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皮下埋没型中心静脈カテーテル断裂への対処法/割と早く帰れた

最近CVポートを造設してもらっている患者さんが増えてきています。で、ちょこちょことトラブることがあります。このブログでも過去何回か中心静脈カテーテル、CVポートの合併症の記事を書いておりますが、今回↓のような文献がありました。


肝静脈から肺動脈にかけて迷入した皮下埋没型中心静脈カテーテル断裂を経カテーテル的に摘出した1例


甲谷 次郎, 夏井 宏征, 勝山 亮一, 徳原 教, 小野 太祐, 斎藤 高彦


心臓52 巻 (2020) 10 号




【抄録】 症例は59歳女性.47歳時に右乳がん化学療法目的に左鎖骨下静脈より皮下埋没型中心静脈カテーテル(埋没型CVカテーテル)を留置.56歳時に滴下不良が認められたため,抜去を試みたところ,本体は抜去可能であったが,カテーテル部分が離断,遺残していたため,経カテーテル的に遺残カテーテル抜去を行い,その後に右鎖骨下静脈より新規CVカテーテル留置が行われた.59歳時に再度,滴下不良となり,胸部単純X線写真でカテーテルが断裂し肝静脈から肺動脈にかけて迷入し止まっている所見を認めたため,経カテーテル的な遺残カテーテル摘出術目的に当院紹介となった.両側大腿静脈に8Frシースを挿入し,4Fr JL-1.0カテーテルと0.035インチガイドワイヤーのループを右房内で形成し,そのループ内に遺残カテーテルを確保した.JL-1.0よりガイドワイヤーを進め,その断端をグースネックスネアカテーテルで捕捉した.ループで遺残カテーテルの中央部を捉え,下大静脈方向に引き込み,肺動脈側の断端を右房内に引き込んだ.肝静脈断端側は抵抗を認めたため,右内頸静脈より8Frシースを挿入し,右房内から遺残リード断端をスネアカテーテルで捕捉し上方に引き込むことによって肝静脈側断端は下大静脈に移動した.下大静脈内の断端を下方からスネアカテーテルで捕捉し体外へ回収した.若干の文献的考察を交えて報告する
↑に対する論説も二つありました。
・カテーテル断裂への対処法は、↑のようにあるわけですが、いずれにしろ私の場合は、他院に紹介することになりますね。
以下短い日記
・本日1/5(水)は、6時起床。朝食、身支度後ちょっとだけ勉強して出勤。病棟寄ってから午前外来。午後回診、時間外発熱対応、カンファレンス、ショートの夜間診療でした。それないに患者さんは落ちつておられ18時半ごろ帰宅です。ネコたちに餌やりにいってから入浴、夕食(ラーメン鍋)、アルコールもいただきました。で、ちょっと勉強してこのブログを書いております。もう、これから寝にいきます。寝ながら、昔のフォークソングやニューミュージックと言われたものを聞こうと思います。(いつもはクラッシックですが)

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