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COPDと心不全の合併にどんな薬をつかうのか/久々の頭痛

私は主に呼吸器疾患の患者さんをよく診ているのでCOPDや気管支喘息の患者さんを当然多くみています。(その他じん肺、気管支拡張症、非結核性抗酸菌症、間質性肺炎等)その患者さんが心不全を合併したときβブロッカーをどうすべきか悩みます、と言っても恐る恐る使うのですが...↓のような論文(と言うか解説記事)がありました。


COPD 合併心不全における治療戦略

浅井邦也

心臓 Vol . 51 No . 82019)




わかりやすい図を引用してくれていますが、その他あまり引用文献を挙げてくれていないのが残念なところです。

ということで、今まで通り(恐る恐る?)βブロッカー使っていけば良いのね。


以下日記

・本日10/28(水)は、5時34分起床。博士論文推敲しました。そして出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療。帰宅は18時半過ぎでした。お風呂入って夕食。そしてちょっと長電話して、録画の中国歴史物のドラマ観てこのブログ書いております。

・遠い昔、私が40歳になるかならない頃、一時、毎日頭がガンガンしていた時期がありました。朝は5時に起きて7時には病院に行って夜は10時11時まで働いていましたが、そう疲労は感じて無く、今のヘロヘロオヤジと違って元気があったと思います。しかし何故にそう頭が痛いのか?実は、その頃30代女性、二人のお子さんがいる転移性肺腫瘍の患者さんを受け持っていました。その時期と頭痛があった時期が重なり、その患者さんがなくなったら、ウソのように頭痛がなくなりました。すっごくストレスを感じていたのだとあとから認識しました。メンタルヘルス対策でよくいわれている「ストレスへの気づき」が全然無かったんですね。この文章を書きながらオデッセイ(オデッセ-、オデュッセイアともいう。Odyssey。ホンダのミニバンではない)を思い出しました。一つ目巨人だったかセイレーンだったか忘れましたが、なんせ、危機をのがれて島に流れついたオデュッセウス一行が空腹を満たしてから、死んだ仲間を思い出して泣いたというとてもリアルな(かな?)一節を思い出しております。それはさておき何故か今日の午後から右半分の頭が痛いのです。さわっても違和感あり。今、そんなにストレスを感じるような患者さんはいないはず(自分が気づいていない可能性もありますが)。頭触るとなんか違和感有り、こりゃー何かの感染かな?とも思ったりしております。

・ということで、今日は22時までには寝るとします。明日、頭痛が治っているかしら?

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顔面神経麻痺を初発症状とした再発性多発軟骨炎/家でも事務作業が多すぎる

・先日(10/23)に再発性多発軟骨炎の記事を書きましたが、たまたま↓のようなレポートをみつけたので、自分の記憶の強化のため取り上げてみました↓


顔面神経麻痺を初発症状とした再発性多発軟骨炎の1例


清水佑一、他


日耳鼻感染症エアロゾル会誌 72: 101 – 105, 2019





【抄録】再発性多発軟骨炎は全身の軟骨組織,特に耳,鼻,喉頭,気管軟骨などの繰り返す炎症と破壊に加え,眼炎症,蝸牛・前庭機能障害,関節炎などの多彩な症状を来す稀な全身性の疾患である.神経障害はそのうち3%程度しか生じないとされている.症例は84歳女性.左顔面神経麻痺,左耳介腫脹と発熱で前医を受診した.左Ramsay Hunt症候群と考えられ,抗ウイルス薬が投与されたが改善はみられず,両側難聴や吸気性喘鳴も出現したため,当科へ転院搬送となった.入院後,両側感音難聴,声門下腫脹,強膜炎の所見に加え,耳介腫脹も両側で認めたため,診断基準より再発性多発軟骨炎と診断した.顔面神経麻痺も一症候として説明可能であった.プレドニゾロン40 mg/日の投与を開始したところ症状の著明な改善を得た.稀ではあるが顔面神経麻痺と両側の耳介炎症をみた場合,再発性多発軟骨炎も鑑別の一つである.
・今回私の記憶が強化されたことは、MDS(骨髄異形成症候群)の合併があると言うことです。あとは、鑑別診断にRamsay Hunt症候群が挙げられると言うことでしょう。
以下日記
・昨日10/26(月)は、5時34分起床。朝勉ではなく、病院での人工呼吸の設定に関する設定について提案の文書を書いておりました。そして9時からZOOMで因果推論の勉強会。お昼から家を出て郵便局によって振り込みしてから病院へ。病棟回診し、それなりに患者さんがおちついておられたので安心して夜間診療。ところがそれがなかなかしんどかった。お一人入院したので、外来後病棟に寄ってその患者さんみてから21時前に帰宅。お風呂入って、夕食。あとは、疲れていてブログもかけませんでした。
・本日10/27(火)は寝過ごしてしまって6時46分起床。慌てて身支度、朝食摂って出勤。病棟よったら昨日入院の患者さんが一定改善しており安心。そして外来。お昼ごはん食べて病棟よってから産業医面談。その後も病棟よって帰宅。16時から17時まで大学院のCRITICAL APPRAISAL.そのご色々事務作業。(ex. 学会や大学の研修会申し込み・お金の支払い、学会のメーリングリストや私的なE-MAILの確認・返事、図書購入希望提出、予定の確認・調整)ホンマ、やらんといけないこといっぱい。そして、入浴、夕食、調べ物、論文かいてこのブログを書いております。そして、早めに寝ます。そして明日は5時台に起きて論文書きたい。(あくまで願望)今月中に論文はフィニッシュしたいです。

