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若い男の子の腹痛で必ず考えておくべき疾患/夏休みDAY1:林道を行く

標題にあるように若い男性の腹痛で鑑別診断にかならず挙げるべきもの=精索捻転。『医学書院医学大辞典第2版』の説明によると↓



精索捻転症
セイサクネンテンショウ
[英]spermatic cord torsion
[同義語]精巣捻転症 testicular torsion

精巣および精巣上体が精索を軸として捻転する状態。捻転により精巣,精巣上体に急激な血流障害が生じ,その程度と期間により精巣および精巣上体に虚血性変化が生じ,最悪の場合には壊死に陥る。精巣壊死を防ぐためにも緊急手術が必要となる。本症は急性陰嚢症の代表的疾患であり,10歳代に好発する。早朝睡眠中に発生することが多く,種々の程度の疼痛により目覚める。陰嚢は発赤腫脹し,精巣は腫大する。プレーン徴候(精巣を挙上しても疼痛は軽減しない)は必ずしも役にたたないので緊急手術により診断治療を行う。治療は捻転の解除と精巣固定で,壊死に陥った場合には精巣を摘除する。


・気をつけていけないことは、陰嚢が痛くなくて腹痛、嘔気・嘔吐で受診すると場合があると言うことです。私は、若い男の子が腹痛で受診した場合「金玉痛くない?」とか確認します。痛くないと言っても怪しい場合は、触診します。(めったに無いけどね)実際私自身が診断したことがあるのは1例のみで、救急車で大きな病院へ行ってもらい(私も救急車で同乗)精巣を摘除せずにすみました。


・で、NEJMに↓のようなレポートがありました


Testicular Torsion


 Manjeet Kumar, M.B., B.S., and Vishal Gautam, M.B., B.S


N Engl J Med 2021; 385:1603   October 21, 2021




・↑本文にでてくるbell clapper deformityとは『ステッドマン医学大辞典改定第6版』によると↓


        ベルクラッパー(鐘の舌)変形(通常と異なり精巣および精巣上体の後面が精巣鞘膜に付着していないため

       に、精巣をおおう膜が精索内にのび、その結果精索が捻転をおこしやすくなっている奇形。この変形のため、

       度々精巣は水平の位置をとりやすい)。



以下日記

・本日10/31(日)は、7時起床。いつものルーチン後昼間で資料の整理。昼から今度の金曜日におこなうDNARとACPの講義の準備。15時から17時まで金光の大谷地区の「オレンジハウスほっこり」へいって、たまり場カフェ(障害のあるなし、老若男女だれでも集まれる場所・・・いわゆるサードスペースを作る活動)の1年ぶり(?)の会議。(その場で11/7(日)よりカフェも始めます.)その後帰宅し猫たちに餌やって入浴、夕食。本日もアルコール頂このブログを書いております。


・さて、過去を振り返ります。

・遅ーーーーい夏休みの初日が10/19(火)でした。どのような夏休みだったか?(司馬遼太郎ではありません←そりゃ「街道をいく」やろ)

まず、9時前に配偶者と来るまで家を出ました。目指すは真庭市の『叉来』というおそば屋さん。ここは配偶者がみつけたお店。まず、ナビに目的地をいれましたが、ナビが最初にだした経路が遠回りなようなので距離優先に配偶者が設定を変更してgo、これが間違いもとでした。ナビに従っていくと林道とおぼしき林の中の細い道を何回も通らせられました。運転が好きではないし、得意でもないのでヒヤヒヤ、ドキドキ、蕎麦屋にたどり着く前にJAFを呼ぶことになるのではないかとヒヤヒヤ。配偶者とこりゃなんかおかしいと車のナビに従うのやめてgoogle Mapで経路を再確認しそれにしたがって進んでいたら、Google Mapからみすてられて途中から経路案内がなくなりました。で、途中何でか2回ほど鳥取県にはいってやっと12時まえに目的地へ。7,8人すでに待っておられました。で、駐車場は8台ばかりでしたが、レクサス、ベンツ2台、クラウン等高級車がとめられておりました。で、30分までは待たなかったでしょう中に入ってざるそば大盛りを頼みました。まあ、お味はまずまず。そば湯がおいしかったです。その後道の駅へよって、ちょっとお買い物。そして、Greenable Hiruzenへ↓




