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咽後膿瘍の画像(NEJM)/よわいけど、酒が好き。

過去何回かkiller sore throat([死を呼ぶノドの痛み)について書いたと思います。




・そのうちの一つ咽後膿瘍がNEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに載っていたので、ご紹介↓


 Retropharyngeal Abscess
List of authors.
Davide Giordano, Carmine Pernice
July 21, 2022
N Engl J Med 2022; 387:260
DOI: 10.1056/NEJMicm2119678.
cf. 『医学書院医学大辞典第2版』の説明
 咽後膿瘍
retropharyngeal abscess
咽頭後壁と脊椎との間の疎性結合組織内に形成される膿瘍。いわゆる熱膿瘍と冷膿瘍がある。前者は上気道の感染がリンパ行性あるいは連続性に咽後リンパ節に波及し膿瘍が形成されたもの。化膿性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌のほか,嫌気性菌が関与することが多い。小児に好発。冷膿瘍は結核性で頸椎カリエスに原因し,成人に多いが最近では稀である。発熱,咽頭痛のほか,気道狭窄による呼吸困難,喘鳴や嚥下障害が出現する。特に幼小児では比較的急激に発症する。咽頭後壁は膨隆,発赤し,波動を触れる。穿針で膿汁を得れば確診される。CTやMRI撮影により膿瘍腔の存在が鮮明に描出される。治療は排膿と抗菌化学療法を原則とする。膿汁による気道閉塞を避けるため,穿針や切開は懸垂頭位で行う。
・あと、↓のような記事がありましたが、咽後膿瘍で項部硬直が起こることがあるのですね。しらなんだ。(いや、忘れていた?)
それで大丈夫?
ERに潜む落とし穴
【第5回】
耳鼻科:咽後膿瘍
志賀隆
・何か、ノドをいたがっている人は頸を動かしてみましょうというようなことを書いたような、書かなかったような...
以下日記
・昨日7/20(水)は、午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療、19時30分から21時過ぎまで、玉南医懇といって開業医さんとの勉強会。この時間を使わせていただいて、学位審査の予行演習をさせていただきました。20分の持ち時間で時間が数分あまりました。もうちょっとスライドを増やすのとゆっくり話すようにしなければなりません。帰宅は21時47分。チカレタビー。
・本日7/21(木)は5時32分起床。疫学の本読んで水島へ出勤。午前産業医学科外来。午後玉島で仕事。会議や産業医面談が入っていなかったので18時8分に帰宅できました。ネコたちに餌をやりに行って、お風呂入って夕食。19時30分から21時までZOOMでソーシャルキャピタル研究会に「参加」。お題は「世代間交流によるソーシャル・キャピタルの醸成」でした。
その後ちょっと勉強してこのブログを書いております。そろそろ寝たいと思います。明日は、午前外来、午後会議が二つあって、その合間に回診。帰宅後の飲酒を楽しみにしております。飲酒と言えば、李白の↓の二つの詩が好きです。こういう境地になりたいものです。
山中與幽人對酌 李白
兩人對酌山花開
一杯一杯復一杯
我醉欲眠卿且去
明朝有意抱琴來
山中(さんちゅう)にて幽人(ゆうじん)と対酌(たいしゃく)す 李白
両人(りょうじん)対酌(たいしゃく)すれば山花(さんか)開く
一杯(いっぱい)一杯また一杯
我酔(よ)うて眠らんと欲す 卿(きみ)且(しばら)く去れ
明朝(みょうちょう) 意(い)あらば琴(きん)を抱(いだ)いて来たれ
月下独酌 李白
花間一壼酒
獨酌無相親
舉杯邀明月
對影成三人
月既不解飮
影徒隨我身
暫伴月將影
行樂須及春
我歌月徘徊
我舞影零亂
醒時同交歡
醉後各分散
永結無情遊
相期遥雲漢
月下独酌《げっかどくしゃく》 李白
花間《かかん》 一壷《いっこ》の酒、
独り酌《く》んで相《あい》親しむもの無し。
杯《さかずき》を挙《あ》げて名月《めいげつ》を迎え、
影に対して三人と成る。
月 既《すで》に飲《いん》を解《かい》せず、
影 徒《いたづらに我が身に随《したが》う。
暫《しばら》く月と影とを伴い、
行楽《こうらく》須《すべか》らく春に及ぶべし。
我歌えば月 徘徊《はいかい》し、
我舞えば影 零乱《りょうらん》す。
醒《さ》むる時ともに交歓《こうかん》し、
酔うて後は各々《おのおの》分散《ぶんさん》す。
永く無情《むじょう》の遊《ゆう》を結び、
相期《あいき》す遥かなる雲漢《うんかん》に。
 

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