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デキサメタゾンで血小板減少/社会的処方ができる体制をつくっていきたい

薬の副作用っていろいろあります。ある病気の治療薬がその病気を悪くすることがあります。若かりし頃プリンペランという吐き気をおさえる薬を静注した患者さんが吐き気を訴えたことがあり、ビックリしました。喘息では、アミノフィリンという気管支拡張薬やソルメドロールというステロイドホルモンで喘息発作が悪化することがあるので要注意です。


・それはさておきデキサメタゾンというステロイドホルモンで血小板減少症がおきたという報告↓


Thrombocytopenia Caused by Dexamethasone in a Patient with Colorectal Cancer


Ryosuke Taguchi, et al.



Intern Med 59: 2571-2575, 2020


【Abstract】Drug-induced immune thrombocytopenia (DITP) is an important cause of thrombocytopenia. A 73-year-old man with relapsed rectal carcinoma received S-1, oxaliplatin and bevacizumab combination therapy (SOX+Bev). Dexamethasone was administered as an antiemetic prophylaxis. On day 2 of the first cycle, thrombocytopenia (8,000/μL) was observed. We sequentially omitted any drugs suspected to possibly induce thrombocytopenia and confirmed dexamethasone as the cause of thrombocytopenia. DITP induced by synthetic corticosteroids is very rare and this is the first case report of DITP induced by dexamethasone. Although rare, DITP due to synthetic corticosteroids including dexamethasone should be a differential diagnosis among patients receiving synthetic corticosteroids with thrombocytopenia.


・他のステロイド製剤の血小板減少の報告はあっても、デキサメタゾンはこのレポートが最初だそうです。


・ソル・メドロールの添付文書には、一つの項目として血小板減少症はありませんが、よくみるとそれについては書かれていました↓


ソル・メドロールの添付文書から↓
8. 血栓症(頻度不明)
心筋梗塞、腸間膜動脈血栓症等の血栓症があらわれることがある。また、血液凝固能亢進に伴って血小板減少が生じることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。



・あとご参考までに厚労省の重篤副作用疾患別対応マニュアル↓(ちょっと古いけど)


血小板減少症



・注意しておきたいのは↑の中で「(2)副作用の好発時期 副作用の発症機序によって異なるが、目安として、免疫学的に血小板が破壊されることによる血小板減少は、医薬品投与が初めての場合は、血小板の体内でのターンオーバーを反映して、7 日から 2 週間後に症状が出やすい。しかし同じ医薬品によっても短期間に現れる場合と、数ヶ月、数年後に現れる場合があり、症例によってまちまち」と書かれています。今回ご紹介した報告では、原因薬剤投与後1,2日で出ると言うことです。ご注意を。


以下日記

・本日10/25(日)は、7時35分起床。午前中は社会疫学と因果推論の教科書読んでいました。午後からはズームで「第24回医療従事者研修会令和2年度地域肝炎対策サポーターフォローアップ研修会 令和2年度肝炎医療コーディネーター研修会」という長い名前に研修会を視聴。とくに私が肝炎の患者さんをたくさんみているわけではないのですが、京大(中略)社会疫学分野の近藤尚己教授の「社会的処方ー地域と医療機関をつなぐwin-winのしくみづくりに向けて」という講演がききたかったので参加登録していました。最近あちこちで社会的処方のとりくみがされているようですが、どうも全体像がわからない。・・・講演で示されたJagesのメーリングリストに登録することにしました。

