CAT:猫ではなく癌関連血栓症の話/今年もお世話になりました、来年もよろしくお願いいたします。
岡 亨
心臓 Vol . 52 No . 12(2020)
梅毒の口腔症状と乾癬/お休みだけど病院へ
池畑 美紀子, 安田 卓史, 榎本 愛, 池畑 直樹, 近津 大地
日本口腔内科学会雑誌26 巻 (2020) 1 号
梅毒は性感染症のひとつであり,本邦では近年患者数の急増が指摘されている1-3)。ゆえに医療者には的確な診断が求められる。今回われわれは,長期病脳期間を経て診断に難渋し,口腔粘膜病変を契機に梅毒と診断された1例を経験したので報告する。患者は40歳男性で,Butterfly徴候などの口腔咽頭粘膜所見と血清学的検査所見から梅毒と診断した。アモキシシリン水和物の内服投与を行い,約10週で治癒した。
・梅毒については↓
IDWR 2021年第47号<注目すべき感染症> 梅毒
https://www.niid.go.jp/niid/ja/syphilis-m-3/syphilis-idwrc/10826-idwrc-2147.html
・そもそも、梅毒って乾癬を合併したっけ?『医学書院医学大辞典第2版』には↓
梅毒性乾癬 syphilitic psoriasis
[同義語]乾癬状梅毒 psoriasiform syphilid
掌蹠にみられる第二期丘疹状梅毒疹の一型。赤銅色から赤褐色の浸潤のある斑で厚い鱗屑を伴い乾癬に類似する。梅毒性乾癬は本来梅毒疹の形態を述べたもので,乾癬状梅毒または乾癬状梅毒疹と同義語であるが,近縁語の落屑丘疹性梅毒(papulosquamous syphilid)は体幹等にもみられ,掌蹠にみられるとした梅毒性乾癬の定義からはずれるので,同義語ではない。
あっさり以下日記
・昨日12/29(水)は、6時1分前起床。ちょっとだけ朝勉して出勤。午前外来、午後回診とカンファレンス、ショートの夜間診療、その後病棟寄ったり事務作業して帰宅は20時40分頃(だったと思う)。お風呂入って、夕食摂って、ちょっとだけ論文書いて、ブログを書こうと思いましたが睡魔に負けて寝てしまいました。
・本日12/30(木)は、ゆっくりと6時19分起床。朝食摂って、基本的(←どういう意味やら)には休みなのですが、8時40分頃病院について気になる患者さん診てから事務作業を12時過ぎまで。それから水島へ行って、研究活動。15時近くまで。それから近くの古狸庵といううどん屋さんで、遅い昼食。それから16時1分前帰宅。一服してちょっと掃除。汗をかいて入浴、夕食。アルコールもいただきました。録画の「M-1グランプリ」を観ておりました。それが終わっても何と19時過ぎ。何と早い時間。寝るには早すぎます。で、ハイボール、ジントニック飲みながらブログ書いております。まだ、寝るには早すぎるので、アマゾンプライムでも観ようかと思っております。明日は早起きして、病院行ってサッサと帰ってきたいと思っております。
マイ手帳大賞:行ないのない信仰はむなしい/神に髪があることを感謝
お情けのパン屑はいらない、私がほしいのは人権のフルコースだ
人権の擁護者たち
デズモンド・ツツ(1931年~)
救急医療とアドバンス・ケア・プラニング/前回と異なり落ち着いた宿直でした
内田 信之, 嶋村 洋子, 中村 晶子, 星野 哲也, 丸橋 徹, 中島 寿大, 山田 圭一, 齋藤 昌一, 春原 晃
日本プライマリ・ケア連合学会誌43 巻 (2020) 2 号
地域の救急医療をよりよくするためには,ハード面の充実だけでなく,地域に生活する住民がその地域の救急医療の現状を知ること,さらに自分自身や家族の将来や終末期について普段から心を寄せておくことが大事であると私たちは考えている.今回救急医療の視点から,アドバンス・ケア・プランニングの重要性について啓発活動を行った.この活動は地域包括ケアシステムを構築する上で大きな意義を持つと考えている.
↑の本文中に、救急隊が駆けつけたら「エッ」というような話が載っているのでお読みください。救急隊の皆様本当にお疲れ様です<(_ _)>
あっという間に以下日記
・昨日12/26(日)は、朝から夕方まで論文を書いておりました。17時30分から宿直です。前回と違って今回は、落ち着いた宿直でした。書類がかなり処理できました。
・本日12/27(月)は7時起床。シャワー浴びて、朝食摂って病棟よって朝礼に出て、9時に病院をでました。(私の労働契約は月曜午前は働く契約をしておりません)銀行、郵便局によって10時前に帰宅。それから11時30分くらいまでひたすら論文作成。その後昼食摂ってちょっとお昼寝して、出勤。20時くらいまで働いて帰宅です。ネコたちに餌やってから入浴、夕食。そしてちょっと勉強してこのブログを書いております。眠くなって参りましたので、これから寝にいきます。
お餅に注意:腸がやぶれることもありますよ/じ・じ・持病の癪が...
