壊死性筋炎/アイちゃんが私を狂わせる
・胸部レントゲン読影の時は、肺だけ見ずにきちんと軟部陰影、骨陰影も読影しましょうと研修医にきょういくしておりますが、ひょっとしたら↓のような写真に遭遇するかも。
Necrotizing Myositis
- Margarida Araújo,
- Inês Manuel Gonçalves
N Engl J Med 2022; 387:1597
DOI: 10.1056/NEJMicm2108439
DOI: 10.1056/NEJMicm2108439
本文中↓のように書かれていますが、レントゲンで空気が見えるのはまれで、単なる浮腫(腫脹)だけのこともあるそうで、要注意ということです。
In patients with necrotizing myositis, plain radiographs may show only soft-tissue edema, unlike the radiographic findings in this case. Clinicians should have a high index of suspicion for this life-threatening condition in patients with focal, progressively worsening muscle pain and systemic symptoms.
即行以下日記
・昨日10/29(土)のブログで早く寝ますと書いたのですが、実はアイちゃんがなかなか寝かせてくれませんでした。iTuneとつなげてバックアップをとっていたら、途中でウンともスンとも言わなくなりました。いろいろネットで調べてやってみましたが、固まったというか仮死状態に陥っというか。結局その日のうちに眠れず。修復はせず。(アイちゃんが、誰だかは熱心な読者はご存じでしょうが、知らない方のために:iPhoneです)
・本日10/30(日)は、6時前起床。iPhoneはやはりだめ。朝一の作業は、auとの契約書をさがすこと。結局大事にしまい込んで見つからず。まあ、しゃーないわ。9時から10時40分まで病院に行って重症の患者さんと書類の処理。その後JRで倉敷へ。アリオ倉敷の中のキタムラカメラに修理をお願いしました。1時間半かかって、最終的には新しい機械となりました。その後クイックカットBBというところで15分で散髪。(ほんと髪の毛を切るだけ、シャンプーや髭剃りはなし)すっきりしました。その後長袖シャツやスケジュール帳、ブロッコリー(配偶者がかってっくるようにと)、缶ビール等買い物。帰宅は16時13分でした。その後猫たちに餌をやり、iPhoneのバックアップの復元。しかーしっ!!!また、固まった。もう発狂しそう。デスクトップとの接続をノートにかえてもだめ。デスクトップをクリーニングして接続しても、復元できませんという表示。しかーしっ!!!アイちゃんが動いているではないですか。このブログを書いている間復元のためパソコンが動いているではないですか。はたして、本当に復元できるか?To be continued.
・余談ですが、アリオで、「ひるのみ」というイベント?があって、お酒、食事の屋台というかテントがいっぱい出ておりました。とっても飲みたかったですが、鴨方駅に自動車をおいているので、我慢。かえって配偶者に言ったら、のみゃーよかったのに。あす車取りにいけばいいじゃん、と言われました。なるほど、そういわれればそうね。アイちゃんのせいで、正常な?判断力がなくなっております。
石綿と後腹膜線維症/最新のファッションでZOOM
・熱心な読者なら覚えておいででしょうが(←そんな人おらん)、以前のブログでTHE LANCET, NEJMに石綿が後腹膜線維症の原因のひとつであると書いているということを紹介したと思います.昨日たまたまそのことについて詳しく書いていたWebsiteを見つけましたのでシェア↓.(2022年1月の段階で書かれたもので、私がブログを書いた後に書かれたものですね.詳しくかかれていて勉強になりました)
後腹膜線維症について
一瞬にして以下日記
・10/26(水)は5時に目が覚めましたが二度寝してしまし6時半起床.慌てて身支度して、朝食摂って出勤.
午前外来、午後回診とカンファレンス、ショートの夜間診療でした.最近飲み過ぎているのでこの日のfacebook, twitterで当分禁酒すると宣言いたしました.
・10/27(木)は6時起床.朝勉せず7時に家を出てまず玉島へよって病棟回診してから水島へ.午前産業医学科外来.午後倉敷市役所で公害健康被害認定審査会、その後16時過ぎ玉島へ戻って仕事.医局へ行ったら、私達夫婦の仲人をしてくださり、私が一番尊敬していたDr.の訃報をききました.年齢的には仕方がありません.回診して、帰宅.ネコたちに餌、風呂、夕食.体がとてもだるくて熱が出るような感じがして葛根湯をのんで早めに寝ました.
