing for 108 individuals. The average age of the physicians was 63.7 years with a median age of 66 years, and 90% were male (235/261). General practitioners and emergency room doctors (108/254), respirologists (5/254), internal medicine specialists (13/254) and anaesthesiologists (6/254) comprised 52% of those dying. Two per cent of the deceased were epidemiologists (5/254), 2% were infectious disease specialists (4/254), 6% were dentists (16/254), 4% were ENT (9/254) and 3% were ophthalmologists (8/254). The countries with the most reported physician deaths were Italy (121/278; 44%), Iran (43/278; 15%), Philippines (21/278; 8%), Indonesia (17/278; 6%), China (16/278; 6%), Spain (12/278; 4%), USA (12/278; 4%) and UK (11/278;4%).

Conclusions

Physicians from all specialities may die from COVID. Lack of personal protective equipment was cited as a common cause of death. Consideration should be made to exclude older physicians from front-line work.

・色んな科のDr.が亡くなっています。精神科医や美容整形外科、疫学者も亡くなっていますね。それから、本文中に書かれていますが、コロナ対応が多忙を極め、過労死されたDr.、また自殺されたDr.もいるとのことです。で、論文の結論は、適切な個人防護具(PPE)をつかうのと、高齢の医者(59歳以上)は、フロントラインから退けて、後方支援に回すと言うことですね。(死亡者の年齢が高齢で多かったから)もう一度書きますが、この論文は今年4月の集計ですから、状況は変わっていると思いますが...

以下日記

・昨日8/24(月)は、5時29分起床。朝勉して、朝食、燃えるゴミ出して、午前中はZOOMで大学院の因果推論の勉強会。つくづくしっかり確率の勉強をしなければならないと思います。

・昼食は自分の打った蕎麦を食べて出勤。回診、患者さんのご家族に病状説明、夜間診療でした。その後も色々することがあって帰宅は20時過ぎ。シャワー浴びて、カレーの夕食。カレーは鴨方町で先日みつけたインドカレーのお店で配偶者が買ってきたもの。旨い、腹一杯。で、あとはアルコール摂取して寝ました。

・本日8/25(火)は5時30分起床。朝勉して、早めに病院へ。病棟よって、午前外来。火曜日は基本的には午後から仕事はないのですが、いっぱいやることがあって17時まで仕事。そして、帰宅。お風呂入って夕食です。

・最近酒量が増えて徐々に体重が増加、オマケに昨日の多量のカレー+チキンで体重激増。今朝から禁酒を決意しました。ただし期日限定金曜日の夕方まで。なぜなら、一乗寺ブリュアリー↓というところに麦酒頼んで、夜に届くから。

http://kyoto-ichijoji-brewery.com/

・果たしてたった3日半の禁酒ができるか?ちなみに今日はウイルキンソンの炭酸水をノン取ります。

・仕事がいっぱいたまっているので明日も早めに病院行きたいと思います。これから論文一つ読んで早めに寝ます。

 

 

 


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知ってますか?エイジング・リテラシー/久々の蕎麦打ちクラブ

たまたま何かの通信販売で、緩衝材としてはいっていた新聞紙をみると、なんと知り合いの大学教授のインタビュー記事が載っていました。今年6月3日の朝日新聞の13版11面オピニオンというところで、「介護職にリスペクトを」という記事でした。自分は医療者ですが、当然介護の問題も関わってきますが、日頃ボーッとしていて色んな問題に気づかされました。例えば、介護職員数の伸びと介護利用者数ののびの解離。(当然前者が少ない)。あと標題から分かるように介護職への日本国民の無理解。インタビューの初めの方に、医師の訪問診療や訪問看護は玄関、ヘルパーさんは勝手口にまわってと。(余談ですが、勝手口ってわかりますか?最近の若者は、勝手口をしらないとgrape.jpで押阪忍=フリーアナウンサーが8/19に書いておられましたが)で、リクシス副社長の酒井穣という方が、「エイジングリテラシー」という言葉を使われておりました。この言葉、私初めて知りました。ネットでみてみると↓




・確かに、このようなリテラシーは必要ですね。ただ、最近何でもかんでもリテラシー。メディア・リテラシー、ヘルス・リテラシー、ITリテラシ-・・・これら、リテラシーを統合したメタ・リテラシーって、無いかしら?



