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催淫薬で鉛中毒/脳の霧

職業・環境医学の観点からは、「腹痛を見たら鉛中毒を鑑別診断にいれよ」と言いたいのですが、実際実臨床で鉛中毒は非常に少ないです.しかし、今後増えるかも.↓のようなレポートがありました.


Imported Ayurvedic Medicine and Lead Poisoning
Tomoaki Horiuchi, Kazuyuki Narimatsu, Ryota Hokari
Intern Med 61: 3313, 2022
・ネットで購入したアーユルヴェーダで使われている(?)aphrodisiac=催淫薬の中に鉛がはいっていて鉛中毒になってしまったというお話です.ちなみ『医学英和大辞典』のaphrodisiacの説明は「催淫薬(ギリシャ女神アフロディテAphroditeを崇める祭礼をAphrodisiaといい、ヒポクラテスはこれおを性快楽の意味に用いた)と説明がありました.
・以前もブログで書いたことあるのですが、伝統医学?(何と書けばよいのでしょう)で使われている薬の中に重金属がまじっていて、中毒を起こすことがあります.上のレポートの中にも 
Ayurvedic is a traditional drug native to India. It is mainly derived from plants and may contain lead, mercury, or arsenic.
と書かれております.みなさま、要注意です.
あっという間に以下日記
・本日11/2(水)は6時前起床.久々に朝勉(過敏性肺炎について)を小指頭大行いました.それから出勤.午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療、その合間と後に2件のご家族との面談・病状説明.いつもならその後も書類の処理をするのですが、つかれてしまって早めの帰宅です.と言っても19時前.ネコたちに餌やってお風呂入って、夕食.そして、このブログを書いております.
・iPhoneが壊れた土曜日頃から何か頭の中にスッキリしない、何か頭が働かない、なにをすればよいんだろうという感覚、頭の中がモヤーッとした感じがしておりました.ひょっとしたらコロナ感染後遺症のbrain fogってこんなかんじなんだろうかなと思いました.本日は大分霧が晴れてきましたが...脳が疲れていたんでしょうかね.
・さて、これから1時間くらい?金曜日に研修医向けに行うACPの講義の準備をしましょう.

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