隈研吾さんの「風の葉」というパビリオンを観ましたが、じっとみているとなにか動いているようで目が回りそうになりました。美術館にも実は行きたかったのですがちょうど休館日。ビジターセンターによってお買い物:「 “GREENable”のコンセプトに共感いただける世界中の企業と連携し、誰でも気軽に取り入れることができるサステナブルなコンテンツやライフスタイルを提案していきます」と書かれていますが、はっきり言ってロハスな人たちを対象としたSDGsを売り物とするお高い商品を売っているという感じをうけました。意識ある系の人はこういう商品をかうのでしょうが、お高い。廃材を利用したコースターや名刺入れなんかうっていましたが、高い。廃材を利用したならお安いはずでしょうにデザイン料をとっているのでしょうね。(まあ、デザイナーさんはそれでお金をもらっているから仕方が無いのでしょうが)経済格差が問題となっているというのに。あまり経済的にも恵まれない人も購入できるような商品を開発し、売って欲しいですね。SDGsをお題目に営利企業があらたな市場の進出場所をみつけたという印象を持ちました。(あくまで個人の感想です)

・その後Greenable Hiruzenの道を隔てた前にあるヒルゼン高原センターによってちょっとお買い物。それから千屋温泉いぶきの里へ。17時頃着いたでしょうか。ここでも東南アジア人とおもわれるお姉さんがはたらいておりました。チェックインしてすぐ入浴。お湯の温度が40,41,42,45度と分かれていて熱いお湯が苦手な私はよかったし、ジャグジーが41度でよかった。露天風呂にも入りました。その後、マッサージ器で15分マッサージ。で、18時30分からお楽しみの夕食。千屋牛のすき焼きでした。私、ちょっと焼きすぎてちょっと失敗したとおもいましたが、おいしかった。良かったのは、クラフトビール(OKAYAMA FOREST BEER)があったこと。夕食後はなにもすることなく21時台にはねたと思います。

・まあ、DAY1の一大イベントは林道をとおったこと、途中アマゴがつれるという渓流みることができたことが一番だったような。ほとんど運転しているか、食べているかでした。

・林道をとおっておもいだしたのが、「林道人夫」という歌。Youtubeをどうぞ↓(特にギターがすき)




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存命しております/ビックリ、ドッキリ座長賞

皆様、お久しぶりです。10月18日にブログをアップして以来更新がないので、私が死んだのではないかという噂がとんでいるのではないかと心配しております。10月19日から3日間おそーーーい夏休みを取りまして、その後もいろいろありまして、ブログの更新ができずにおりました。この間、小さな事が色々ありました。ちょっと過去を振り返りたいのですが、本日は昨日と今日の日記のみ。夏休みの話は後日(覚えていたら)アップします。

・昨日10/29(金)は、5時半頃起床。朝食はごく簡単に済ませて病院へ。7時10分から8時30分まで回診と事務処理。9時過ぎ帰宅し、9時30分から第45回民医連呼吸器疾患研究会(民呼研)↓へZOOMで参加。ZOOMなので病院で参加しても良かったのですが、病院にいたらなんやかんやで呼ばれたりするので、それがないため自宅から参加。私はお昼頃じん肺と癌に関係する演題発表をしました。発表と言ってもパワーポイントに声も録音しておいたものをながすというもの。このパワポへの録音は初めての経験でなかなか苦労いたしました。で、質疑だけリアルタイムで受け答え。質問はあったものの想定内のものでまあ無事に終わりました。その後はいろいろ皆さんの発表を聴いておりましたが。改めて呼吸器疾患っていろいろあるなあというものでした。(←何をいまさら)一般演題後世話人会に参加して18時前に終了。その後猫たちに餌をやりにいってその足で2kmのみwalking。その後入浴、夕食、アルコール摂取。21時台には寝ていたと思います。





・本日10/30(土)は7時起床。ちょっとゆっくりして、ZOOMで9時からお昼まで民呼研へ参加。閉会式で分科会の発表に座長賞というものが贈られるのですが、なんと私の名前が呼ばれてビックリ・ヘソテンでした。もっと若い人がもらうと思っていたので自分がそんな物いただけるとは、夢にもうつつにもおもっておりませんでしたが、やっぱりうれしいですね。