・研修会視聴後は、義父の畑の草刈りと雑木をきるのと自分ちの庭の草抜きしました。そして、入浴、アルコールタイムです。で、現在すでにかなり酩酊状態。21時には寝るでしょう。それまでは書類の整理、机の上の片付けをします。明日は、早起きしよう。

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ゴルフ・スイングで髄膜炎(かなり省略)/悲しきWebinar

類皮嚢胞という疾患があります。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


類皮嚢胞
ルイヒノウホウ
[英]dermoid cyst
[同義語]類皮嚢腫,皮様嚢胞,皮様嚢腫

[1]肉眼的に皮脂や毛髪で充満した嚢胞を形成し,壁は通常角化を伴う重層扁平上皮で覆われ,毛嚢,皮脂腺,汗腺がみられる腫瘍。組織学的には,そのほか,神経組織,脂肪組織,平滑筋,骨軟骨,消化管あるいは呼吸上皮,甲状腺などがみられることが多い。従って現在は,原則として三胚葉要素をもつ嚢胞性の良性奇形腫として,成熟嚢胞性奇形腫という診断名が使われる。卵巣に発生することが多いが,中枢神経系など他の部位の発生もみる。同義語としての類皮腫(dermoid)は使われることが少なくなっている。 [2]頭蓋内ではくも膜下腔に発生するが,トルコ鞍上の脳底槽,シルヴィウス裂,小脳橋角部が好発部位である。痙攣発作や嚢胞内容物のくも膜下腔への流出により,反復性の無菌性髄膜炎を起こす。CT,MRIで壁の薄い嚢胞性の腫瘤を認める。嚢胞の破裂による脂質の流出は,MRIにより診断できる。症状があれば手術的に切除する。

・今回のお題に関しては↑の[2]の方です。ゴルフの練習していて70回スイングして頭蓋内の類皮嚢胞が破れて化学性髄膜炎になってしまった患者さんのレポート↓


Chemical Meningitis after a Golf Swing-induced Dermoid Cyst Rupture


Makoto Takahashi, Madoka Tanabe, Akira Inaba and Satoshi Orimo

Intern Med 59: 2583-2586, 2020


【Abstract】

 

A 51-year-old man developed a sudden headache during golf practice, followed by a high fever. He was admitted with suspected neutrophilic meningitis and was diagnosed with chemical meningitis caused by a dermoid cyst rupture based on the characteristic magnetic resonance imaging (MRI) findings, which showed multiple lipid droplets in his ventricle and cistern. His repetitive golf-swing motion was suggested to be the cause of his dermoid cyst rupture. On MRI, the lipid droplets appeared to have migrated by gravity because of the body position. Therefore, the body position should be considered to prevent obstructive hydrocephalus by lipid droplets after a dermoid cyst rupture.

・↑にでてくる化学性髄膜炎という言葉はあまり使われないと思いますが(手元の『医学書院医学大辞典第2版』にも『南山堂医学大辞典第20版』、『ステッドマン医学大辞典改定第6版』にも載っていません)、無菌性髄膜炎の一種ですね。↓に簡単な説明がありました。

ジュニア・シニアレジデントのための日々の疑問に答える感染症入門セミナー[アドバンスト][第11回]

https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02866_09

・私はゴルフを全然やらないのよく分かりませんが、遠い昔ゴルフのスイングで肋骨が折れたというレポートは読んだことがあります。本文でどのように力が頭にかかるか抱えていますが、ゴルフやっていないのでどうもピンときません。いずれにしろやり過ぎ、overuseはいけませんね。

以下日記

・10/24(土)昨日論文の改訂に気力・体力を使い果たしたので、本日は6時半に目が覚めるも30分くらい布団の中でダラダラ。それから起きて朝食、ちょっとズムサタをみてから来週火曜日のcritical appraisalの論文を読みました。その後ちょっと銀行やマルナカ等によって12時ころ帰宅。昼食。13時30分から16時まで岡山県障害者権利擁護セミナーのYouTubeで視聴・・・と言いたいところですが、最初の45分通信の不具合で視聴できず。その後新しいURLを送ってもらい第二部から視聴ができました。しかし、悲しいことに音声がわるくてとても聴きづらく、結構疲れてしまいました。なので、内容は十分把握できておりませんが、ただ、普段は診察室内でしか見ない障害を持つ人とその周りに人、支援者の活動がほんの少しですが、垣間見れた気がします。診察室のみが「世界」ではないことをあらためて認識。

・その後事務作業して17時に配偶者とすし丸へ。18時46分帰宅。ちょっと事務作業してこのブログを書いております。で、これから入浴し、久々のアルコールタイム。しかし、私の好みのビールがない。シャーないので、カクテルをいろいろ作って飲みます。