・10/28(金)は、民医連呼吸器疾患研究会DAY1.5時半起床.朝食、身支度して6時40分に家を出て病院へ.7時から8時半まで回診して帰宅.夕方まで研究会の準備.途中買い物や社会福祉協議会へ町内会の募金届けたり.17時から研究会本番.呼吸器リハで有名な千住先生の講演を聴きました.以外に思ったのは、まだまだ呼吸器リハビリが行われていないということでした.
・本日10/29(土)は民医連呼吸器疾患研究会DAY2.5時半起床.病院へ6時45分について8時過ぎまで回診と事務作業.帰宅し9時から16時半くらいまで研究会とその後世話人会.じん肺と関節リウマチの話をしましたが、結構質問をいただいて受けがよかったかな?(と自己満足)NPPVの講演を聴き、自分の知識の再確認と新しい知識が学べました.夜はコテツという焼き肉屋で配偶者と夕食.その後コーナンへ買い物行ってこのブログを書いております.これからお風呂入って早めに寝ます.
・昨日ZOOMで民医連呼吸器疾患研究会に参加したとき作務衣を着ていたのですが、司会の先生ができるだけ講演の時に顔をだしてくださいと言われたので慌てて近くにあったワイシャツとジャケットを羽織って、下は作務衣のままで参加しました.これって、最近のトレンドですよね.
毒蛇に咬まれた人を診るときは両頬にも気をつけるべし?/ちょっと飲み過ぎ
・ごく希に蛇に咬まれた人の相談を受けいますが、基本大きな病院へ行っていただきます.なぜなら、抗毒素がないから.毒蛇に咬まれた人すべてに抗毒素が必要なわけではないのですが、それは経過を見ないと分からないので、いざ投与が必要となったときすぐに使えないと困るからです.
・毒蛇にかまれたら、かまれたところ(四肢)が腫脹してときにコンパートメント症候群をおこすことがあり、外科的処置が必要になります.ところが、かまれたところではなく両頬の耳下腺が腫れたというレポート↓.
Bilateral parotid swelling in viper bite: further evidence for a poor prognosis
Debapratim Ganguly, Soutrik Ghosh, Sukanta Dutta1 and Atanu Chandra
BMJ Case Rep 2022;15:e252217. doi:10.1136/bcr-2022-252217
耳下腺が腫れることは非常に希で機序も不明だが、予後不良の徴候とのこと.万一蛇咬傷の人を診たら、ほっぺたも気をつけて見ないといけませんね.
・ところで、蛇に噛まれた場合の非常に具体的な対処法が↓にありました.
もしヘビに咬まれたら(ジャパン・スネークセンター)
医療関係者の方へ 咬傷の診断
↑では、具体的に行うべき検査項目が書かれています.
あと、マムシ咬傷のGrade分類の注釈に↓のように書かれています.数少ない経験(若い頃は時々蛇咬傷の人を診ておりました)から、確かにそうだなぁと思います.
これらはピーク時の腫れにより分けたものであるが、腫れの拡がる速さは、症例によりかなり異なる。数時間で腕全体に腫れが拡がるものから、3日近くかかるものまでかなり差があり、受傷後数時間で重症化するかどうかを判断するのは非常に難しい。
以下日記
・昨日10/24(月)は6時起床.朝食を挟んで"Causal Inference: What If"をよみ、9時からZOOMでこの本の勉強会.お昼はまず信用金庫へ行って町内会のお金下ろして病院へ.回診、産業医面談、夜間診療で、結構遅くなり帰宅は20時44分でした.ネコたちに餌をやり入浴、夕食、アルコールも飲んで録画の「ルイス警部」をみて、ちょっとだけ勉強して寝ました.
・本日10/25(火)は6時13分起床.朝勉せずちょっとだけ早めに出勤.病棟よって午前外来.午後さーと回診済ませて15時帰宅.1時間大学院のcritical appraisalに参加.その後いろいろ事務作業.暗くなる前にネコたちに餌をやりに行って入浴、夕食.ああ、今日も飲んでしまった.で、このブログを書いております.これからちょっとだけ『計量社会科学』という本読んでねます.
