ペースメーカーで上大静脈症候群/酔っ払って「はたらく細胞」観ます。
知って良かった「かさぶた様サイン」でもちょっとだけ不満/腹満のため麦酒飲めず
Abstract
Objectives: The aim of this study was to assess the CT findings that characterise haemoptysis in patients with chronic pulmonary aspergillosis (CPA).
Methods: We retrospectively identified 120 consecutive patients with CPA (84 men and 36 women, 17-89 years of age, mean age 68.4 years) who had undergone a total of 829 CT examinations between January 2007 and February 2017. In the 11 patients who underwent surgical resection, CT images were compared with the pathological results.
Results: The scab-like sign was seen on 142 of the 829 CT scans, specifically, in 87 of the 90 CT scans for haemoptysis and in 55 of the 739 CT scans obtained during therapy evaluation. In 48 of those 55 patients, haemoptysis occurred within 55 days (mean 12.0 days) after the CT scan. In the 687 CT scans with no scab-like sign, there were only three instances of subsequent haemoptysis in the respective patients over the following 6 months. Patients with and without scab-like sign differed significantly in the frequency of haemoptysis occurring after a CT scan (p<0.0001). Pathologically, the scab-like sign corresponded to a fibrinopurulent mass or blood crust.
Conclusions: The scab-like sign should be considered as a CT finding indicative of haemoptysis.
・今日呼吸器学会の講演視聴して、良い勉強になったと思いましたが、標題の「フラストレーション」は↑の論文にあります。freeでみることはできないので抄録しか読んでいません。その抄録には突然scab-like signという言葉が出るだけで、どのような画像の変化か何も説明がありません。(最期に病理変化のことは書いていますが)新しい言葉なのにその説明もなく抄録にでてくるのかいかがなものでしょうか?査読者はなんとも思わなかったのかな?
・↓の文献は上の文献を引用した総説。これはfreeでよむことができます。(全部読んでないけど) Front
Microbiol. 2018; 9: 1810.
Glycogenic Hepatopathyって私は知りません/短い夜間診療もしんどくなっております
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マイ手帳大賞:精神的な距離感/1日お二人の看取り
刀鞘型気管とペンバートン徴候/1日2麺
刀鞘状気管
胸部X線写真上で気管横径が前後径の1/2以下に狭窄したもの。胸腔内のみで認められ,胸腔外では正常の形態をとる。病因は不明であるが重症の慢性閉塞性肺疾患で認められることが多く,全例が男性である。気管が過膨張した肺に慢性的に圧排されて生ずるとの説がある。気管軟化症の刀鞘型とは異なる固定した狭窄で,気管軟骨の石灰化が原因との説もある
↑の説明はちょっと違うと思います。病因は色々(甲状腺腫瘍、気管軟化症、気管切開)あると思いますし、男性に限ったことではないと思います。現に本日のお題のメイン↓の論文の患者さんは女性です。
Mazen O. Al-Qadi a, et al.
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羊飼いの職業病:オルフウイルス感染症/初めてのソーシャルキャピタル研究会
Wajahat Faridi; Khadija Ahmed.
職業関連クルーズトリパノソーマ曝露とCDC/タコときんぴらで腹痛
[英]Chagas disease
[同義語]アメリカ・トリパノソーマ症 American trypanosomiasis,スキゾトリパノソーマ症 schizotrypanosomiasis,ブラジル・トリパノソーマ症 Brazilian trypanosomiasis,シャーガス-クルーズ病 Chagas-Cruz disease
クルーズ・トリパノソーマの感染によって引き起こされる感染症。シャーガス(Carlos Chagas,1879-1934,医師,ブラジル)によって最初の人体例が発見された(1909)。中南米に広く分布する。原虫侵入部の腫脹と領域リンパ節の腫脹を伴う初期症状,特に眼結膜からの侵入によるロマニャ徴候は特徴的である。多くは発熱を伴う。原虫は全身に移行し,ことに筋組織に好んで寄生する。乳幼児では重症化し心筋炎,脳炎など致死的合併症を起こすことがある。ただしこの急性期においてシャーガス病の診断が下されるのは全感染者の1~2%にすぎず,大多数はそれと気づかずに慢性期に移行する。10~20年の無症状期をおいて感染者(抗体陽性者)の半数以上が心症状(典型的には拡張型心筋症に似る)または消化器症状(巨大食道,巨大結腸に代表される)を呈する。診断は急性期では血液中の原虫の検出と免疫学的診断法の併用,慢性期では典型的症状と免疫学的診断法を組み合わせることによる。PCR法の発達で慢性期においてもほとんどの患者血液に原虫特異DNAが検出されることがわかってきた。
目的 米国CDCについて概説し,今般のCOVID-19拡大とその対応を受けて今後日本版CDCを構想する際に検討するべき論点について提案する。
方法 筆者らがCDCを訪問した際のインタビュー,ウェブサイト等からの情報をもとに,CDCについて概説した。その上で,日本版CDCに関する既存の見解や本邦の現状,COVID-19対応の教訓を踏まえて日本版CDCを構想する上で検討するべき論点を整理した。
結果・結論 CDCは「健康,安全,セキュリティの脅威から米国を守る」ことをミッションとする,公衆衛生の主導的立場にある米国連邦政府機関である。実地疫学,緊急準備と対応,サーベイランス・統計調査,検査方法・調査方法の開発,情報発信,人材育成,検疫,予算配分などを行っており,COVID-19にも様々な対応をしている。日本版CDCを構想する際には,対象とする疾患や課題のスコープ,組織体制,ミッション,科学的中立性の担保,人材育成のあり方などについて議論する必要がある。
・ダークサイドも考えないといけないという意見↓