・明日も午後は違う団体の違う内容のWebinarですが、ちゃんと視聴できるやろか?ダメだった畑の木を切ります。

 


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耳介の腫れと痛みをくりかえしたら考えること/博論草稿改訂完成

標題のような症状があった人は何を考えるか?鑑別診断のひとつに↓のような疾患があります。


再発性多発軟骨炎 [英]relapsing polychondritis
[同義語]全身性軟骨軟化症 systemic chondromalacia,汎軟骨軟化症 panchondromalacia,慢性萎縮性多発軟骨炎 chronic atrophic polychondritis,広汎性多発軟骨溶解症 diffuse polychondrolysis,難治性多発軟骨溶解症 refractory polychondrolysis

耳介・鼻・咽喉頭・気管・関節の軟骨の炎症を繰り返す原因不明の疾患。再発を繰り返しやすい。耳介や鼻梁の発赤と腫脹,嗄声,気道障害による呼吸困難,上強膜炎,結膜炎,虹彩炎,聴力障害,大動脈弁閉鎖不全などがみられる。病因は不明。病理学的には軟骨の染色性の変化,軟骨の分断,単核球の浸潤を認める。検査では,赤沈亢進,CRPの陽性化を示す。軽症例では,非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)の単独使用あるいは少量のステロイドの投与が行われる。気道障害や血管炎など重篤な症状を伴う場合には中等量以上のステロイドを投与する。発症後5~7年での死亡率は約20~40%,死因は感染症,気道閉塞,心疾患などである。


・もう一つ難病センターのページ↓




・で、↓のようなレポートがありました




THE LANCET Vol. 396, Issue 10259, e63, October 24, 2020
Relapsing polychondritis associated with pauci-immune crescentic glomerulonephritis
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)32135-8/fulltext
・呼吸器疾患の患者さんをいっぱい診ている私の「専門」分野からいうと気管支喘息の鑑別診断に大切だと思っています。
あっという間に以下日記
・(水)(木)(金)とは、博士論文の「改訂」に力を注ぎ(水)(木)はブログがかけずにおりました。
・10/21(水)は、5時起床、朝食まで論文「執筆」→出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス。夜間診療。うっかりしていたのは玉南医懇といって開業医さんとの勉強があったことを忘れておりました。オマケに部長は泥縄で私にプレゼンしろと。夜間診療終了後から19時30分の間にプレゼン(呼吸管理について)作っておりました。で、21時まで勉強会。21時半頃帰宅してお風呂入って夕食摂って早く寝ました。
・10/22(木)は5時起床。博論書いて7時に家を出てまず玉島協同病院へ行って気になる患者さんを診てから水島協同病院へいって午前産業医学科外来。それから倉敷市役所へ。途中「いわ屋」という讃岐うどんの店で月見うどんの昼食。市役所で公害健康被害認定審査会に参加しその後玉島へ戻って回診。案外早くきたくできて、お風呂、夕食。2時間くらい博論に時間をかけました。
・本日10/23(金)は、5時45分起床。博論書いて出勤。早朝回診後午前外来。午後会議と回診。16時過ぎ早引きして帰宅。22時30分まで途中zoomの会議、入浴、夕食を挟んで博論にかかり、なんとかできて教授にe-mailで送りました。まあ普段なら祝杯を挙げるところですが、疲れてしまいそういう気もせず(そもそもおいしい麦酒が家にない)このブログを書いております。で、これから寝ます。明日はちょっとゆっくり寝たいです。


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ザ・デイ・アフター夏休み→明日から3日が勝負

・大体、ちょっと長めの休みの前と後は仕事が大変です。基本的に誰も代わりのしごとをしてくれいないから。今回10/14~10/16夏休みとって、その後の17、18とずっと家にいて病院に行かなかったのに週明けは悲惨なことになっているだろうと恐れておりました。

・10/19(月)は、5時10分に起きて朝勉。朝食摂って燃えるゴミ出して9時からZOOMで因果推論の勉強会。この日は練習問題を解いたのみで終わりました。午後から出勤。さぞや仕事(書類)がたまっているであろう、また患者さんの状態は大丈夫かと恐れていましたが、案外そうでもなかった・・・と思って病棟回診後16時から夜間診療。その途中患者さんの状態悪化の電話。外来ぬけて対応。なんとか小康状態となり、外来の継続、外来後病棟よって患者さんのこと当直医に申し送って20時頃おそるおそる帰宅。夜中呼び出されるかも知れないと早めに臥床、幸い夜中の電話はありませんでした。