目的:餅による食餌性小腸閉塞は近年では保存的に治療し得た症例の報告が増加している.しかし,保存的治療の経過や手術を要する症例の特徴は明らかでない.本研究の目的は餅による小腸閉塞の臨床的特徴と,手術を必要とする症例の特徴を明らかにすることである.
方法:単施設7年間で後ろ向きに,腸閉塞の原因が餅と特定された症例を収集した.先行文献から得られた症例とともに考察した.
結果:自験例9例と既報67例を収集し,56例(73.7%)が保存的治療で治癒していた.餅の摂取から発症までの期間は1.7±0.3日,腸管内に描出された餅のCT値は160.0±8.9 Hounsfield Unit(HU)だった.餅による腸管穿孔6例のうち5例で長径4 cm以上の餅片が認められた.
結論:餅による食餌性小腸閉塞の多くは保存的治療で軽快するがCTで長径4 cm以上の餅片を腸管内に認めた場合は,腸管穿孔のリスクが高いかもしれない.
・↑から考えるに4cm以上の大きさの餅は食べない方が良いですね。できるだけお餅は小さく切った方が良さそうですね。
・で、餅の「副作用」は、窒息、腸閉塞、いろいろありますが、私が一番恐怖するのは体重増加です。お餅、大好きなのよね。
以下日記
・おとついの12/23(木)は、6時起床。朝食後ちょっとだけ朝勉して水島へ。午前中産業医学科外来。過重労働面談が2件ありました。その後倉敷市役所へ。その近くの「ばり嗎」という最近できたラーメン屋さんで昼食。一口目上手いなと思ったのですが、スープが濃厚で、ちょっと応えました。味玉上手かった。その後公害健康被害認定審査会、そして玉島へ。回診や事務作業して帰宅は19時50分でした。お風呂入って、夕食、論文書いて、ブログ書こうと思いましたが、すごく眠くて23時過ぎに寝ました。
・昨日12/24(金)は、5時半頃起床。PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)について勉強して出勤。午前外来、午後会議二つの合間に回診、かえりレディ薬局とCOOPによって19時50分頃帰宅。まず夕食たべてネコたちに餌やりに行って入浴。論文書いて23時過ぎに寝ました。
・本日12/25(土)は、6時54分とゆっくり起床。朝食挟んで11時くらいまで論文書いていました。その後心房細動について勉強。お昼ごはん後「出勤」して、13時45分頃病院着。気になる患者さんを診たのとご家族に病状説明。その後外来で座って紹介状をかいていたら、急に腰が痛くなってきました。時代劇の「じ、じ、持病の癪が」という状態。まあ、だいたい若い娘が道の端にうずくまってそういうのですが・・・何を言っているのか分からない人は、お若い人です・・・。あまりにも座ってばかり悪いのかと思い病院近くの公園まで行って帰って3km位のウォーキング。その後17時15分帰宅。ネコたちに餌やって、ちょっと勉強してこのブログを書いております。現在モーレツに腹が減っています。これからお風呂入って夕食。注文していたベルギービールが昨日届いているので、本日はそれをちょっとだけいただくでしょう。酔っ払いながらも勉強するよ。(知らんけど)
巨細胞性動脈炎による舌壊死/査読後の論文修正
Baptiste Dilly, Charlene Bomahou
N Engl J Med 2021; 385:2377 December 16, 2021
[英]temporal arteritis;TA
[同義語]巨細胞性動脈炎 giant-cell arteritis,頭蓋動脈炎 cranial arteritis,ホートン症候群 Horton syndrome,ホートン動脈炎 Horton arteritis
比較的高齢者に好発する中動脈の巨細胞性動脈炎。特に側頭動脈の病変が主体で,大動脈やその分枝の病変も10~15%に認められる。頭痛,視力障害,側頭動脈の発赤・腫脹・疼痛・索状肥厚・拍動減少などがあり,側頭動脈の生検組織に巨細胞性動脈炎の所見が認められれば診断は確定する。顎が咀嚼時などに疲労して痛むことがある。jaw claudication(顎跛行)と呼ばれるこの症状は外上顎動脈の阻血症状で,本症に特徴的である。内頸動脈の分枝である毛様体動脈の障害により失明することがあり,注意を要する。また,本症はリウマチ性多発筋痛症に合併することが多く,両者は同一疾患の表現型が異なったものとする考えもある。
顎関節脱臼に対する外科療法/なんか、忙しい
−超高齢社会における実践的戦略−
The author analyzed the outcome in 91 patients undertaken with surgical treatment and proposed the concept and strategy for temporomandibular joint (TMJ) dislocation in especially elderly subjects. The patients composed of 20 long-standing and 80 recurrent TMJ dislocation, in which the majority were medically compromised characteristics and dementia. Applied procedures were as follows; arthroscopic eminoplasty (AE), open arthrotomy with eminectomy (E), eminectomy with additional procedures (E+α), tethering procedure employing screws and wire, and zygomatic arch down fracture procedure.