・会がおわって病院へ。途中金光の「ふるいち」で「天ぷらぶっかけうどん」を食べて病院へ。13時過ぎから17時半ころまでたまっていた仕事(特に健診の所見付け)を行いました。それからちょっと所用を済ませて帰宅。その後家族3人で鴨方駅近くの焼き肉屋(コテツというところ)へいってきました。土曜日のよるのせいか、結構にぎわっておりました。20時前に帰宅。現在一服してこのブログをかいております。これから入浴し、その後アルコールを飲むつもりです。

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臍転移でいいじゃん/休む前後は忙しい

以前何回か書きましたが、医学用語ではそれをみても何のことかサッパリ分からないものがあります。Sister Mary Joseph's Noduleもその1例。私は最初みたとき「ナンジャこりゃ?」と思いました。臍への転移のことですね。こんな人の名前(『ステッドマン医学大辞典改定第6版』によると「米国人、Dr. W. Mayoの助手、1856-1938」とあります)を仰々しくつけなくても臍転移(略してヘソテン?)でいいじゃんと思います。で、これが予後不良の徴候とよく説明されていますが、そもそも転移なので悪性腫瘍のstageⅣであり、そりゃ予後不良でしょうと思ってしまいます。それが転移の中でも特に予後不良の徴候というのなら、分かりますけど、そのような論文は、私は寡聞にして知らず。ご存知の方は教えてください。まあ、それはさておき↓のようなレポートがありました。臍の転移ってどんなものか、写真で分かります。


Sister Mary Joseph's Nodule from Pancreatic Cancer


Yuya Ando, Sachiko Ono, Yosuke Ono, Jinghua Yin


Intern Med 60: 3339-3340, 2021







・似たような日本の報告↓(日本の報告を集計しています)
Sister Mary Joseph's noduleの1例

浅井 かな こ、平 光 裕 子、 米 田 和史、 名倉 一夫、山 田 鉄 也、 吉田 め ぐみ


 Skin Cancer Vol.  22 No.  2  2007





・何はともあれお臍の腫瘤をみたら原発巣を探すことですね。




以下日記

・本日10/18(月)は6時起床。朝勉して朝食、燃えるゴミ出して猫たちに餌やって午前中はZOOMで因果推論の学習会。午後から出勤、回診と夜間診療でした。明日から3日間とてもおそーーーい夏休み。休むために書類を処理し、カルテの指示も抜けの内容に気をつけて、帰宅は20時半頃。まず、猫たちに餌やってお風呂入って夕食。録画の『秘密のケンミンSHOW』をちょっとだけみました。広島にかわった焼き肉の種類コウネというのがあるのを知りました。いつか広島行ったら食べてみたいですが、それまでこの記憶が残っているか。

・そのごちょっと勉強してこのブログを書いております。明日に備えてもう寝ます。しかし医者になってから2,3日休暇を取るためその前後はいつも以上に働かないといけないのは、ホンマ、疲れますな。休暇を取るために濃密に働いてその疲れを取るために休みみたいな、意味ないじゃん。




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誕生日の雑感 /投稿で力尽きる

本日は私の誕生日でした。法律上高齢者になるまであと2年です。65歳になったら結構感慨深いでしょうけど、62歳が63歳になったからといって特にどうこうないのですが、でもちょっと焦りを感じます。あと何年生きられるのだろうか、何ができるのかと。・・・と言うことで本日は雑感です。

・昔、子供達に周りに人に迷惑をかけるなとときどき言っておりました。最近は反社会的なことはするなと言うようになっております。迷惑をかけるなというのは一見市民道徳のようですが、これがすごい呪縛になったら恐ろしいことになるような、いや、日本の社会ではそれが呪縛となり命をおとしている人もいるでしょう。(貧困による餓死事件)それは、日本人の大好きな「頑張れ」という言葉と一緒。災害で財産もなくし家族をなくした人に「がんばれ」。癌で、化学療法を何回もつづけていヘトヘトになっている人に頑張れ・・・

・最近は、人間生きていたら他人様に迷惑をかけることも多々ある、それが当たり前と思うようになってきました。ここでいう迷惑は犯罪行為では無いです。ちょっとよそ様の手間や時間を取らせたり、ちょっといやな思いをしてもらうといったことです。でも、それはお互い様ですよね。もし自分が人様に迷惑をかけたら、後日その人に恩を返すか、それができなければ他の誰かを助ければ良い。そう思っています。