・本日10/20(火)は5時15分起床、身支度して6時40分病院着。ちょうと当直医の申し送りをきいているとき病棟からコールあり→病棟へ行って、患者さんの看取りをしました。その後回診、9時にお見送りして外来。幸いなことに大きな事無く12時半くらいに終了。昼食摂って病棟よって病院をでて大学へ。久々にJRのって岡山駅からは歩いて医学部へ。16時から16時45分までcritical appraisalでて、教授と面談。金曜日までに論文を仕上げる話になりました。明日からは5時に起きて論文を修正するつもりです。

・医学部へは4月中旬から半年ぶりに足を踏み入れました。久々にお仲間とお話、新入生とリアルにあってご挨拶しました。やっぱ、リアルに人と会って話するのが楽しいですね。

・その後イオン岡山へよってちょっと文房具をかって、サンステでラーメン食べて20時10分帰宅です。お風呂入って、ノンアル飲んでこのブログを書いています。先述のように明日は5時起き(できるかな?)なので、これから布団に入ります。グッドナイト。

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アロエベラで腹黒に/遅延半構造化夏期休暇DAY3

・大腸黒皮症という「病気」があります。時々大腸カメラでみつかるようです。『医学書院医学大辞典第2版』の説明によると↓


大腸メラノーシス melanosis coli
[同義語]大腸黒皮症

大腸粘膜に色素沈着がみられ黒褐色を呈する状態。下部大腸に好発し,大腸内視鏡により診断される。アントラキノン系の緩下剤の常用で惹起される可逆性変化である。病理学的には,リポフスチン様の色素顆粒を貪食したマクロファージと炎症細胞浸潤が認められる。

・私は下剤のセンナの副作用と認識しておりました↓


副作用モニター情報〈485〉 緩下剤センノシドによる大腸メラノーシス




・アロエヴェラでもなるんですね。↓のようなレポートがありました。


Melanosis Coli Due to Aloe Vera Consumption

Masaya Iwamuro1, Takehiro Tanaka2and Hiroyuki Okada

Intern Med 59: 2633-2634, 2020




・ネットでみると症状はありませんと書いているものもあれば、下剤が効きにくくなるということも書かれています。こういう所見があったら下剤の種類を考え直す良い機会になりますね。


以下日記

・本日10/18(日)は、7時起床。1日勉強か掃除、草刈りというより木を切っておりました。今、なんか体がしんどいのはきっと木を切るという重労働をしたからでしょう。

・さて、夏休みの思い出。

・10/16(金)は、牛窓のホテルリマーニというころこで6時起床。朝風呂入って朝食。9時すぎチェックアウトして、日生へ。途中岡山ブルーライン(メッチャ久々に通った)の道の駅によって10時まえにBIZEN中南米美術館へ↓




ここは20年以上前森下美術館という頃にいっぺん来たことがあります。お客さんは私と配偶者のみ。館長さんがフレンドリーな方で、説明をしていただき、展示物ももたせてくれたり、笛を吹いてくれたり、お茶もだしてくださいました。11時半までそこにいて、そこから館長さんの親戚のお好み焼き屋さんへ。当然カキオコ。なんと美術館から来たら牡蠣を2個サービスしてくれるそうな。ちょっと得した気分。その後、五味の市、海の駅しおじへいきましたが、時かな昼過ぎていたのでお魚はほとんど売り切れ。あとは、ちょこちょこ寄り道して帰宅。帰りは備前から山陽道に乗ったのですが、悲しいことに事故で40分くらい足止めでした。帰宅は15時20分くらい。後は、ゆっくり。牛窓で買った牛窓ビールというのを飲みましたが、それなりにおいしい。よく見たら宮下酒造でした。牛窓や日生でかった天ぷらやコロッケが夕食となりました。これで一応夏休みは無事終了。一応行きたかったところは行ってきました。残念だったのは、夕食がおおくてその後ラウンジでゆっくりとお酒飲んで海をながめるということができなかったことですね。私、あんまりドライブというのが好きではないのですが、県内知らない道を通って知らない風景やお店をみるのも面白いものですね。また、ちょっと(土)(日)なんか県北や東部に行ってみたいですね。まずは、牡蠣を食べに行かないと。

