土いじり、ピアスで破傷風/ゴミ出しで汗だく、つゆだく、ドナルドダック
[同義語]テタヌス
栄養型の破傷風菌が産生する強力な神経毒(テタノスパスミンtetanospasmin)によって起こる非伝染性の疾患である。土壌や塵など環境中に広く,またヒトや動物の消化管にも存在する破傷風菌の芽胞(写真は平板培養した破傷風菌をグラム染色し,光学顕微鏡で撮影。1500倍。提供:中村信一)が,外傷,骨折,火傷,凍傷,褥瘡,咬傷などの各種創部,種々の感染症や各種術後の創部などから侵入し,発芽し,栄養型となる。トキソイド接種をしていないヒトに,ふつう3日から3週間の潜伏期で発症する。診断は臨床的に行う。治療の基本は,神経結合毒素が代謝されるまでの間の適切な支持療法,抗毒素による未結合毒素の中和,創部の適切な処置の3つである。感染後免疫は成立しない。
臨床神経学61 巻 (2021) 8 号
梅本 大地, 柴田 曜, 森 仁, 進藤 克郎
破傷風は土壌に存在する破傷風菌が体内に侵入することで発症する感染症である.当院が診断した破傷風11症例について先行外傷や治療経過など臨床経過について検討した.発症時の平均年齢は68歳であり,7例で集中治療管理を要した.先行外傷には明らかに汚染を伴う例もあれば,非常に軽微あるいはない例もあり,先行外傷の程度と重症度に相関はなかった.初診医が破傷風と疑えたのは11例のうち4例のみであり,開口障害や頸部の筋緊張亢進など典型的な症状を呈していても外傷が軽微,またはない場合には見逃される傾向にあった.破傷風を疑う際には生活歴に至るまでの病歴聴取および適切な神経診察を行い診断・治療を行う必要がある.
・遠ーい、私の学生時代の記憶では破傷風は古い釘を踏んでしまったような深い傷でおこると習ったような気がします。その後医者になって擦過傷のような傷でも発症したというレポートがあったので、それも気をつけるようにしました。↑のレポートの一覧表をみると、必ずしも深い傷ではありませんね。何か土がつくような傷なら気をつけないと。なので「土いじり」・・・家庭菜園は要注意ですね。
・それにしても、土もいじらないのにピアスの穴で破傷風になるとはどういう事でしょうね。なんせ怪我があったら破傷風と考えないといけないのかしら。
以下おなじみ短小日記
・本日8/30(月)は6時起床。まず朝勉してから朝食。その後猫たちに餌やりに行って燃えるゴミをだしてきたら汗だく、シャワーを浴びました。で午前中はZOOMで因果推論の学習会。午後から出勤し病棟回診、夜間診療、その後健診の胸部レントゲンの読影と書類の整理。帰宅は20時7分でした。ちょうどパスタがゆであがったということで、まずは夕食。お腹がいっぱいでお風呂は入れないのでちょっと勉強してこのブログを書いております。これからお風呂入ってそのあとRothmanのModern Epidemiologyをすこし読んで寝たいと思います。