・最近悪いことばかり思い出します。ここでいう悪いことと言うのは、自分がおこなった悪いこと。エラソーなこと・失礼なことを言ったり、傲慢な態度だったり、申し訳なかったと思うことが多々あります。(なんで、こんなに思い出すのか、死期がちかいんちゃうかとおもったりして)罪滅ぼしに、少しでも他の方のお役に立てたらと思うわけです。

・で、このブログで何回か書きましたが、誕生日は祝ってもらう日ではなくて、ここまで生かしていただいた皆様に感謝する日です。

・で、突然ですが、吉田拓郎の「今日までそして明日から」を思い出しました。その歌詞をみかえしたら「私は今日まで生きてみました」であって「生きてきました」じゃなかったんだということに気がつきました↓




・以前も書きましたが、自立というのは何でも自分でできるとうことでは無いんですね。必要なときにSOS(まあ、そこまで緊急で無くても)をだして助けてもらうことができるというのが自立なんですね。当然そうなると他の方の労力、時間を割いてもらうことになるわけですが、それはまた別のところで恩返しをすればよいのです。ただ、むりに恩を返さないといけないと思い込むと生きるのがしんどくなるので、まずは「ありがとう」でしょうか。

・で、人様のために何かと考えながらも、仕事ばかりしてきたので、自分のために何かをしたいという気持ちもありますね。コロナが収まったら主に主に鉄道をつかってあちこち行きたいです。究極はシベリア鉄道かな。



以下日記

・本日10/17(日)は、7時4分起床。まず猫たちに餌やってから朝食。10時までゆっくりして、そこから14時過ぎまで、英語の医学論文の投稿。2時間くらいで完了するかと思ったら、全然そんなことありまへん、正子はん。(cf. 細うで繁盛記)まず英語雑誌の投稿のサイトにログインできません。なんでやねん?以前あるサイトはブラウザがFirefoxだとログインできないところがありました。今日なかなかログインできなかったのは、ブラウザのpopup, addといったものの設定。なんとか投稿サイトにログインできたらログイン前の投稿者への指示にはかいていなかった新しいことを要求されて、それにあわせて論文の書き換え。で、あっという間の14時過ぎ。さすがにしんどくなったので、外にお出かけ。最近できた浅口市役所近くの粉物屋(と、わたしが勝手にいっている)で、たこ焼きとイカ焼き食べようと思っていたら、おやすみ。しかたないので近くのカレー屋さんへ。ランチが終わる寸前に滑り込み。で、食べたランチで腹一杯。その後ヤマダデンキへいってワイヤレスイヤホン購入、つづいてコナンバで猫の餌と突っ張り棒買って16時頃帰宅。で、また英語論文の投稿で必要なことをやってやっとこさ17時30分投稿完了。お返事は7週間以内と言うことですが、rejectならあっというまでしょう。(BMJグループの雑誌に投稿したら2週間もかからずrejectのお返事。でも、open accessの雑誌ならいいよということでしたが、メッチャ投稿料が高いので断念)そのご猫たちに餌をやりに行ったついでにウォーキング。で、お風呂入って一服しております。配偶者がケーキを買ってきてくれましたが、カレーが応えてすぐ食べられませんでしたが、そろそろ食べようと思います。




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ポリフル誤嚥/♪来てっ、来てっ○○♪

ポリフルとは過敏性腸症候群に処方される薬です。その添付文書が↓




・それを誤嚥して気管支が詰まってしまったというレポート↓


Bronchial Foreign Body Aspiration Due to Polycarbophil Calcium


Takehiro Tsuchiya, Atsushi Sano, Mai Kaneko, Satomi Mizutani, Tsutomu Fukuda


Intern Med 60: 3295-3297, 2021




Polycarbophil calcium (Polyful[レジスタードトレードマーク]; Mylan, Tokyo, Japan) is a stool stabilizer that absorbs liquid and swells to form a soft, bulky mass. A 75-year-old woman experienced sore throat and difficulty breathing immediately after taking the drug. Chest computed tomography showed a foreign body in the right intermediate bronchus. Bronchoscopy showed a white mass blocking the right intermediate bronchus. Since the mass was very fragile, we performed suctioning while breaking up the mass with a suction tube. The mass consisted of polycarbophil calcium. Since aspirated polycarbophil calcium swells and can obstruct bronchi, complete removal is crucial.