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遅延半構造化夏期休暇DAY2

・本日は医学記事はございません。

・本日10/17(土)は、6時41分起床。私の60ン回めの誕生日です。最近は、メメント・モリです。今日は9時から17時までZOOMで統計学の集中講座(3回連続の最後)でした。ずっと座っていて腰が痛くなったのでその後ベッドに横になって本を読んでおりました。夕方次女夫妻が私の誕生日プレゼントを持ってきてくれました。夕食後18時半過ぎに家を出て金光町大谷へ、「たまり場カフェ」(年齢、障害のあるなしにかかわらず誰でも集える場所を作る)の会議。21時37分帰宅。お風呂入って響を飲みながらこのブログを書いています。


・さて、夏休みの思い出を↓に記します。

10/15(木)は、夏休み二日目。湯郷の旅館で6時頃起きて朝風呂。朝食。9時頃チェックアウトし柵原ふれあい鉱山公園へ↓





片上鉄道の「展示」みて、柵原鉱山資料館園へ。(ちょうど小学生の団体が見学に来ておりました)柵原鉱山の様子がわかって良かったです。残念なのは鉱山の「負の側面」、振動病や塵肺の問題が挙げられなかったこと。私、昔この鉱山で振動病や塵肺になった患者さんを診ておりました。こういう博物館があるとそういう患者さん達がどのような生活をしていたかと背景が(少しですが)見えてくるのでよろしいです。私の博物館、また、美術館巡りの目的の一つが患者さんの生活背景を知ると言うことです。残念だったのは、この資料館の資料をまとめた本がなかったこと。写真集や歴史をまとめた冊子をつくって欲しいですね。(美咲町にメールしようかしら・・・昔倉敷市が戦争遺跡のパンフ作ったとき倉敷市のwebsiteにはなかったので知り合いの議員さんにいって、ページをつくってもらいました↓



面白かったのは地下に行くエレベーターが竪坑(たてこう)にのる雰囲気を出しているところ。エレベータ自体もそのような形にしていたら面白かったのに。竪坑って何?とおもったかたはググるかヤフッてくださいね。

・柵原鉱山資料館のあとは、ひたすら南下、牛窓に向かいました。ナビにしたがって行きましたが、途中メッチャ細くてクネクネした山道を案内されて運転が苦手な私は怖かったです。で、牛窓オリーブ園へ。眺めがよろしい。そこで、アイスクリームを食べて風景を眺めておりましたが、天気の良い日にビールをのんで瀬戸内をながめられたら最高ですね。その後ホテルへ。時間が早かったので手続きだけして、しおまち唐琴通りを散策。昼食をとろうと思っていましたが、お店がほとんど開いておらず、あいているお店もちょっと好みではなかったので結局ホテルにもどってランチ。まあ、お高いこと。極力安いものを選びました。で、チェックイン。一服後瀬戸内市立美術館へ言って『ー個人コレクションを中心にー美術巨匠逸品展』を観覧↓




私の好きな東山魁夷をはじめ平山郁夫や千住博等有名どころの作品をみることができました。今回東山魁夷の「濤聲」という絵を見て、なにか構図がおかしいような不安定な感じを受けました。こういう絵は珍しいでしょう。(解説にもそう書いておりました)なかなか地方の美術館をたずねるのもよいものですよ。

・その後もう1回別のルートから牛窓オリーブ園へ。かなり道が細くて運転が怖かったです。で、ホテルにもどり、入浴。18時30分から19時20分くらいまでZOOMで大学院の『社会疫学』の勉強会。早めに抜けて、夕食。これが、もう量がおおくてお腹に応えました。夫婦そろって、昨日に引き続き「苦しい、苦しい」とうなっておりました。予定では夕食後ラウンジで海を眺めながらカクテルを飲もうと思っていましたが、全然その気にならず。前日と同様21時には寝ておりました。



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くすりの副作用で睫毛がのびる/遅延半構造化夏期休暇DAY1

・trichomegalyは長睫毛症と訳され、『ステッドマン医学大辞典改定第6版』によると「睫毛が先天的に異常に長い状態。小人症に合併する」と説明があります。手元の『南山堂医学大辞典第19版』『医学書院医学大辞典第2版』には載っていません。後者では、↓のような疾患がヒットしました。


オリヴァー-マックファーレン症候群 Oliver-McFarlane syndrome

長睫毛症,精神遅滞,低身長症,網膜色素変性を呈する症候群。散発性に発生し,乳児期から小児期に発症する。長睫毛症は,睫毛が先天的に異常に長い状態である。治療には成長ホルモンが用いられる。(G. L. Oliver,眼科,カナダ。D. C. McFarlane,眼科,カナダ) Oliver GL, McFarlane DC: Congenital trichomegaly with associated pigmentary degeneration of the retina, dwarfism, and mental retardation. Arch Ophthalmol 74:169-171, 1965

・いずれにしろ医学辞書には薬の副作用で睫毛がのびるという説明はありませんが、多分癌の化学療法を専門に行われている先生方には有名な話なんでしょうね。↓のようなレポートがありました。


Trichomegaly Associated with Panitumumab


Amrita Goyal, M.D., and Anne Blaes, M.D.