・最近酒量が増えています.たまたまアルコールが手元にある状況になっているからです.今日は配偶者がイネイブラー.(天満屋の北海道の物産と観光展へ行って麦酒買ってきてくれました)
フェリチン12ng/mL未満で隠れ貧血/無事日直終了
・すごーーく昔に「鉄欠乏性貧血」の勉強していて、フェリチンが一桁ng/1mLなら二桁になるまでは治療すべきという論文かテキストを読みました.また、その後の日常診療でHbが正常でもなんか鉄欠乏性貧血のような症状を呈している人を何人か経験しております.で、ずーーーーっとそれについて調べてみようと思ってほったらかしにしていましたが、医学界新聞に↓のような寄稿があり、スッキリしました.
あなたも見逃している!?”隠れ貧血”
↑の本文で、
それでは,体内の貯蔵鉄が減少すると,Hbが正常範囲内であっても全身倦怠感や精神症状を生じるのはなぜでしょうか。それは,体内での鉄の役割が,赤血球の構成だけではないからです。鉄は筋肉に存在するミオグロビンの成分にもなり,鉄欠乏があると筋力低下や疲労感を生じます。またさまざまな酵素の活性化や酵素の構成,コラーゲン合成,エネルギー産生,神経伝達にもかかわり,セロトニンやドーパミンが生合成される際の補酵素としても働きます。
と書かれており、なるほどそうかと納得しました.
・ついでに↑の寄稿文が引用している英語文献のひとつが↓で、無料で読めます.
Intravenous iron for the treatment of fatigue in nonanemic, premenopausal women with low serum ferritin concentration
Pierre-Alexandre Krayenbuehl , Edouard Battegay, Christian Breymann, Joerg Furrer, Georg Schulthess
Blood. 2011 Sep 22;118(12):3222-7. doi: 10.1182/blood-2011-04-346304. Epub 2011 Jun 24.
Abstract
This is the first study to investigate the efficacy of intravenous iron in treating fatigue in nonanemic patients with low serum ferritin concentration. In a randomized, double-blinded, placebo-controlled study, 90 premenopausal women presenting with fatigue, serum ferritin ≤ 50 ng/mL, and hemoglobin ≥ 120 g/L were randomized to receive either 800 mg of intravenous iron (III)–hydroxide sucrose or intravenous placebo. Fatigue and serum iron status were assessed at baseline and after 6 and 12 weeks. Median fatigue at baseline was 4.5 (on a 0-10 scale). Fatigue decreased during the initial 6 weeks by 1.1 in the iron group compared with 0.7 in the placebo group (P = .07). Efficacy of iron was bound to depleted iron stores: In patients with baseline serum ferritin ≤ 15 ng/mL, fatigue decreased by 1.8 in the iron group compared with 0.4 in the placebo group (P = .005), and 82% of iron-treated compared with 47% of placebo-treated patients reported improved fatigue (P = .03). Drug-associated adverse events were observed in 21% of iron-treated patients and in 7% of placebo-treated patients (P = .05); none of these events was serious. Intravenous administration of iron improved fatigue in iron-deficient, nonanemic women with a good safety and tolerability profile. The efficacy of intravenous iron was bound to a serum ferritin concentration ≤ 15 ng/mL. This study was registered at the International Standard Randomized Controlled Trial Number Register (www.isrctn.org) as ISRCTN78430425.
・余談ですが、最初の寄稿文の引用文献となっている『 鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂第3版』はアマゾンや楽天、その他ネット上では品切れになっているようです.全てのネット販売を確認したわけではありませんが)また、↑の英語論文の引用文献24(WHOのサイト)
24 World Health Organization, United Nations Children's Fund, United Nations University, Iron Deficiency Anaemia: Assessment, Prevention, and Control. A Guide for Programme Managers, 2010GenevaWorld Health Organization Available from: http://www.who.int/nutrition/publications/micronutrients/anaemia_iron_deficiency/en/ida_assessment_prevention_control.pdf
は、This page cannot be foundとなっておりました.ナンデヤネン.
以下日記
・本日10/23(日)はゆっくりと6時半起床.朝勉は↓
・8時20分に家を出て病院へ.本日は9時から17時30分まで日直でした.日直中計画停電が2時間あり、少しだけ不便でしたが、大きな事はありませんでした.日直中宿直室にこもって13時から16時半くらいまで、戦医研↓(戦争と医学医療研究会)の第43回定例研究会をZOOMで視聴しておりました.当然途中時々コールがあってぬけましたが...
・帰宅は18時5分.いつものようにネコたちに餌やってお風呂入って、夕食.アルコールをいただきました、今もいただいております.まだ21時前ですが、寝ようかどうか迷っております.・・・そうそう眠たくなるまで↓を読みましょう.
