今年の個人的ニュース/皆様、よいお年を.
中皮腫の労災申請は医師だけの役目ではない/「すずめの戸締まり」観ました
目的.中皮腫患者は労災保険制度の申請ができる.しかし職業ばく露の評価は医師の負担になっており,石綿ばく露調査の体制において現場の医師の対応は明らかにされていない.方法.中皮腫患者90名に対して質問紙調査を行い,労災保険制度の申請(認定)を目的変数とし,「医師の対応」3項目と「労災保険制度の申請理由」5項目を説明変数としてステップワイズ法による回帰分析を行った.結果.患者は医師からの相談窓口への紹介が増加した場合,労災保険制度申請の増加がみいだされた(b=0.276,t[88]=2.336,p=0.021,β=0.242).また患者会からの助言・指摘が増加した場合も労災保険制度申請の増加がみいだされた(b=0.569,t[88]=5.373,p<0.05,β=0.497).結論.労災保険制度の申請には医師が患者に対して相談窓口に紹介することが重要であり,医療機関における相談支援体制を整え,患者会と連携を深めることが課題である.
・抄録の結論は、至極まっとうなことだと思うのですが、本文読んでいて実は内容がよく分かりません.まず↑の論文の「医師」というのがどのような医療機関に所属しているのか?最初に診た医師なのか、紹介を受けて治療をおこなった大きな病院の医師なのか?また、相談窓口ってもうちょっと具体的になになのか?
・私、もう少し若かりし頃は「医師(特に大病院)がもっとしっかり勉強して労災申請につなげんかいっ!」とエラソーに思っておりました.しかし、朝から晩まで手術室に入っているDr.にそのようなことを求めても酷、無理と最近は思うようになりました.代わりに、大きな病院なら医事課の職員やMSWがDr.に断って申請を手助けすべきと思うようになってきております.(口の悪い私は、ただお金の計算のみしている医事なら、常勤職員でなくみんな派遣さんか将来AIにしてもらえばええんじゃっ、と言ってしまいそうです←言っとるがな)ただ、ここで問題は、その医療機関の医師と多職種間の権威勾配が大きくないことです.MSWがこの患者さん労災申請ができると思いますとDr.にいっても(実は、怖くてよういわなかったりして)、聞く耳持たなかったり、仕事を増やすなっ!と起こるようなDr.ならこまります.制度が分からないDr.は、自分は手術はうまいが、制度について苦手だから他の方にお任せしますというような自分の立ち位置を認識していただきたいと思います.(労災以外のことでも、大きな病院のDr.には医療制度、医療界の中での自分の立ち位置がどのようなものなのか認識して欲しいなと思うことがよくあります)
・最初の論文についての私のコメントは、医師のみでなく医療機関としてアドバイスができるようにしないといけないのではないかということです.
以下日記
・昨日12/23(金)は、雪が心配、というか雪が降ったら早く家を出ないといけないので、5時42分起床.幸い我が家周辺から職場までは雪は降っておりませんでした.で、いつものように出勤して、まず病棟よって午前外来.午後回診と医療安全委員会とそれに続いて病棟の会議.帰宅は18時17分でした.ダッシュで夕食摂ってZOOMで19時から20時まで3年ぶりで開かれた西部呼吸器疾患懇話会に参加.非結核性抗酸菌症の講演が主でしたが、自分の知識が大体間違っていないことが認識できました.その後は、アルコール摂ってちょっとダラダラ.
・本日12/24(土)は、5時50分起床.仕事としてやることはいっぱいありますが、あえてこの(土)(日)は病院に行かんとこと数日前から決めておりました.で、朝食摂って7時30分くらいに家を出てイオン倉敷へ.8時35分から「すずめの戸締まり」を観ました.新海誠の作品は、「天気の子」以外はみんな観ておりますが、今回もああ、新海監督らしいなという雰囲気.そしてジブリへのオマージュがやっぱりあるなぁとおもました.ただ、いつものようにディテールがちょっと変だけど画像がきれいので許す.今日はストリーを追うのに気をとられて画像や音をゆっくり楽しめなかったので、もう1回みたいな.
・その後はイオンモールで買い物、昼食、帰りUsagiyaで文具買って14時36分帰宅.で、16時前からアルコールをいただいておりました.18時半頃配偶者と庭の草を焼くための焼却器をコーナンに買いに行って、夕食.入浴.そして、現在アルコールを摂りながらこのブログを書いております.
・一応明日も病院には行かないつもりです.「休む勇気」ナンチャッテ.