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魚骨も泳ぐ/意味ないじゃん、ドッグズノーズもどき

体の中に異物がはいって色んな所に移動する事があります。私の専門領域でいうとシリカや石綿も色んな所へ移動していきます。で、今回は魚骨が思いがけないところへ移動したという事例。骨でも「泳いで」移動すると認識していた方が良いですね。


 誤飲魚骨の迷入による腰背部筋膜下膿瘍の1例


河田 直海, 山元 英資, 浦岡 未央, 田村 周太, 友松 宗史, 梅岡 達生


日臨外会誌 82(1),201―205,2021




【抄録】

 

症例は83歳,男性.発熱と右腰背部膨隆を主訴に内科に入院,CTで腰背部の筋内膿瘍が疑われ外科に紹介された.穿刺排膿と抗菌薬による保存的治療で軽快したが,抗菌薬投与終了3週間後に再燃し,経皮ドレナージを行った.CTを見直すと膿瘍内に魚骨が疑われ,外科に転科し腰椎麻酔下で魚骨摘出術を行った.術後経過は順調であった.下部消化管内視鏡で上行結腸に多数の憩室,肝彎曲部に中央にポリープ様隆起を伴う限局した粘膜浮腫があり,誤飲した魚骨が結腸から後腹膜に穿通,さらに胸腰筋膜下まで迷入し膿瘍を形成したと考えられた.魚骨が消化管外に穿通した報告例は散見されるが,後腹膜から背筋に至った報告はまれと思われたので報告した.

・↑の論文の消化管外の魚骨に関する表は興味不快ですね。その他へーっと思ったことは2点↓

①Hendersonらは,胃に達した異物の80%は何事もなく消化管を通過するが,20%は閉塞・穿孔・出血の原因になり,異物が細長い金属や動物の骨の場合や,腸管に癒着や病変がある場合にそのリスクが上がると述べている

・・・わたしゃ、9割以上が何事も無く排泄されると思っておりました。まあ、飲み込んだ物によって、この数字はかわってくると思いますが。

②骨存在の診断は最近のCTの性能から難しくないが,細い骨の横断像となった場合には見逃す可能性もある.本症例では魚骨が膿瘍の底に丁度体軸と並行に位置していたため,初診時のCTではアーチファクトと考えてしまった.

・・・確かにそういうこともあるなぁと思いました。

・最後に、膿瘍をみたら何か異物はないかと考える癖をつけないといけませんね。

以下日記

・本日8/31(火)は、6時起床。朝勉(Modern Epidemiology読む)後出勤。(当然猫たちに餌はやっております)病棟よって午前外来。午後は病棟ちょっと寄って書類の作成と職員健診の胸部レントゲン読影。15時20分過ぎに病院出て中央町の薬局寄ってリアップ買って金光の本屋さんに注文していた本受け取って16時帰宅です。一服して18時までロスマンのModern Epidemiology読みました。その後猫たちに餌やってから入浴、夕食。アルコールをいただきました。まずはベルギービール1本、その後ノンアルコールビールにジンをいれてドッグズノーズもどきカクテルを飲んで、現在ヘロヘロでございます。そもそもノンアルコールビールにジンいれたら、ノンアルの意味ないじゃん。でも、ビールがもうなかったので、仕方ないし、少しでもアルコールが少なくてよいかな...私の小さい冷蔵庫の中にはあと朝日スタウトと缶麦酒1本しかありません。木曜日にはベルギービールが届くはずです。ああ、おいしい麦酒がのみたーーーいっ!・・・おいしい麦酒とは仲の良い友達と飲む麦酒です。

・今日こそ早く寝ます。21時には布団に入ってゴルゴ13をKindleで読みながらねます。しかしKindleが顔の上に落ちるとかなり痛いです。

 

 


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