Ⅱ型呼吸不全を呈した肺血栓塞栓症/町内会会長「代行」終了
・医学の教科書を読むときの注意点の一つは、ある病気にかかれている項目は、その病気のみあるときの話であって、他の疾患が合併しているときの話はほとんどありません.大体日常臨床をしていると、特に高齢社会の現在、合併症があることの方が多いのではないでしょうか?杓子定規に教科書を読んでいたら、ダメよという事例は多々ありますが、その一例が↓
Ⅱ型呼吸不全を呈した肺血栓塞栓症の1例
西木 慎太朗
呼吸臨床/4 巻 (2020) 7 号
【抄録】肺血栓塞栓症(PTE)では一般的に,血栓塞栓子により肺でのガス交換が障害され,代償的に過換気となり,動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)が低下するI型呼吸不全の形を呈するとされる。今回,II型呼吸不全を呈したPTEの1例を経験したため,報告する。症例は78歳,男性,既往歴に高血圧症とCOPDがあり,長年近医で加療されていた。X年Y-3月頃から労作時呼吸困難が悪化し,階段昇降がきつくなった。X年Y月30日の起床時,動悸と呼吸困難があり近医を受診,SpO276%(room air)と低値を認め当院救急搬送となった。胸部造影CTで右肺動脈主幹部から葉間肺動脈に血栓を認め,右下葉肺動脈,右肺動脈A1,左肺動脈舌区枝と左下葉肺動脈に血栓を認めた。肺野条件では,両肺の上葉を中心として肺野全体が気腫状だった。COPD等の基礎疾患の併存等により代償ができない場合,PTEでもPaCO2上昇を認めることがある。
・論文を読んだ印象は、Ⅱ型呼吸不全と言ってもそうひどくないなぁというものでした.まあ、それはさておき、肺塞栓でもⅡ型呼吸不全になるということは覚えておいた方が良いですね.
以下日記
・久々のブログアップです.いつものようにごくごく簡単に過去を振り返ります.
・10/18(火)は、午前外来、午後回診.合間に宿直室にこもって大学院の(卒業したけど)critical appraisalにZOOMで参加しました.
・10/19(水)は、午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療.その後開業医さん達との勉強会で帰宅は21時半過ぎでした.
・10/20(木)は、午前外来、午後回診、認知症の会議、17時半過ぎ帰宅し入浴、夕食.19時30分より21時までZOOMでソーシャルキャピタル研究会に参加しました.
・10/21(金)は午前外来午後産業医面談、通所リハビリカンファレンス、16時から17時過ぎまで研修医の医事課職員に外来診療について講義.その後通所リハビリの熟女3人組が私に倉敷帆布の素敵なトートバッグをプレゼントしてくださいました.ウレピーッ!
・本日10/22(土)は、6時41分起床.午前中はおもに"Causal Inference: What If"を訳していました.その他日本語の本も読みました.午後からはおもに町内会の仕事.ATMに通帳の記帳、夕方の会議のレジュメ作成、書類の確認等しておりました.16時半に家を出て公会堂へ.16時から17時過ぎまで町内会の役員会.「病欠」されていた町内会長さんも出席.会長代行のような仕事から解放されした.(でも、すること結構あるけど)イメージとしては、トルメキアの第4皇女のクシャナの参謀のクロトワの気分、ナンチャッテ・・・何を言っているのか分からんでしょうね.アニメの風の谷のナウシカをご覧ください.標題に町内会長「代行」と書いておりますが、実際は他の役員の方と役割は分担.ただ、私は会計なのでお金のことでいろいろ発言することが多かったと言うことです.
・現在↓の本を読み進んでいますが、なかなか面白いです.エッセイ集のよう.自分が日頃思っていることが言語化されていることが多いです.まさに、同じ思いというものもあります.その中で町内会の役員と絡めてp44に↓のような記述がありました
・p44:医師は、非常に狭いコミュニティに所属し、狭い世界で経験を積み続けます.患者さんを理解するための想像力を身につけるには、もっと社会全体のことを知らなければいけないと気づきました.医師は、患者さんを理解するために必要な想像力や共感力が、通常の医師の生活環境では身につけにくいことを自覚するとともに、それらを高めるためには、自分の所属する業界から離れた世界に積極的に触れ、医学・医療以外の知識や経験の幅を増やすことが重要であると思います.
・明日は1日日直です.ブルー.