上で使われた薬panitumumabは、商品名はベクティビックス Vectibixと言ってその添付文書は↓




この中に「睫毛の成長」という副作用がありました。(「多毛症」というのもありました)へーっとしか言い様がありませんが、ホント色んな副作用があるんですね。



以下日記

・前回10/13のブログで書きましたように、10/14より夏休みでした。で、その思い出を書きたいと思います。標題の「半構造化」とは、ある程度行く場所のみ決めていて後は行き当たりばったりと言うことです。

・10/14(水)は、6時17分起床。9時頃家を出てまず有漢町の「うかん常山(つねやま)公園へ」↓石の風車を観に行きました。






・ちょうど着いたときは風車が回っておらずガッカリでしたが、しばらくすると風が吹いて回り出しました。なんか小学生のようにうれしく・楽しくなりました。ここは天気の良い日にピクニックに来ると気持ちよいですよ。そのひは、老人ホームの入居者とその職員と思われる方々4名が来られました。ああ、自分も将来ああいうように介護されるのかなと思ったりしました。

・その後は山田ミツバチ農園へ。そこで「そばはちみつソフト」をいただきましたが、メッチャ甘かった。友人から紹介されたときそば粉が入っているのかなと思いましたが、蕎麦の花からとれた蜂蜜をつかっていることですね。なんと、阿呆な私。

・その後THE HILLS HOUSE TSUYAMAという結婚式場のレストランでランチ。そして、つやま自然の不思議館へ。(ここがメインの目的地)↓




ここは、以前学友が勧めてくれていたところ。剥製がいっぱい。これは、好みが分かれるところでしょうね。その後湯郷温泉へ。温泉街からちょっと離れた温泉旅館でした。(宿は業者さんに丸投げしていたので)お風呂入って、腹一杯夕食食べて、もう動けず21時には寝ていたと思います。

・翌日のお話はまた、明日のブログで。

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繰り返す輸血で壊血病/明日から遅い夏休み

・壊血病=ビタミンC欠乏症については以前もかきましたが、復習。『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


ビタミンC欠乏症 vitamin C deficiency
[同義語]アスコルビン酸欠乏症 ascorbic acid deficiency,壊血病 scorbutus(scurvy)

ビタミンCの欠乏によって起こる病気で,15世紀から17世紀にかけて遠洋航海に行く乗組員の60%以上が壊血病で死亡した。1753年にイギリスのリンド(Lind J)が新鮮なオレンジとレモンで予防できることを示した。症状は歯齦〈しぎん〉炎,下肢,特に膝のすぐ上部に皮下出血がみられる。小児の場合は,上記の症状に骨病変が加わりメラー-バーロー病,小児壊血病と呼ばれている。治療はビタミンCを50~2000mg/日投与する。

上にはかかれていませんが、その他様々な症状が出るそうです。(実際観たことないので、伝聞形)↓のようなレポートがありました。


Old Era Continues in Modern World: A Case Report of Scurvy Induced Myopathy in Patient with Chronic Alcoholism

Girish Singhania, Namrata Singhania, and Neha Chawla


Case Report |Volume 2020 |Article ID 4798941

https://www.hindawi.com/journals/crim/2020/4798941/

Abstract

We report a case of myopathy in a chronic alcoholic patient with scurvy who presented with generalized weakness, myalgias, and arthralgia. Our case raises awareness regarding rare interaction between vitamin C deficiency and myopathy which is seen more commonly in patients with history of chronic alcoholism and low socioeconomic status. Early treatment with vitamin C replacement is helpful in treatment of the disease and its complications.

・ここで取り上げられているのは、アルコール依存症の患者さんです。わたしはアルコール依存ときくとついビタミンB1欠乏を考えてしまうのですが、ビタミンC欠乏もあたまにいれておかないといけませんね。

・今回学んだのは食事性のビタミンC欠乏のみでなく、繰り返す輸血のようなことで鉄過剰になってもビタミンC欠乏がおこるということです。本文に↓にように書かれていました。

It is also seen in patients with iron overload due to frequent blood transfusions in diseases like sickle cell disease or thalassemia, or a history of bone marrow transplantation [9].

上の引用文献[9]が↓

Pediatr Radiol. 2017 Feb;47(2):214-220.
doi: 10.1007/s00247-016-3726-4. Epub 2016 Oct 24.