・このレポートでいろいろ教訓はありますね。


???? 誤嚥した異物によっては、水を吸収して飲み込んだときのおおきさより大きくなる

???

??? 誤嚥の症状は様々←The symptoms and causes of aspiration are diverse. Patients may present with acute choking, or they may experience sore throat, recurrent pneumonia, mild dyspnea, or even no symptoms


?? 誤嚥の病歴が聴き取れなくても、呼吸器症状の原因として誤嚥は考えておかないといけない

? ← Even if a patient does not have a history of aspiration, the differential diagnosis of cough or dyspnea should include FB aspiration


? 誤嚥をみた場合、その基礎になる疾患を考えないといけない(まあ、当たり前ですが)

← patients with a decreased swallowing function often have an underlying risk factor, such as neuromuscular disease, head trauma, alcohol intoxication, or altered sensorium


・何はともあれ、薬剤の誤嚥って異物+αの事を考えないといけませんね。



以下日記

・本日10/16(土)は6時21分起床。朝食摂って一服後配偶者をともなって猫を捕獲に行きました。ところが配偶者がいることで猫が警戒して近寄ってきませんでした。なので、捕獲の行動を起こす前からオペレーションは失敗。10時までゆっくりしました。その後川崎医療福祉大学へ。11月にある社会医学会のシンポジウムの打ち合わせです。1時間ちょっと打ち合わせして、その後アリオ倉敷へ。結構道が混んでいてたどり着くのに時間がかかりました。そこのフードコートでたこ焼き食べようと思ったら込んでいて20分待ち時間があるということで断念。先に買い物してセルフ饂飩屋さん(竹清)というところでぶっかけ肉なす饂飩。大きいなすが二個入っていておいしかった。お買い物は、来年の日記と手帳、モンベルのウインドブレーカーでした。15時に帰宅し一服後調べ物。17時から18時まで社会医学会の理事会(私は監事)。その後30分弱ウォーキング。そしてお風呂入って夕食。アルコールをいただきました。で、このブログを書いております。これからたまっている資料を眠くなるまで読んで寝ます。

・皆様、私がシンポジウムの座長をし、違うシンポジウムでうちの院長がシンポジストする社会医学会いらしてくださいね・・・というか完全ZOOMなので登録してくださいね↓ 11/20(土)、21(日)です。




・本日の標題後半部分の○○が「サンタモニカ」と思った人は、私ときっと友達になれます。



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巨細胞性動脈炎による舌壊死/猫の捕獲網をかりる

標題にあるようなレポートがありました↓


Tongue Necrosis: An Atypical Sign of Giant-cell Arteritis
Masaki Tago, Toru Oishi, Seijiro Makio, Shu-ichi Yamashita
Internal Medicine 2021 年 60 巻 20 号 p. 3347-3348
『医学書院医学大辞典第2版』による巨細胞性動脈炎は、→側頭動脈炎であり、↓
側頭動脈炎
[英]temporal arteritis;TA
[同義語]巨細胞性動脈炎 giant-cell arteritis,頭蓋動脈炎 cranial arteritis,ホートン症候群 Horton syndrome,ホートン動脈炎 Horton arteritis
[略語]TA
比較的高齢者に好発する中動脈の巨細胞性動脈炎。特に側頭動脈の病変が主体で,大動脈やその分枝の病変も10~15%に認められる。頭痛,視力障害,側頭動脈の発赤・腫脹・疼痛・索状肥厚・拍動減少などがあり,側頭動脈の生検組織に巨細胞性動脈炎の所見(写真は巨細胞性血管炎の病理組織所見)が認められれば診断は確定する。顎が咀嚼時などに疲労して痛むことがある。jaw claudication(顎跛行)と呼ばれるこの症状は外上顎動脈の阻血症状で,本症に特徴的である。内頸動脈の分枝である毛様体動脈の障害により失明することがあり,注意を要する。また,本症はリウマチ性多発筋痛症に合併することが多く,両者は同一疾患の表現型が異なったものとする考えもある。
・↑にある顎跛行という言葉は覚えておいた方が良いですね。
・この論文のlearning pointは舌の変化をみたら動脈炎も考えないといけないと言うことですね。
以下日記
・本日10/15(金)は、6時起床。朝勉(ACPというかAdvance directivesに関する論文)して、出勤。病棟よってから午前外来。午後ちょっと回診して14時から外部の医療介護職をまじえてのカンファレンス。その後有給休暇で病院出て郵便局よって動物愛護のNPOの代表の所によって猫の捕獲の網かりて帰宅。18時まで勉強。18時から19時過ぎ友人の研究者の勉強会に参加。その後入浴、夕食。久々にアルコール飲みました。そしえ、このブログ書いております。
・明日は、猫が捕獲できたら獣医さんのところに連れて行きます。11時から川崎医療福祉大学で、11月にある日本社会医学会のシンポジウムの打ち合わせ。夕方は日本社会医学会のZOOMでの理事会です。