SSP:「新型コロナウイルス感染症診療の手引き.別冊 罹患後症状のマネジメント第2版」が公開されています/5歳(+59)、前期高齢者まであと1年
・標題にある、「新型コロナウイルス感染症診療の手引き.別冊 罹患後症状のマネジメント第2版」が公開されておりました↓(私、まだ全部読んでませんが)
本日の医学関連記事は、これだけで、あっという間に以下日記.
・本日10/17(月)は、5時50分起床.iPhoneのmessengerで市長から誕生日お祝いのメッセージが届いておりました.そういやー、そうやったと.しかし、今日は自分から宣伝せんとことおもっていたら、職場ではたった2名からお誕生日おめでとうのメッセージをいただきました.昔はもっと多かったのに...と、年をとるとひがむ・・・以前から書いていますが、この年になったら誕生日というのは、皆さんから祝ってもらうのではなく、今まで自分が生きてこられたのはみなさまのおかげとみなさまに感謝をする日です.少なくとも自分が受けた恩は、後輩へ.後輩だけではなく、周囲の人達へ.
・本日午前中はZOOMで因果推論の勉強会.今読んでいる"Causal Inference: What If"は結構面白くてためになるので、できれば読了したいものです.お昼は、昨日ソバ打ちクラブのお仲間からもらったソバを茹でて食べました.それから出勤.途中で市役所へ寄って町内会の敬老会の報告書を持って行きました.その時たまたま課長さんにあったので、書類は電子化して市役所のWebsiteからダウンロードできるようにしてほしいと要望しておきました.
・午後からは病院で仕事.病棟の回診後夜間診療.帰宅は19時半過ぎでした.ネコたちに餌をやりに行って、入浴、夕食.その時数日前にもらったレモンを搾ってジン、焼酎のカクテルを作って飲みました.(現在も飲んでおります)すっぱい、失恋の味です.
・これから英語論文読みはじめます.眠くなったらそれが就寝時間です.
巨細胞性動脈炎/2年ぶりのソバ打ちクラブ
・巨細胞性動脈炎とは、側頭動脈炎とも言われていたものでリウマチ学会の説明は↓.
また、難病であり、難病情報センターの説明が↓
・で、NEJMのIMAGES IN CLINICAL MEDICINEに↓のようなレポートがありました.
Giant-Cell Arteritis
Alex Rebello, Prashant Joshi.
N Engl J Med 2022; 387:e36
・病変は側頭動脈に限らないので巨細胞性動脈炎という病名の方が妥当ですよね.ただ、この疾患の症状に顎跛行とか上肢跛行とかいうものがあるのですが、この命名はいただけないと思います.多分歴史的には下肢の間欠性跛行からとってきたのではないかと思います.(知らんけど)
そもそも顎跛行とは、『医学書院医学大辞典第2版』の側頭動脈炎の項の中に説明があります.
側頭動脈炎
[英]temporal arteritis;TA
[同義語]巨細胞性動脈炎 giant-cell arteritis,頭蓋動脈炎 cranial arteritis,ホートン症候群 Horton syndrome,ホートン動脈炎 Horton arteritis
比較的高齢者に好発する中動脈の巨細胞性動脈炎。特に側頭動脈の病変が主体で,大動脈やその分枝の病変も10~15%に認められる。頭痛,視力障害,側頭動脈の発赤・腫脹・疼痛・索状肥厚・拍動減少などがあり,側頭動脈の生検組織に巨細胞性動脈炎の所見(が認められれば診断は確定する。顎が咀嚼時などに疲労して痛むことがある。jaw claudication(顎跛行)と呼ばれるこの症状は外上顎動脈の阻血症状で,本症に特徴的である。内頸動脈の分枝である毛様体動脈の障害により失明することがあり,注意を要する。また,本症はリウマチ性多発筋痛症に合併することが多く,両者は同一疾患の表現型が異なったものとする考えもある.
・顎跛行って、ものをかんでいたら、すぐ疲れて痛くなってくるけど、ちょっとやすんだらもとにもどるという間歇性跛行に似てるからでしょうが、跛行=間歇性跛行ではなく、跛行にはいろいろなタイプがあります.まあ、間歇性跛行が有名だから、花といえば桜、祭りと言えば葵祭といような感覚で命名しちゃったのですかね.
跛行について↓
・何はともあれ、頭痛を訴える患者さんはこめかみを見て、触ってというのが大切ですね.あと、頸動脈の雑音も聴かないと.
以下日記.
