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システム1とシステム2/ちょっと飲み過ぎ?

医者生活で一番良かったなと思うのは、患者さんやご家族の笑顔をみることができた時ですが、結構ハイレベルの医療を見学できたことも良かったなと思うところです。例えば、国立がんセンター呼吸器内科に研修に行ったり、胸腔鏡では日産玉川病院、じん肺では旭労災病院・藤田学園保健衛生大学公衆衛生学教室等本当にトップレベルの所をみることができ、目は肥えたと思います。(自分ができるかどうかは別の所)そして、また大学院でIchiro Kawachi先生の講義をうけることができたことも非常に良かったと思います。Ichiro先生の講義は社会疫学と行動経済学ですが、後者の講義の中でシステム1とシステム2という話が出てきました。なるほどねと思ったのですが、昔から色んな人が似たようなことを言っていたんですね。最近読んだ↓の本に書かれていました



・この本の87ページに↓のような表が出ていました。本当に色んな人が似たようなことを言っているのですね。




二重過程理論提唱者 発表年 システム1 システム2
M. Baserman, A. Tenbrunesel & K. Wade-Benzoni 1998 したい自己 すべき自己
D. Bickerton 1995 オンライン思考 オフライン思考
C. Brainerd & V. Reyna 2001 要点的処理 分析的処理
S. Chaiken, A. Liverman & A. Ealy 1989 ヒューリスティクス処理 系統的処理
S. Epstein 1994 経験的システム 合理的システム
J. Evans 1984 ヒューリスティクス処理 分析的処理
J. Evans & D. Over 1996 暗黙的思考過程 明示的思考過程
J. Evans & P. Wason 1976 タイプ1過程 タイプ2過程
J. Fodor 1983 モジュール型処理 中央制御型処理
A. Gibbard 1990 動物的制御システム 規範的制御システム
J. Haidt 2001 直観システム 推論システム
P. Johnson-Laird 1983 暗黙的推論 明示的推論
G. Klein 1998 再認的意志決定 合理的意志決定
S. Levinson 1995 相互作用的知能 分析的知能
G. Loewenstein 1996 内蔵的影響 意識的制御
J. Metcalfe & W. Mischel 1999 ホットシステム クールシステム
D.Norman & T. Shallice 1986 競合的関心 監視的関心
J. Pollock 1991 迅速非柔軟モジュール型 思惟作用
M. Posner & C.Snyder 1975 自動的発動 意識的処理
A. Reber 1993 暗黙的再認 明示的学習
R. Shiffrin & W. Schneider 1977 自動的処理 被制御的処理
S. Sloman 1996 連想的システム 規則的システム
E. Smith & J. DeCoster 2000 連想的処理 規則的処理
K. Stanovich 2004 自立的システム 分析的システム
表ー多彩な二重過程理論      
何を言っているんじゃという人はゴメンナサイ。酔っ払っているので丁寧に説明できません。↑の本を読んでください。(なお、表は孫引きです。孫引き自体の「リスク」と、私自体の入力ミスがあり得ることをご考慮ください)
以下日記
・本日3/11(金)は6時半起床。一瞬朝勉して出勤。病棟よって午前外来。午後から有給休暇を取っておりましたが、いろいろあって15時過ぎに病院をでることができました。帰りコーナンによってちょっと買い物して15時51分帰宅です。後は、ひたすら机にたまっている資料の整理でした。18時過ぎてネコたちに餌をやりに行って、入浴、夕食です。ステラアルトワ、ルプルスのんで、現在山崎飲みながらこのブログを書いています。それにしても、午後からの体のだるさが尋常じゃない。なかなか集中して物事ができない、というより、物事を始めようという気になかなかなりません。ほんま、コロナ後遺症かしら。
・こらから、ちょっとだけ英語ニュース聞いて、サッサと寝ます。明日は宿直なので朝はゆっくりします。

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