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マイ手帳大賞:Ethics is all about choices./来てね、社会医学会

本日18時から20時までZOOMで公開講座「よりよく豊かに生きるためのACP~意思決定支援から共同へ~」を視聴しました。講師は、金城隆展先生。標題の言葉は、講演の最初の方でいわれたこと。日本語は「倫理とは詰まるところ、選択である」↓にもmakingがはいって同様な事がかかれています。


A Framework for Making Ethical Decisions


1. WHAT IS ETHICS?:
Ethics provides a set of standards for behavior that helps us decide how we ought to act in a range of situations. In a sense, we can say that ethics is all about making choices, and about providing reasons why we should make these choices.




・あと、ちょっとメモしたこと↓


尊厳を守医療=患者の選択肢を増やす医療


腑に落ちる最期


有り難いの反対語は当たり前


キーパーソン病(パーキンソン病ではありません)・・・本人では無く、キーパーソンを「尊重」する医療現場の風潮を揶揄して



理論のない実践は盲目、実践の無い理論は空虚

political correctnessからいうと盲目という言葉は違う言葉に代えた方が良いかしら。すぐに良い言葉が思いつきませんが)


医療に欠けていた(欠けている)もの

(1)患者中心の医療

(2)対話の文化

(3)共同意志決定


「支援」という言葉に注意・・・意志決定を患者・家族に丸投げしてしまうおそれ




・金城先生の講演を聴いたのは実は2回目。最初は2019年に東京慈恵医科大学で行われた第60回日本社会医学会総会でです(講演のごくごく短い要旨↓)このとき座長の先生が、金城先生のファンで講演の追っかけをしていると言われていて、エロー極端やなと思ったのですが、今回改めて聴いてみて、それも頷けるとおもいました。




・日常診療に埋没しているとどうも視野が狭くなってきて、倫理的なことをゆっくり考えることができなくなってきます。このような医療倫理に関する講演は年に1回は聴いた方が良いと思った次第です。


以下日記

・本日10/14(木)は、6時29分と遅起き。朝勉せず水島へ。午前中産業医学科外来。新患、ほぼ新患の方が3名おられ、結構病気の説明に時間がかかりました。午後から玉島へ戻って回診、会議。17時過ぎに病院出て、ダッシュで帰宅。で、18時から20時↑の講演視聴です。その後お風呂入って夕食。それから11月に行われる社会医学会のシンポジウムの準備(発表するのでは無く、座長です)。読者の皆様も参加してください。ZOOMです。↓




・で、これから1つ英語の文献を眠くなるまで読みます。今日突然友人の研究者から明日の夕方勉強会(Critical Appraisal: CA)するから参加してねというラインが来て、誘われたらいやと言えない私は参加すべくCAのネタの論文を読むのでした。




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孤立という病/猫と決闘

本日大分遅ればせながら録画していた「”孤立という病”コロナ禍の健康被害」をみました。いろいろ思うところはありますが、まとめる時間も能力も無いので感想を羅列します。


・社会的処方という言葉がNHKで取り上げられた・・・それ以上に骨太の方針に入っている・・・ことは大きいですね。いやがおうでもその言葉がよく使われるようになるでしょう。ただ、その中身をよく吟味しないと。