Modern American scurvy - experience with vitamin C deficiency at a large children's hospital

F. Golriz,et al.

Abstract

Background: Until recently scurvy has been viewed in developed countries as a disease of the past. More recently there have been reports of case series of children with scurvy who have had a delayed diagnosis after an extensive diagnostic workup that included imaging. Most of these children have had underlying neurologic conditions such as autism.

Objective: To review the medical records of children diagnosed with vitamin C (ascorbic acid) deficiency based on serum ascorbic acid levels at a large pediatric health care system, to determine imaging findings and utility of imaging in management, and to identify at-risk pediatric populations.

Materials and methods: We retrospectively identified cases of vitamin C deficiency in children tested for serum ascorbic acid levels during the last 5 years. We used the criteria of normal ascorbic acid >23 μmol/L and included children with ascorbic acid levels <23 μmol/L. We evaluated their clinical history, underlying medical condition, imaging studies obtained and imaging findings.

Results: We identified 32 children with vitamin C deficiency. All of these children had underlying medical conditions, most commonly iron overload from multiple transfusions related to sickle cell anemia or thalassemia (20), neurologic disorders (4) and bone marrow transplant/chemotherapy (3). No cases of scurvy from dietary deficiency in otherwise normal children were identified. All except two children had multiple imaging studies, primarily related to their underlying conditions. Three of these children had extensive imaging workups related to diffuse musculoskeletal pain. Imaging findings included ill-defined sclerotic and lucent metaphyseal bands (mainly at the knee) on radiography and MRI studies that showed diffuse increased T2-weighted signal in the bilateral lower-extremity long-bone metaphyses, periosteal reaction and adjacent soft-tissue edema.

Conclusion: Vitamin C deficiency is not uncommon in large pediatric health care facilities, and it is frequently missed on clinical evaluation and diagnostic imaging. At-risk populations include those with iron overload, neurologic conditions and history of chemotherapy. Scurvy related to dietary deficiency in otherwise normal children was not encountered. When characteristic MRI findings are seen, particularly in children with a predisposing condition for vitamin C deficiency, scurvy should be considered and a serum ascorbic acid level checked to potentially confirm a diagnosis prior to further invasive tests.

↑の論文は残念ながら有料ですが、そのsiteからいろいろ引用文献がわかります。その一つが↓
Scurvy Revealed by Difficulty Walking: Three Cases in Young Children
Kitcharoensakkul, Maleewan, et al.
JCR: Journal of Clinical Rheumatology: June 2014, Vol. 20 Issue 4
doi: 10.1097/RHU.0000000000000101
【Abstract】

Scurvy is rare in developed countries but is known to cause lower-extremity pain and refusal to ambulate in children. Since the discovery of the link between scurvy and dietary deficiency of ascorbic acid, there has been a substantial decrease in its prevalence and recognition. Here we describe 3 cases of scurvy in young children presenting with difficulty walking. Only 1 of 3 patients had gingival lesions at the initial presentation. Two cases underwent an extensive evaluation for hematologic and rheumatologic diseases before the diagnosis of scurvy was made. Dietary histories eventually revealed that all 3 patients had sharply limited intake of fruits and vegetables secondary to oral aversion, and 1 patient had autism. Radiographic changes of long bones were observed in all patients. Interestingly, all patients had concomitant vitamin D deficiency. After replacement with vitamin C, all patients recovered and started to walk again with improved leg pain. These clinical manifestations and radiologic findings highlight the importance for rheumatologists to have a higher index of suspicion for scurvy in nonambulatory children.

・これまた有料ですが、抄録だけ見ても興味深いですね。

・今回そもそも最初の論文の焦点、筋肉の障害について論じませんでしたが、筋痛や筋力低下をみたときビタミンC欠乏症も考えないといけないですね。あとは、鉄過剰症でもビタミンCがおこるというのが本日の教訓です。

以下日記

・本日10/13(火)は、5時17分起床。6時15分に家を出て6時40分に病院について宿直の交代。早朝回診後午前外来でした。幸い大きな事無し。14時頃病院出てお金の支払いや買い物して15時過ぎかえったでしょうか。ちょっと事務的な作業して16時から17時までZOOMで大学院のCritical appraisal.その後隣の義父の畑の雑木を鋸でセッセときりました。そして入浴、夕食。アルコールは飲まずちょっと勉強してこのブログを書いております。あすから遅い「夏休み」。ここ数日ブログのアップはできないと思いますが、facebookやinstagramに写真をアップすると思いますので、お暇な方はご覧ください↓

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