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手話通訳者の頸肩腕障害/Judea Pearlの「入門書」が読めた

このブログの熱心な読者ならご存知でしょうが、私が岡山県の手話通訳者さんの頸肩腕障害健診を行っていることを。そもそも手話通訳者さんの頸肩腕障害って何よ?という方がほとんどだと思います。↓の特別報告をお読みください。著者は、私と同時期に岡山県で臨床医となり、その後研究者に転じた先生です。



手話通訳者の頸肩腕障害に関する,聴覚障害者と手話通訳者の取り組みの経過と今後の課題


垰田和史


http://jssm.umin.jp/report/no38-1/38_1_all.pdf  ・・・79から88ページです


【要旨】
日本では,2013年に「障害者権利条約」に批准して以降,「障害者差別解消法」が制定され「手話言語条例」を制定する自治体が増加しており,手話通訳が要請される機会が増加している.手話通訳は,上肢系の筋や中枢神経系への強い負担を生じる作業である.過去には,多数の専任手話通訳者が重度の頸肩腕障害を発症し,手話通訳の利用を制限しなければならない状況に陥った歴史がある.この危機に対して,聴覚障害者と手話通訳者は,1994年に手話通訳者の健康と手話通訳制度を両立させるためのガイドラインを作り,以来,その実践に取り組んできた.取り組みの効果は,5 年ごとの悉皆調査で検証されている.2015年の調査では,交代で通訳を担当するルールが90%以上実施されるなど,健康を守るためのルールは一定普及しており,重症頸肩腕障害の多発は防止できていたが,頸肩腕障害が疑われる症状を訴える者が17%いた.専任手話通訳者の女性比率は96%,50歳以上が63%と高年齢化が進み,正規雇用率は18%と低かった.手話通訳者不足の訴えは,2010年時の20%から47%へと増加していた.聴覚障害者の社会進出に見合った手話通訳を保障するためには,手話通訳者の健康を守り処遇を改善する取り組みが今後も必要と考えられる.
【社会医学研究2021;38( 1 ):79-88】


以下日記

・昨日2/6(日)は「何もしない日」という予定を入れておりました。で、ゆっくり7時30分起床。16時くらいまで机の片付けや色んな文書、雑誌読んだりしておりました。勉強は、今度の火曜日のcritical appraisalの論文読んだり内科学会雑誌の心不全の特集号を読んだりしておりました。16時まえに市役所まで資源ゴミをだしにいって、その足で天満屋ハピータウンによって雑貨や食品をかって帰宅。その後ネコたちに餌をやりに行って、竹をきっておりました。(義父の家が建っていた土地のウラが竹藪になっているので)その後入浴し、夕食。アルコールをいただいて、早めに寝ました。

・本日2/7(月)は、6時18分起床。朝食、燃えるゴミ出し、ちょっと勉強して9時から因果推論の勉強会。昨年4月から読み出した↓の本を読み終えることができました。以前にも書きましたが、A Primerとありますが、入門書ではないと思います。初学者が読みはじめるとほとんどの人が挫折するでしょう。(あくまで、個人の意見ですが)


Causal Inference in Statistics: A Primer

Causal Inference in Statistics: A Primer

  • 作者: Pearl, Judea
  • 出版社/メーカー: Wiley
  • 発売日: 2016/02/26
  • メディア: ペーパーバック
・午後から出勤。病棟回診して夜間診療でした。入院患者さんのお一人の状態が悪くなっており、ショック。帰宅は19時48分。ネコたちに餌をやってから夕食。一服後入浴し、このブログを書いております。明日は宿直なので、もう寝ます。
・来週から月曜日の午前は↓の学習です。
 “Hernán MA, Robins JM (2020). Causal Inference: What If. Boca Raton: Chapman & Hall/CRC.” (成書のように思えますがまだ出版されておらず、著者のWebsiteでみることができます)
・この流れで、因果推論が一定語れる臨床医になれるでしょうか、なりたいです、なれたらよいな。

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