The overall outcome revealed 82% of success rate and the results indicated that, 1. Eminectomy and zygomatic down-fracture operation were both excellent procedures, 2. Elderly patients have trend to associate dyskinesia which may contribute lower surgical outcomes, 3. Documented complication with facial nerve paresis would be slight degree, 4. Different approach should be considered in different types with recurrent and long-standing styles, 5. The modified approach under local anesthesia needs to be performed with a high care managements.
↑の論文の最初に、「昨今の顎関節外科の凋落傾向」と書かれていて、「へーっ、そうなんか」と思いました。ただ、「凋落」って、何で評価するか知らんけど。
・これまた最初に書かれていますが、「一部の患者や家族は受入れ施設のネット検索に明け暮れるなど,漂流難民化して社会問題となりかねない.」とあります。それは、患者さん側のみでなく、どこかへ紹介したいなと思う医師も「難民化」していると思います。ネットで、パッと出てくれば良いんですけどね。
あっという間に以下日記
・昨日12/20(月)は5時51分起床。朝勉して、朝食摂って午前中はZOOMで因果推論の勉強会。午後から出勤して回診、夜間診療、その後も病棟寄ったり書類書いて19時52分帰宅。ネコたちに餌やりに行ってお風呂入って夕食。あと、ちょっと論文書いてブログ書こうと思いましたが、睡魔に負けて寝てしまいました。
・本日12/21(火)は6時17分起床。一瞬朝勉して出勤。何か道路が混んでエロー遅く病院に着きました。ちょっとだけ病棟に寄って朝礼に出てから午前外来。午後はサッサと帰りたかったのですが、昨日新入院二人、今日も入院お一人、おまけに病状が芳しくない人がおられたり、書類があったりして結局帰宅は18時過ぎ。本当は16時から大学院のcritical appraisalに参加したかったのですが、残念。帰宅してネコたちに餌やって、お風呂入って、論文書いて夕食。今日はすき焼き。我が家ではボーナスが出たらすき焼きにすることが 寒冷です。何故なら近くに美星ミートというおいしい、しかしそれなりにお高い肉を売っているお店があるから。で、アルコール飲みながらすき焼き、録画の『M-1』を途中まで観ておりました。そしてこのブログを書いております。あとは、もう、寝るだけです。
マイ手帳大賞:芸術とはイマジネーションのコミュニケーション/ほぼひたすら論文作成
帯状疱疹の鑑別診断?/ラブレターではないが、e-mail from Oxford.
Timothy D. McKinley, Michele Maroon
N Engl J Med 2021; 385:e91 December 16, 2021
ダリエービョウ
[英]Darier disease
[同義語]ダリエー-ホワイト症候群 Darier-White syndrome,毛包性角化症 ラkeratosis follicularis,増殖性毛包性角化症 ラdyskeratosis follicularis vegetans
常染色体優性遺伝性の毛孔性の角化異常を示す皮膚疾患(原因はカルシウムATPアーゼの遺伝子のひとつであるSERCA2をコードするATP2A2の遺伝子変異による)頭部,前胸部,背部,腋窩,鼠径部など脂漏部位を中心に毛孔性一致性,非一致性に常色,褐色調の硬い角化物をつけ,疣〈いぼ〉状の小結節が集簇して多発。夏期には悪化し,悪臭。単純ヘルペスウイルス感染合併でカポシ水痘様発疹症。時に粘膜,手背,足背に米粒大から小豆大の扁平の白色丘疹の多発。10~20歳代に発症。病理組織学的に角質肥厚,表皮肥厚,特徴的な円形体(濃染する核の周りに明るい細胞質とそれを取り囲む屈折率の高い環状構造からなる異常角化細胞),顆粒(grains:萎縮した核と萎縮したエオシン好性の細胞質からなる異常角化細胞)を生じる。基底細胞直上に裂隙を生じ,細胞間接着の異常を推察させる。(Ferdinand Jean Darier,1856-1938,皮膚科,仏)