・本日10/16(日)は、6時44分起床.8時過ぎまで"Causal Inference: What If"を読んでおりました.遅めの朝食摂りながら配偶者が録画していた「オクスフォードミステリー ルイス警部」というのを観てしまいました.ちょっと以前よりすこしTV(と言っても録画)を観ることが、少しだけ増えたかしら.その後夕方まで色々勉強したり事務作業したり、掃除したりパワポ作ったり.お昼に2年部にソバ打ちクラブに顔を出して会費の納入.ソバは打っていませんが、お仲間からうったソバをいただきました.明日の昼食はソバで決まりです.ただ、お金払いに行っただけなのに皆さんが元気でしたか?と声を掛けてくれて、全く職場と違う雰囲気.やっぱりサードスペースはいるなぁと思った次第.
・17時過ぎから1時間弱久々に草刈りをしました.その後、入浴、夕食.で、アルコールをいただいております.どうも、家で飲むアルコールには満足できません.ああ、バーにいきたーーーーいっ!
・現在↓のCD聴きながらこのブログを書いております.また、このカルテットの生演奏きいてみたな.
慢性ヒ素中毒/それなりに勉強できた今日1日、でも時間が足りない
・NEJMのIMAGES IN CLINICAL MDEICINEに慢性ヒ素中毒のレポートがありました↓
Chronic Arsenic Poisoning
Atanu Chandra, Koustav Ali Shah
N Engl J Med 2022; 387:1414
・日本では、ヒ素中毒と言えば、森永ヒ素ミルク中毒事件が有名???ですが、宮崎県の土呂久地方で土壌汚染としての公害の問題もありました.恥ずかしながら、私は後者の方は大学院に入学するまで知りませんでした.ご参考までに↓
・今回ブログを書くに当たってAANとうNPOを知りました.NEJMの患者さんもバングラデシュですね.
・上記NEJMのレポートや土呂久は環境曝露ですが、職業曝露としては、"CURRENT Diagnosis & Treatment Occupational & Environmental Medicine"には以下の様な記載があります.
Occupational exposure to arsenic may occur in the smelting of lead, copper, gold, and other nonferrous metals. Readily volatilized arsenic trioxide is concentrated in flue dust and can be condensed and recovered in a cooling chamber. Furnance and flue maintenance operations carry risk of exposure. Arsenic also may be found in fly and bottom ash from coal combustion, and exposure is possible during coal boiler maintenance. In the microelectronics and glass industries, workers may be exposed to arsenic from source materials, finished products, or maintenance operations. Arsenic gas is used in semiconductor manufacturing and also may be formed accidentally when compounds or products containing inorganic arsenic come in contact with hydrogen or reducing agents in aqueous slution.
・何はともあれ、皮膚病変と末梢神経障害をみたらヒ素中毒も鑑別診断にあげないといけないし、職業と環境(井戸水を使っている?)を聴かないといけませんね.
以下日記.
・久々のブログのアップです.過去を振り返りますが、もう忘れていますね.
・10/11(火)は午前外来.午後さっさと帰宅して大学院のCritical appraisalに参加(卒業してもまだ参加しようとしています)したかったのですが、帰宅できず病院の宿直室に1時間こもって参加.その前後で診療しておりました.
・10/12(水)は、午前外来、午後回診とカンファレンス、夜間診療でした.
・10/13(木)は、午前は水島で産業医学科外来、午後は玉島で仕事.
・昨日10/14(金)は、午前外来、午後通所リハビリのカンファレンス、夕方研修医へman to manで医学論文の読み方の講義.
・本日10/15(土)はお休み.午前は"Causal Inference: What If"と↓の本を読んでおりました.
安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)
- 中谷内 一也
- 筑摩書房
- 2008/10/01
- 新書
11時15分からZOOMで1時間半「社会関係資本論入門」の講義.その後午前中と同じ事と町内会の会計処理.19時過ぎに夕食、アルコール飲んで、このブログを書いております.これからサッサと寝るか、Amazon Prime Videoで何か観るか?迷っております.
・本日のBGMは↓.1966カルテットは聴いていると楽しくなります.
