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亜酸化窒素吸入は亜急性脊髄連合変性症を起こすのでアカン/EDMってEvidence-Disregarded Medicineかしら?

亜酸化窒素nitrous oxideは、笑気ともいい麻酔に使用するものですが、その乱用が問題ですね.笑気×乱用で検索したら、↓のようなサイトがでてきました.


亜酸化窒素の乱用(吸引)は危険です




・で、NEJMに笑気の乱用による亜急性脊髄連合変性症のレポートがありました.


Subacute Combined Degeneration from Nitrous Oxide Use
Joseph Y. Yoon, Joshua P. Klein
N Engl J Med 2022; 387:832

・亜急性脊髄連合変性症とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


亜急性脊髄連合変性症
subacute combined degeneration of spinal cord
[同義語]後索側索硬化症 posterolateral sclerosis
ビタミンB12の欠乏により脊髄後索と側索の脱髄・変性が生じ,下肢遠位部優位のしびれで始まる感覚障害(特に深部感覚),後索性失調,ロンベルク徴候などの後索症状と痙性対麻痺,膝蓋腱反射亢進,バビンスキー徴候などの錐体路徴候を認める。神経症状としてほかに感覚運動多発ニューロパチー,視神経障害(中心暗点,視神経萎縮),脳症(錯乱,認知症),全身症状として倦怠感,ハンター舌炎,大球性高色素性貧血を伴いやすい。葉酸の欠乏でも類似の症候が認められる。自己免疫性胃炎による胃壁細胞から分泌される内因子の欠乏や胃切除によるビタミンB12の吸収障害が主な原因である。診断は臨床症候とB12の低値,シリングテスト陽性などにより確定する。早期に発見すればB12の筋注により治療可能である
・わたしゃ、ビタミンB12欠乏症が、このようなガスで起こるとは知りませんでした.興味深いことに今私の手元にあるCURRENT Diagnosis & Treatment: Occupational & Environmental Medicine, Sixth Edition.” Joseph LaDou, Robert J. Harrison. McGraw Hill. 2014という本の370ページに、潜在的なビタミンB12欠乏症の患者さんに笑気で麻酔したら症状が顕在化すると書かれておりました.
以下日記
・昨日9/5(月)は午前はZOOMで因果推論の勉強会。午後から出勤して回診、夜間診療でした.結構夜間診療は患者さんがこられて忙しかったです.帰宅は19時39分.いつものようにネコたちに餌をやりに行って夕食.それから翌日のCA:CRITICAL APPRAISALの論文を読んでおりましたが、22時すぎるとメッチャ眠くなって寝ました.
・本日9/6(火)は6時10分起床.CA論文読んで、朝食摂って出勤.病棟にちょっとよって午前外来.午後CAに間に合うように回診して病院を出たかったのですが、業務量が多くてムリでした.お一人亡くなられて18時30分にお見送りしてダッシュで帰宅.19時15分頃から(本当は19時始まり) Web講演会【循環器疾患の在宅管理を考える】を視聴しました.その後ネコたちに餌をやりに行ってから夕食.研修医の講義の準備して、入浴.その後も講義の準備をして、ちょっと勉強してこのブログを書いております.
・話変わって、熱心な読者なら私が最近YouTubeを視聴していることをご存知でしょう.その中でEDMという言葉が出てくるんですが、こりゃーナンジャ?EBMならぬEDM=Evidence-Disregarded Medicine=エビデンス無視の医療かなと変なことを考えながら調べたら、Electroniic dance musicでいた.そういやー、以前調べたわっ!
・で、ちょっとお気に入りのもの↓
春よ、来い 和楽器ver.-ーJapanese traditional musical instruments ensemble "MAHORA"


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