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帯状疱疹の鑑別診断?/ラブレターではないが、e-mail from Oxford.

帯状疱疹は典型的なものは診断に困りませんが、ごく初期には、単純疱疹との見分けは難しいことがあると思います。今回、ダリエー病という疾患が、帯状疱疹ににているなという話。NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました。


Linear Darier’s Disease

 Timothy D. McKinley, Michele Maroon
 
N Engl J Med 2021; 385:e91 December 16, 2021


↑の写真見たら、帯状疱疹?それにしては、分布が....?という感じですね。



・ダリエー病とは、『医学書院医学大辞典第2版』によると↓



ダリエー病
ダリエービョウ
[英]Darier disease
[同義語]ダリエー-ホワイト症候群 Darier-White syndrome,毛包性角化症 ラkeratosis follicularis,増殖性毛包性角化症 ラdyskeratosis follicularis vegetans

常染色体優性遺伝性の毛孔性の角化異常を示す皮膚疾患(原因はカルシウムATPアーゼの遺伝子のひとつであるSERCA2をコードするATP2A2の遺伝子変異による)頭部,前胸部,背部,腋窩,鼠径部など脂漏部位を中心に毛孔性一致性,非一致性に常色,褐色調の硬い角化物をつけ,疣〈いぼ〉状の小結節が集簇して多発。夏期には悪化し,悪臭。単純ヘルペスウイルス感染合併でカポシ水痘様発疹症。時に粘膜,手背,足背に米粒大から小豆大の扁平の白色丘疹の多発。10~20歳代に発症。病理組織学的に角質肥厚,表皮肥厚,特徴的な円形体(濃染する核の周りに明るい細胞質とそれを取り囲む屈折率の高い環状構造からなる異常角化細胞),顆粒(grains:萎縮した核と萎縮したエオシン好性の細胞質からなる異常角化細胞)を生じる。基底細胞直上に裂隙を生じ,細胞間接着の異常を推察させる。(Ferdinand Jean Darier,1856-1938,皮膚科,仏)

・ダリエ病についてのインターネット上の解説↓





以下日記

・12/17(金)は、6時21分起床。朝勉せず出勤。午前外来、午後回診。16時から早引きの届をだしていましたが、結局16時35分に病院を出ました。17時過ぎ帰宅して、18時から19時20分くらいまで、ZOOMで岡大医学部のZOOMの勉強会に参加しました。この勉強会の主催者が私の友人なので、無理矢理ひっぱられて参加したかんじです。お題は今年5月27日のNEJMのカンガルーケアに関する論文。発展途上国の妊婦・新生児が対象なので、どれだけ日本にあてはまるのかな?

・その後、ネコたちに餌をやりに行きましたが、何と雪が降っておりました。で、配偶者に言われて気がついたのですが庭に雪が積もっておりました。ちょっとビックリ。で、お風呂入って夕食。昨日UKからちょっとうれしい(しかし、ちょっと難儀な)e-mailが届き、少し心の重荷がとれました。昨日は今日があるのでアルコールはいただきませんでしたが、今日は祝杯(と言うほどでもないが)を挙げております。ビールと赤ワインを夕食時にのみ、現在白州を飲んでおります。で、そろそろ寝ます。明日、あさってはほとんど論文の執筆に取り組みます。

・今日の表題の後ろの方は、「カナダからの手紙」を意識して書いたのですが、どれくらいの人が分かるでしょうか?





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