以下日記

・本日8/23(日)は、5時56分起床。昨日打った蕎麦を朝食に。配偶者もたべましたが、「食べれるが」という評価をいただきました。その後病院へ行って重症の患者さんを診察。

また、日頃外来で診察している患者さんが入院していたのでお顔をもに行きました。その後帰宅し勉強。13時から16時まで、久々に蕎麦打ちクラブへ参加。自宅での自習がよかったのか、今日はまずまずのでき。と言っても先輩に助けていただきましたが。帰宅後勉強。ちょうど、因果推論の練習問題を解いているところに配偶者が帰宅。何回も私の部屋に入ってきて、色々話しかけてきます。で、ぷっつん緊張がとれて問題断念。お風呂入って、コロナビール飲みながら夕食。何故か、雑炊とペヤング。配偶者がペヤングをたべたかったみたいで、かってきていました。もうお腹パンパン、炭水化物祭り。で、現在テキーラを飲みながらこのブログを書いております。21時には寝て、明日早起きして練習問題解こうと思っていますが、果たしてできるかな?できるできないの主観確率は0.5。

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やっぱ、電子タバコもアカンで・・・EVALIって略号知ってました?/久々の買い出し

普通のタバコは健康に良くないけれど、電子タバコは大丈夫というような論調が過去ありましたが、(今もある?)、それも否定されていると思います。ただ、「否定」といのが、学術的なもので、一般社会で受け入れられているかどうかは別問題ですが。

・で、このような肺の障害もあるとのことです。ランセットの最近の論文。


E-cigarette-induced lung disease: from acute to chronic


Lancet 2020; 396: 564




・この患者さん、ステロイドいっぱい使っているのになかなか治らずお気の毒です。この論文の中で初めてEVALI = e-cigarette, or vaping, product use-associated lung injuryという言葉があるのを知りました。↓のようなレポートも見つけました。


MMWR Morb Mortal Wily Rep. 2019 Nov 15;68(45):1034-1039.Risk Factors for E-Cigarette, or Vaping, Product Use-Associated Lung Injury (EVALI) Among Adults Who Use E-Cigarette, or Vaping, Products - Illinois, July-October 2019




↑が引用しているCDCのページ↓


Outbreak of Lung Injury Associated with the Use of E-Cigarette, or Vaping, Products




・最初のレポートのような患者さんのようにならないように、皆様、電子タバコはやめましょう。電子タバコをつくっている会社は別の製品を作ってください。内服が難しい患者さんのために薬が吸入できるものとか。


以下日記

・本日8/22(土)は、6時26分起床。本来お休みですが、重症の患者さんがおられるので病院へ。患者さん診て薬、点滴の指示を変更/追加して9時に病院でました。で、イオン倉敷へ。9時40分頃到着。文具かって、10時になって喜久屋書店へ。それなりに爆買いしました。なんせ、田舎に住んでいるので、なかなか興味ある本にアクセスできません。アマゾンがあるものの、実際手に取らないと分からないものもあるし、アマゾンはブラックなので、だんだん使わないようにしようと思っているし。余談ですが、学会参加も本の買い出しの意味もあります。11時にはお腹がすいたので、モール内のラーメン屋で腹ごしらえ。あとはカルディーよって、アルコール、クレープ買って帰宅です。もうちょっとブラブラしたかったけど本とアルコールが重くて、早く帰ることにしました。あと、帰り道コーナンよってウィルキンソンの炭酸を箱買い。13時半頃帰宅。一服後ちょっと勉強。すぐ眠くなったので、食器洗い。それから蕎麦打ち、自宅で3回目。今回は結構上手く打てました。明日の朝食は蕎麦です。で、汗だくになり入浴。それが17時まえ。その後本日仕入れたビール=ウェルテンブルガー・アッサム。そのまま、シャンディー・ガフ、レッド・アイと1本で3度おいしい。しかし、ビール正味500mLで完全に酔っ払い状態です。このあと、ちょっと部屋の片付けして、夕食摂って、早めにねます。