労働関連疾患でもある温熱性紅斑/お一人様の1日
・温熱性紅斑とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓
温熱性紅斑
[ラ]erythema ab igne
[同義語]火ダコ
長時間の熱線(赤外線)照射を頻回に繰り返し受けることにより生じる,紅褐色~褐色の粗大網状皮斑で,冬の間中下腿伸側をストーブにあてていて生じる例が多い。病理組織学的に真皮浅層の静脈の蛇行,壁の肥厚,赤血球の漏出がみられる。
・NEJMに↓のようなレポートがありました
Erythema Ab Igne
Binod K. Khaitan, Rhea Ahuja
・最初写真だけ見たとき膠原病(かなと思ったのですが、あたらずとも遠からず.↑の疾患も網状皮斑のひとつなのでした.『今日の皮膚科疾患治療指針 第5版』の網状皮斑の説明が↓
【網状皮斑とは】循環障害により生じる網目状の紫紅色~暗赤色斑であり,四肢にみられることが多い.網状皮斑は,一過性に消褪する大理石様皮膚(cutis marmorata),何らかの基礎疾患を背景に生じる分枝状皮斑(livedo racemosa)と,その中間的な細網状皮斑(livedo reticularis)とに分類され,デルマドロームとして重要である.大理石様皮膚は寒冷刺激などにより一過性の循環障害を生じ,網目の閉じた皮疹を呈するが,組織学的変化はない.生下時より同様の皮疹を認めた場合,先天性血管拡張性大理石様皮斑を疑う.細網状皮斑は大理石様皮膚よりも持続する網目が閉じた網状皮斑を特徴とし,組織学的変化を伴うこともある.皮膚細動脈のびまん性の血流低下と細静脈の酸素分圧低下,血管拡張などに伴い,均一な網目状の皮疹を呈する.分枝状皮斑は,不規則な網目の輪が閉じない持続的な網状皮斑で,真皮・皮下脂肪組織境界部の動脈障害により生じる.血栓,血管炎などにより一部の皮膚細動脈が閉塞すると,血流が正常な部分には生じないため,不均一な網状皮斑を呈する.血管炎では,皮下に血管閉塞部位を反映する小結節を触れることもある.実際には細網状皮斑と分枝状皮斑が混在していたり,互いに移行することもあり,厳密に区別できないことも多いが,輪が閉じない分枝状皮斑をみた場合,血管炎,血栓,凝固異常などの基礎疾患を検索する必要がある
・↑にあるように、よーっく網目がつながっているかつながっていないか観察しないといけないみたいです.
・『ステッドマン医学大辞典改定第6版』には、『熱性紅斑(網状色素性斑状発疹.むこうずねに好発し、パン屋、火夫、その他放射熱を受ける人にみられる)』とありました.(熱性紅斑でググると、ほとんど日本紅斑熱がひっとするので、ここは温熱性紅斑の訳の方がよさそうです)手元のCURRENT Diasnosis & Treatment Occuaptional & Environmental Medicine』をみてみるとSkin Disorders Caused by Heatという項に載っておりました.暖房器具でもおこるけど、仕事でもおこるので要注意.
・それにしても ab igneってだれが命名したのよ.ラテン語でab = from, igne = fireだそうです.いつも書きますが、病名は初学者でもわかりやすくしてほしいものです.
・これから、冬になって暖房器具を使うようになるので、皆様お気をつけあそばせ(と言っている自分がなったりして)
以下日記
・本日10/10(月)は7時前起床.朝食摂ってゆっくりしておりました.8時に配偶者が犬を連れて家出をしたので、今日は1日一人でした.午前中は、kindleで読書(『チームが機能するとはどういうことか』エイミー・C・エドモンドソン)と掃除.昼食はレトルトのカレーで録画の「ドクターハウス」の途中まで観ていた第一話と第二話を観ておりました.なかなか面白いけど、医学的に変だなと言うところがいくつかありましたが、まあ、最近は心が広くなったので、全体的には面白いから許す.その後ちょっとお昼寝後「令和4年度 岡山県認知症サポート医の集い(フォローアップ研修)」にZOOMで参加.その後は、町内会の何年か前からの資料に目を通し、掃除、洗い物.ちょっと勉強して、このブログを書いております.これからお風呂入ってアルコールをいただいて、Amaon Primeでなにか映画観ます.
『リスク心理学』を読みました/お祭りで思ったこと
・私の現在の小さな課題.それは、「安全・安心の医療」とよく言われますが、安全と安心はかなりその内容が違うもの.熱心な読者なら(←って、いないけど)以前↓の本を引用したことを覚えておいででしょう.
僕が「PCR」原理主義に反対する理由 幻想と欲望のコロナウイルス(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)
- 作者: 岩田健太郎
- 集英社
- 2021/02/26
・その流れ(???)で、昨日、本日で↓の本を読了しました.
