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職業別喫煙率/21時になると眠くなる

私、断片的な職業別の喫煙率というのはみたことがあるのですが、全ての職業でみたことないなと思っていたら、日本では今までそういう報告はなかったということですね。↓の論文にかいておりました。


職業別喫煙率とその推移:国民生活基礎調査による分析(2001-2016年)


田中 宏和, 小林 廉毅


日本公衆衛生雑誌68 巻 (2021) 6 号




抄録

 

目的 わが国で職業ごとの喫煙習慣にどのくらいの差があるか明らかでない。本研究は日本標準職業分類に基づく職業別喫煙率の推移を分析することで,喫煙対策のための基礎資料とすることを目的とした。

方法 国民生活基礎調査の個票データを2001年から2016年までの3年ごとに分析した。喫煙に関する質問項目の「あなたはたばこを吸いますか」に対して「毎日吸っている」または「時々吸う日がある」と回答した人を現在喫煙者と定義し,25歳から64歳までの年齢調整喫煙率を算出した。職業は日本標準職業分類をもとに「管理的職業従事者」,「専門的・技術的職業従事者」,「事務従事者」,「販売従事者」,「サービス職業従事者」,「保安職業従事者」,「農林漁業従事者」,「輸送・機械運転従事者」,「生産工程従事者/建設・採掘従事者/運搬・清掃・包装等従事者」,「無職/不詳」の10区分に分類した。

結果 全人口(25-64歳)の喫煙率はこの15年間に男性で56.0%から38.4%に,女性で17.0%から13.0%に低下していた。2016年において最も喫煙率が高かった職業は男女とも「輸送・機械運転従事者」で男性48.3%(95%信頼区間:46.8-49.7%),女性38.5%(95%信頼区間:32.6-44.5%)だった。最も喫煙率が低かった職業は男女とも「事務従事者」で男性27.9%(95%信頼区間:27.0-28.8%),女性9.4%(95%信頼区間:9.0-9.7%)だった。男性では2001年から2016年にかけてすべての職業で喫煙率は低下し,最も喫煙率が低下したのは「事務従事者」で21.0ポイント低下だった。女性では「輸送・機械運転従事者」と「保安職業従事者」を除くすべての職業で喫煙率は低下し,最も喫煙率が低下したのは「販売従事者」で7.2ポイント低下だった。どの年齢層においても「事務従事者」の喫煙率が最も低い傾向は男女とも一貫していた。男性では30-34歳において職業別喫煙率の差が最も大きかった。

結論 わが国では2001年から2016年にかけて男女とも「事務従事者」の喫煙率が最も低く,「輸送・機械運転従事者」で最も高かった。喫煙率は低下しているものの職業別喫煙率の差は大きく,とくに若い世代で差が大きかった。職業や働き方は多様化しており,社会的背景や労働環境の変化を考慮した喫煙習慣の対策が必要である。

・ちなみに日本標準職業分類は↓

https://www.jstat.or.jp/japan_standard_occupational_classification/

医師、看護師は大分類B、中分類12,13に入りますね。

・本文の表4みていたらまだまだ喫煙率高いなーと思いましたが、2016年のデータですね。

・最近の喫煙率の動向は↓

成人喫煙率(厚生労働省国民健康・栄養調査)

http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd100000.html

 

・抄録の結論の通り、働く環境は職業ごとに異なっており禁煙のアプローチも職場環境・労働環境ごとに考えないといけませんね。

 

以下日記

・本日8/11(水)は、6時起床。朝勉ちょっとだけして、出勤。病棟よって午前外来:お一人入院が必要な方が受診されましたが当院には入院できる部屋がなく他院へ紹介。かなり手間取りました。午後は回診と「発熱外来」。熱が続いて精査希望で紹介された患者さんの対応でかなり時間がとられました。そしてショートの夜間外来。その後様問うよって帰宅は19時9分でした。お風呂入って夕食:わたしのリクエスト通りイタリアン(と、いつも言ってしまう)ナポリタンでした。食べながら「おもうまい店」を観ておりました。その後このブログを書いておりますが、すでに、眠い。もう寝ましょうね。以前は22時になったらすごく眠くなってきていましたが、最近は21時になると眠いです。


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