↓のような論考あり


骨太方針に盛り込まれた「社会的処方」の功罪を問う-薬の代わりに社会資源を紹介する手法の制度化を巡って




「骨太の方針2021」= 経済財政運営と改革の基本方針2021



社会的処方と言う言葉は、21ページに出てきます。その注釈で「かかりつけ医等が患者の社会生活面の課題にも目を向け、地域資源と連携する取組」と書かれています。



*まったく個人的な話ですが、「骨太の方針」という言葉は嫌いです。



・社会的処方という言葉を政府方針に盛り込むよう尽力された方に敬意を表します。健康日本21に健康格差の縮小をいれたのと同様に。


cf. 健康日本21(第二次)



・番組に登場されたお医者さん達の活動は素晴らしい。しかしどんな医者でもできるようなことではないですね。そういうとりくみを一般化する「法則」はないものかしら。

・孤立という病は、コロナ禍で起こったわけではないですね。以前からそういう問題はあった。それがコロナで顕在化したと思います。

・個人的には、番組にはでてきませんでしたが(と思いますが)リンクワーカーをどう養成するか、もしくは、誰に担ってもらうか、その教育・研修をどうするかということに興味あります。

・あと、これまた個人的な思いですが、社会的処方をする先・・・いろんな取り組みをしている団体・組織の一覧表を具体的に地域ごとに作ること、それを地域で共有することでしょうか。そういうポータルサイトがあればよいのに。



以下日記

・昨日10/11(月)は、6時起床。いつもの月曜日のルーティン(猫のえさやりと燃えるごみ捨て)して、お勉強。9時からZOOMで因果推論勉強会。午後から出勤して、回診、夜間診療。実際みた患者さんは少なかったのですが、その後の事務作業等あり帰宅は20時過ぎ。で、勉強してブログを書こうと思ったのですが、眠くて眠くて22時に寝床に入りました。


・本日10/12(火)は6時21分起床。猫の悪夢をみました。なぜか木造3階建てのアパートに引っ越したら猫が3,4匹部屋の中にいて、よくみると下の階とつながっている穴があり、そこから出入りしているみたいで、そこから猫をなんとか追い出しました。外に出てみると野原に猫がいてこちらにかかってきます。何とかやりすごしていたら、なんと50匹くらいの猫の集団が現れて、決闘。その猫一匹ずつとお互い空中に飛び上がってキックするような感じ。よくある空手の漫画で明日を前に出しこぶしも突き出してジャンプしているイメージです。何匹かとそういう闘いをして私がその場から逃げて終わりです。50匹いても一対一でよかった。いっぺんにかかられていたら、死んでたな。

・で、恐怖を覚えて目が覚めたわけですが、朝勉せずに出勤。病棟よって午前外来。午後も少しだけ病棟よって14時過ぎに病院を出て浅口市役所にちょっとよって帰宅。16時から17時までZOOMで大学院のcritical appraisal。その後某研究会のパワーポイントのナレーションの録音。何回も何回もやり直し。途中プロのナレーターにお任せしたくなりました。納得がいかないけど何とか終わらせて最初に書いた録画のクローズアップ現代をみて、このブログを書いております。(アルコールの飲んでません。「飲んでないですよ」・・・長州(小)力風)これから寝ます。今日は遅くなってしまいました。明日起きられるかな?

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FYI:咳嗽の特集/パワポ初体験とパワポはコザネという話

J-STAGEで「特集 咳嗽の臨床」という内科学会雑誌が公開されましたので皆様とシェア↓ 昨年の雑誌ですが、そう大きな進歩は無いのではないかと思います。「いや、違う」というご意見の方は、ぜひご教示ください。




日本内科学会雑誌109 巻 (2020) 10 号



一瞬にして以下日記

・本日10/10(日)は、7時半起床。猫たちに餌やってから自分の朝食。夕方まで研究会の発表の準備と海外雑誌への投稿論文を作っていました。18時前に家を出て資源ゴミを市役所にだしにいってその足で天満屋ハピーズでちょっと買い物して帰宅。21時近くまで論文書いていて、お風呂入って遅い夕食でした。で、アルコールもいただきました。

・研究会の発表はパワーポイントを使うのですが、完全ZOOMであり、今回はパワーポイントに音声もいれて投稿しなさいということでした。なんとかマニュアルをみて音声もいれることができました。しかし、しゃべり方が今一なので締め切りまで何度か音声入力をやり直します。それにしても自分の声って変。

