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癌は自然消退することもある/勉強と草刈りの1日

私が医者になった頃、腎細胞癌は自然消退することもあると何かで習った気がするのですが、腎細胞癌以外の癌でも自然消退がすることがあります。なので、癌告知に関しては、自然消退もありえることも念頭に入れてお話ししないといけないと思うのですが、なかなか難しいところです。(↓の文献にありますが、自然消退は10万人に一人くらいなので、極めて確率がひくいので、それに希望を持ちすぎて終末期の「準備」ができなかったりするのを危惧するのです。)


急速増大後,自然退縮した肝細胞癌の一例
大部 誠道, 他.
肝臓/63 巻 (2022) 2 号
【抄録】 症例は83歳男性.11年前より肝細胞癌の治療を繰り返し行ってきた.1年3カ月前に30 mmだった多血性肝細胞癌は,その3カ月後,肝臓S2表面から大きく突出し68 mm大に急速増大していた.認知症を理由に本人・家族は治療を希望せず経過観察の方針となった.今回1年ぶりに経過観察の希望にて受診した.AFPは1年前の2772 ng/mlから2.05 ng/mlに著減,PIVKA-IIも1年前の23023 mAU/mlから55.11 mAU/mlへ減少していた.造影CTを撮影したところ肝細胞癌は10 mmに著しく縮小し乏血性の低吸収域として認められた.自然退縮する肝細胞癌の報告はこれまでも散見される.本症例は腫瘍が肝臓表面に位置していたこと,急速な増大をしていたこと,被膜形成がありさらに門脈腫瘍栓も存在していたことなどの条件が重なったことで自然退縮したものと考えられた.
・↑の論文の考察の中の引用↓
これまでも悪性腫瘍が自然に退縮・消失した症例の報告は散見されている.1981 年に Cole らは悪性腫瘍の自然退縮が 6 万から 10 万件に 1 件認められると報告しており,これまでの症例報告でも多く引用されてきた.2013 年に岩永は診断技術向上のため 2011 年の一年間だけで 63 例の報告があり 1.2 万件に 1 件の割合で悪性腫瘍の自然退縮が認められると報告している.疾患別ではリンパ腫 15 件,肝細胞癌 12 件,肺癌 10 件とされ,肝細胞癌で比較的多く自然退縮症例の報告がされている.自然退縮報告症例は,本症例のように認知症などで治療適応外となり経過観察となっていた症例や外科手術待機中に自然退縮した症例などがある.
・進行癌であっても希望を捨てず、しかし、もしもの時に備えていただく、そういうコミュニケーションってなかなか難しいですね。
以下日記
・本日3/6(日)は、7時に目が覚めました。7時45分まで寝床で↓の本を読んでいました。
数学とはどんな学問か? 数学嫌いのための数学入門 (ブルーバックス)

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  • 作者: 津田 一郎
  • 講談社
  • 2021/08/19
・それから起き出して朝食。その後↓を読みました。
胆石症診療ガイドライン2021(改訂第3版)

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  • 出版社/メーカー: 南江堂
  • 発売日: 2021/11/11
  • メディア: 単行本
・その後↓を読んでお昼です。
・お昼は電チンのナポリタンを食べながらAmazon Prime Videoで『鬼滅の刃』を観ておりました。その後はいろいろ書類の整理。そして16時前から18時くらいまで、草刈り、草抜きをしました。そしてネコたちに餌をやりにいって入浴。夕食。(本日はアルコールは飲んでおりません)そして、ちょっと勉強してこのブログを書いております。このあと確定申告の書類作成。その後明日の午前の勉強会の準備をして早いうちに寝たいと思います。それにしても、草刈り、草抜きで肩から上肢がいただるいです。
・ところで3/3に私が監事をつとめる日本社会医学会が理事会声明「「ロシアのウクライナ侵攻に抗議する声明」をだしております。ご一読ください↓

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