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すりガラス陰影がCOVID-19とは限らない/アルコールは控える

日常診療では、診断する場合極力鑑別診断を考える必要があります。典型的な状況とか画像、検査所見でも、です。たとえば災害で非難のため車上生活をしている人が肺梗塞を起こした場合、車上生活による「エコノミークラス症候群」と考えてしまいますが、実は癌がベースにあるトルソー症候群かも知れません。咳や発熱のある患者さんに胸部CTを撮影してすりガラス陰影が散発していると今のご時世COVID-19だと考えてしまいますが、かならず鑑別診断をあげないといけません。ちなみにCOVID-19のCT画像は↓


新型コロナウイルス感染症肺炎の臨床




・で、本日ご紹介の論文が↓



Ground glass opacities are not always COVID-19: a case of acute eosinophilic pneumonitis caused by daptomycin


Rajalakshmi Valaiyapathi,  Meng-San Wu, Alastair McGregor


The Lancet  Volume 399, ISSUE 10321, P270, January 15, 2022




・↑のばあいダプトマイシンという薬剤による急性好酸球性肺炎と言うことですね。似たようなレポートが日本にもありました↓


ダプトマイシンによる急性好酸球性肺炎の1例


中嶋 いくえ, 関戸 祐子, 具嶋 泰弘, 前原 潤一


日本集中治療医学会雑誌 23 巻 (2016) 1 号




・ダプトマイシンという薬は私は知りませんでしたが、添付文書が↓


キュビシン




以下日記

・本日1/19(水)は6時起床。ちょっとだけ朝勉(因子分析)して、出勤。病棟よって午前外来。午後回診、なかなかそれが終わらず遅れて病棟のカンファレンス参加。ショートの夜間診療。帰宅は19時頃です。ネコたちに餌やって入浴、夕食。病状が悪化している患者さんのご家族に連絡。(病院に私がいるときはつながらなかったので)その患者さんのことで夜中呼び出しがあるかも知れないのでアルコールは控えて、早めに寝ることにします。夜中何もなければ明日早起きして、玉島経由水島へ行って仕事です。


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