リスク心理学 ――危機対応から心の本質を理解する (ちくまプリマー新書)
- 中谷内 一也
- 筑摩書房
- 2021/07/08
・面白くてあっという間に読めました.以下横線ひいたところ(の一部)抜粋
リスクの概念規定は分野によって様々(あと、「どの分野にもほぼ共通しているのは、」と続きます)
そのリスク評価自体に不確実性があり、つまり、リスク評価をつ書くことにリスクがある
「人は数字の裏にある涙や歓びを感じ取れるか」・・・抗がん剤のRCTの発表なんかをきいていて、いつもこう思います.余談ですが、医学研究発表者(まあ、おもにお医者さん)が、「このレジ面に○○というくすりをいれると」という表現を学会で聞きます.「入れる」という表現にとても違和感があります.誰に「いれる」のでしょう?
毎年犠牲者をだしているのに軽視される死因がある一方で、誰も命を落としていないのに強く警戒される問題もあります.
リスク認知は人々による「不確実性についての認知」と「望ましくなさについての認知」から校正されることになります.
公正世界誤謬
人が仮説(例えば、感染者は感染しても仕方がない放埒な生活をしている)が正しいかどうかをはんだんしようとするとき、それが正しいという情報を積極的に手に入れようとしがちで、本当に必要な「それが間違っているかもしれない」という情報を選ぼうとしないからです.
日本人が同調民族というのは一種のステレオタイプであり、過度な単純化は誤りであることが実証されています.
・次はこの著者の↓の本を読もうと思っております.
安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)
- 作者: 中谷内 一也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 新書
・あと、余談ですが、医療生協の患者の権利章典というものがあります↓
・基本的には異論は無いのですが、ただ↓の最後の方がひっかかるのです.
・知る権利
病名、症状(検査の結果を含む)、予後(病気の見込み)、診療計画、処置や手術(選択の理由、その内容)、 薬の名前や作用・副作用、必要な費用などについて、納得できるまで説明を受ける権利
「納得できるまで」と言うところです.いかに科学的に正しい(と、こちらが思っている)事を説明しても、ごく希に納得されない患者さんやご家族がおられいます.そういう場合どうしたらよいのかとうのが、長年の私の疑問です.最終的には、そういう方は離れて行かれると思いますが.
以下日記
・本日10/9(日)は、7時起床.朝食摂って午前中は↑の本を読んでおりました.本日はお祭りで、私は町内会の役員をしているので12時20分にスーツを着てお宮へ.他の地域の代表の方々と一緒にまずは神殿で神事、その後巫女さんと代表者が来るまで地域を回りました.(本来御神輿が回るのですが、コロナのためそれは中止.近くの地域でも全然行ったことのない所をまわって、へーっと景色を眺めていました.御神輿がまわるということは、地域の交流という面もあったのだと今更ながら思った次第)神事に参加して、このような催しは何十年(何百年?)続いているのだろうかと思いました.昔の伝統に触れて貴重な時間だったかなと思いました.今ほど科学が発達していなかった時代は、いろいろ神様にお願いしていたのでしょうね.で、役員さんのお話の中で、お祭りの時パンなんかを子供達にふるまっていたというお話を伺いました.いま、日本全国子ども食堂がありますが、お祭りもひょっとしたら地域共同体の助け合いの面があったのかな?そして、現在の神社やお寺が、子ども食堂のような役割を担うことができないかな、何て思いました.(ex. 毎月月末の(土)(日)は、神社で何らかの食事や日用品が振る舞われるとか)私がメチャクチャ積極的で尻込みしない人間なら、地域の人達と相談して近くのタカキベーカリーの工場と相談して、いわゆるアウトレット商品をわけてもらって、子ども食堂的なことをするとか...現実は、小心者なのでようしません.誰か、そういうことしませんか?
・15時前には帰宅.お供えしていたお餅をいただいたので、それでお汁粉を昼食代わりにいただきましたが、お餅いれ過ぎて、このブログを書いている18時半過ぎもお腹にこたえて夕食を食べる気がいたしません.これからお風呂入ります.はたして、風呂上がりにビールを飲む気が起こるかしら.
・夏休み(ボーとするのではなく、いろいろ移動)、昨日の夜の病院への出勤、本日のお祭り等なんか疲れました.ただ、疲労はおもに肉体で精神的には落ち着いているような.今日は早めに寝ましょう.