・明日は、午前中は重症の患者さんみにいきます。午後から超久々に蕎麦打ちクラブに出席します。



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サンシシによる腸間膜静脈硬化症の早期発見/お腹が張ってビールがのめない

・今年の2月4日にサンシシの副作用の腸間膜静脈硬化症について書きました↓


こんな病気しらんかったで:腸間膜静脈硬化症(静脈硬化性大腸炎)/結構「仕事」しちゃいました



・私もサンシシの入った清肺湯を使いますが、そう長期に使うことはありませんでした。ただ、最近お一人長期に使っている患者さんがいらっしゃいます。結構効果があるので使っているのですが、さて、どうしたものか?↓のような論文がありました。


腸間膜静脈硬化症4例における大腸超音波検査所見


萬谷 直樹、他。


【抄録】
【目的】腸間膜静脈硬化症(mesenteric phlebosclerosis,以下MP)の大腸超音波(US)所見を調査し,MP発症のスクリーニングとしてのUSの臨床的意義を検討した.【方法】当施設でUSによるスクリーニングで発見された無症状のMP3例と,前回報告した1例も含めたMP4例のUS所見をCT所見と比較した.【結果】4例とも無症状であったが,US・CTの両者で結腸壁肥厚が描出された.USでの肥厚壁の層構造は2例にみられ,層構造不明瞭な肥厚もみられた.全例にハウストラの消失と壁内の粒状~線状高エコーが観察された.壁外の石灰化を検査時に指摘するのは困難であった.【結語】非侵襲的で簡便に施行できるUS検査はMP発症のスクリーニングとして有用であることが示唆された.
・まずは、サンシシの総投与量のチェック、それから腹部エコーでチェックということでしょうか。
・ちなみにサンシシって、クチナシの果実だそうです↓
・ツムラ清肺湯エキス顆粒9g中サンシシは2g、これが1日の常用量。サンシシ5000gを飲もうと思ったら2500日、6.8年飲み続けるとリスクが高くなると言うことです。著者らの定期検査開始の4000gだと5.5年。飲み始めて5,6年したらエコーでチェックということでしょうか。
以下日記
・本日8/21(金)は、5時48分起床。朝勉して朝食摂らず出勤。自分の健診の日であり、まず採血。胸部レントゲン撮影。その後配偶者が作ってくれたサンドイッチの朝食。それから午前外来。午後自分の健診の残りの項目。通所リハビリの会議。合間に回診。16時から1時間くらい研修医+αに講義:臨床医学論文の読み方。こういう講義をするとなるとしっかり勉強するので、自分のためになります。今回も自分の足らずがよく分かりました。18時前に帰宅し、入浴。その後配偶者と笠岡の回転寿司へ。19時半前に帰宅し、アルコール飲みながらこのブログを書いております。帰ってビールを飲もうと思っていたのですが、お寿司でお腹が張りすぎてビールを飲む気にならず、ジン、テキーラを飲んでおります。これから、サッサと寝にいきます。
・明日は休みですが、重症の患者さんがおられるので病棟へ寄って、落ち着いておられればイオン倉敷にショッピングに行きたいと思っております・・・一番の目的は、本。次にアルコール類です。観たい映画がないのでMOVIXには行きません。できれば、宇治ミルク金時白玉付きが食べたい。