・ところで、近年すくなくとも医学界ではパワーポイント花盛りのようです。しかし、使い方を間違えると聞き手にきちんと伝わらないことがあります。数年前に大企業でプレゼンでパワポはつかわないようにというような記事をよんだことがあります。そういうのもありかなと思いました。パワーポイントのスライドの技巧をつかいすぎて、本来伝えるべきことが伝わらないということでしょう。パワポは聞き手に伝える手段なのに、それがパワポのスライドを作る、「目立つ」ようにつくることに力が入れられパワポを作ることが目的とかしてしまうからでしょう。

・私は、パワポはほとんど動画とかアニメーションを使いません。ただ、字とスティル写真のみ。自分で作っていて、一太郎(もしくはWord)でいいじゃんと思ってしまうのですが、ついパワポを使ってしまいます。それは、プレゼンよりも自分の思考をまとめられるから。コザネ法のPC版とでもいいましょうか。(ちょっと違うかな)1つのテーマをかいた1枚のスライドを色んな場所に移して話の構成を簡単に変えることができるからです。

・コザネ法について↓のサイトの文章に最初に出てきます。




・↑の最初に出てきた↓の本は、大学時代に読みました。多分これを読んで「京大式カード」を使い始めたと思います。またタイプライターも練習しだしました。(タイプライターを練習しだしたのは、違う本の影響もあったかもしれません。この本ではカタカナタイプライターがすすめられていたと思います)タイプライターのおかげで、職場にPCが入ってきたとき難なくブラインドタッチができて、キーボード操作には何もこまらず、業務に支障がありませんでした。その時タイプライターやっててよかったと思いました。(今の課題はフリック入力やな)
知的生産の技術 (1969年) (岩波新書)

知的生産の技術 (1969年) (岩波新書)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2021/10/10
  • メディア: 新書



・話が、あちこち跳んだようですが、酔っ払っているためです。これから寝ます。明日は午前中因果推論の勉強会、午後から出勤です。



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敗血症性肺塞栓/悪魔の食べ物で苦しい

自分の勉強および研修医への講義のため胸部画像の勉強を継続していないといけません。で、↓のようなレポートがありました。(大事なのはこのレポートとその引用文献)


Septic pulmonary embolism


Swain S, Ray A. BMJ Case Rep 2021;14:e246306. doi:10.1136/bcr-2021-246306




この報告のLearning pointsは↓

  • In all patient with septic pulmonary embolic, the primary cause must be evaluated and addressed.

  • Radiological features of septic pulmonary embolic may mimic other conditions like pulmonary vasculitis, extrathoracic metastasis from head and neck (commonly squamous cell carcinoma) and pulmonary thromboembolism.

・日本語で参考になったサイト↓
敗血症性肺塞栓症
-胸部CTの肺結節のアプローチを含めて-
・結節影、空洞陰影の鑑別診断にもこの病気を考えないといけませんね。
以下日記
・本日10/9(土)は、自然と5時42分起床。朝勉というか某研究会のためのパワーポイント作成。朝食後出勤し8時頃病院着いて事務作業、9時過ぎから12時前までコロナワクチン接種。大きな副反応を起こされる方がおられずホッとしまいした。12時半まで事務作業して8番ラーメンで昼食取って13時半頃帰宅。14時から16時ZOOMで「医療従事者のための産業保健研究会」参加。(超久しぶりの参加です)今回はCOVID19の話題。各病院の産業医のDr.がどう対応していったか。報告聞いていて思ったのは、産業医をサポートする役割の人がいると思いました.産業医は労働者と経営者をサポートするので、サポーター。そのサポーターを支えるサポーター、つまりサポーター・サポーターがいるなあと思いました。経営者が産業医をサポートするのはなかなかむずかしい。研究会・学会仲間が支え合わないといけないのかな...ZOOMなんかもっと使って交流会なんかしてもよいのでは、とか思っちゃいました。
・その後つづけて内科学会生涯教育講演会Aセッションのアーカイブで高血圧の講演を聴きました。それから発表会の準備。ほぼ完成で、明日アップロードできるかな。
・今日は配偶者が悪魔の食べ物を造って私は今、苦しんでいます。その苦しみから逃れるためアルコールをいただいています。酔っ払っていますが、あとすこし真面目な本を読んで寝たいと思います。ちなみに悪魔の食べ物とはカレーです。

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