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胸腔内結石/ケツに火がつかないと本を読まない私

・呼吸器の疾患って本当に山ほどあります。その画像を覚えるだけでも大変。まあ、よくある疾患は良いのですが、希な疾患は困ります。幸いインターネットが普及して、結構希な疾患の画像も見ることができるようになってきました。で、今回たまたまネットで何か調べていたら胸腔内結石の画像を載せていた文献がありましたのでログ・アンド・シェア。普通石ができたと言えば、尿路結石か胆石。胃石というのもありますが、胸腔内に石ができることもあるんですね。結構希な疾患だと思います。私が持っている『医学書院医学大辞典第2版』『南山堂医学大辞典第19版』には載っていませんでした。医中誌で胸腔内結石といれたら57件でてきました。(ひとつずづの論文見てないので本当にこの疾患の論文かどうかはわかりませんが)


Thoracolithiasis: A Rare Cause of Multiple Nodules

American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Volume 197 Number 9 | May 1 2018
・何かCTみていると胸腔内とは思えず肺内病変にみえますね。
・この報告では14個の結石があったということ。普通は単発であり、複数個の石があったというのが珍しい。で、鑑別診断が本文にかかれていて↓
The imaging-based differential diagnosis includes granuloma,
hamartoma, calcified metastasis, and gallstones in the pleural cavity. Noncalcified nodules may mimic neoplasms, particularly pleuraltumors and metastasis
・次の論文は、単発例↓


Single massive thoracolithiasis


Peter Bill Juul Ladegaard,1 Lars Ladegaard,2 Rasmus Carter-Storch,3 Nicolaj Lyhne Christensen





このレポートは石の大きさが、4×3×2cmで、過去最高と言うことでした。

・ところで、この患者さん、咳、呼吸困難、胸痛で受診したとのこと。手術後この症状は改善したのでしょうか?このレポートには書かれておりません。本文中にこの疾患は一般的に無症状と書かれています。この患者さんの症状が石によるものなら、珍しいので手術で症状がとれたのなら、そのことも書くべきでしょう。


・もう一つ、日本人のレポート↓


thoracolithiasis


Akihiko Ogushi MD1 |Takashi Sugioka MD, PhD1 |Masanori Nishiyama MD


J Gen Fam Med. 2019;20:122?123





・本文中にThe first case report of thoracolithiasis was reported by Dias et al in 1968.1 Since then about 70 additional cases have been re-ported, the incidence reportedly being 0.086%.と書かれています。かなり希な病気のようですが、この0.086%って、何が分母かしら?


以下日記

・本日8/20(木)は5時半起床。朝勉して出勤です。午前外来で、予約の患者さんが少なかったです。その間事務的な作業ができました。午後は、診療科会議、回診、労働安全衛生i委員会、回診、胸部レントゲンの読影でした。18時39分帰宅。お風呂入って、録画の『マツコの知らない世界』を観ながら夕食。そして、ちょっと勉強して、このブログを書いております。

・本日↓の本を読み終えました。私の感想といたしましては、この本を読むのが「けっこう難しい」でした。でも、とっても興味深いことがいっぱい書かれていて話のネタにしたいと思います。


論文を正しく読むのはけっこう難しい: 診療に活かせる解釈のキホンとピットフォール

論文を正しく読むのはけっこう難しい: 診療に活かせる解釈のキホンとピットフォール

  • 作者: 植田真一郎
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2018/03/26
  • メディア: 単行本

・では、これから↓の本を読みたいと思います。


臨床研究の教科書 第2版: 研究デザインとデータ処理のポイント

臨床研究の教科書 第2版: 研究デザインとデータ処理のポイント

  • 作者: 川村 孝
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2020/05/25
  • メディア: 単行本

・いずれも明日研修医に論文の読み方のミニレクチャーをするために読んでおります。ただ、本来きちんと読もうとおもって、本棚に立てているだけだったのを教えるからと言うことで慌てて読んでいるというものです。日々Teaching is learningというのを実感しております。

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