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安心 ≑ 信頼/久々ですが入院もせず生きております.

2/11(土)以来、久々の記事のアップです.入院はしていません.ちゃんと生きております.ただ、あまりにも多忙とそれによる倦怠感でなかなかブログの記事が書けませんでした.大体、時間が空いたら過去を振り返るのですが、もう大分忘れているので、大雑把に後ほど日記を書きます.

・本当に医者に成り立ての頃カルテの表紙に梅毒の疑い、肝炎の疑いとかかれている患者さんがおおくて、どういうこっちゃと思っておりましたが、いわゆる保険病名だったのですね.この点はすぐ納得できたのですが、今もモヤモヤしているのが、主に看護記録に書かれていた(最近は余りみないのですが)「信頼関係を築いて云々(デンデンとよむのではありません)」という記述.行動の目標は分かった.しかし信頼関係ができたというのはどういうことか、ISO的に言えば(疫学的でもありますが)その評価指標は?そして、その方法は?そういう記録をかいていた看護師さん達はどう考えていたのでしょう?「じゃ、そういうことで」みたいな感覚じゃないですよね.

・最近「安全・安心の医療」とよく言われています.しかし、安全と安心はひとくくりにできるものではありません.そう言っている人は、「安心」とはどのように評価して、どのように安心を得ると考えているのでしょうか?安全な「医療」(ここはいろんな言葉、たとえば旅客機の飛行、食品の生産、家屋、というものを入れて良いと思います)をおこなっても、安心できないひとはいるのです.

・昨日↓にある読みかけの2つの本を読み終えました.


安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)

安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)

  • 作者: 中谷内 一也
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/10/01
  •  新書
教えて 発達障害・発達凸凹のこと

教えて 発達障害・発達凸凹のこと

  • 作者: 杉山登志郎・白柳直子
  • 出版社/メーカー: IAP出版
  • 発売日: 2021/03/26
  •  単行本


・前者の本は、企業が行政が安心という言葉を使うとき、信頼ということばに置き換えてもほぼ意味が通じると書かれておりました.安心≑信頼ですね.ただ、人や組織が関わるような事ならこれでもよいでしょうが、そう言う者が関わらない状況、たとえば自然現象の場合は、何を信頼するんでしょうね?

・で、今度は信頼ということについて学んでみようと思います.で、同じ著者の↓の本を頼んじゃいました.(ああ、また本が増える)


信頼学の教室 (講談社現代新書)

信頼学の教室 (講談社現代新書)

  • 作者: 中谷内一也
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/12/25
以下ちょっとずつ過去の日記
・2/12(日)は休めました.Amazon Primeで『天気の子』をみました.これで新海誠作品はコンプリートですが、やっぱり映画館で観たかった.
・2/13(月)午前中は初の訪問診療.問題は、我が家の流し台(古い言い方)の水漏れ.帰りにコーナンで水漏れ保護のテープを買って帰りました.もう、憂鬱.
・2/14(火)午前外来、午後から有給とって大学に行きたかったが、患者さんの状態がわるくいけず.
2/15(水)は仕事の後19時半から21時まで開業医さんとの勉強会.
2/16(木)は午前水島で産業医学科外来、午後倉敷市役所で公害健康被害認定審査会.玉島へ戻って仕事.
2/17(金)は午前外来、午後回診.
2/18(土)は研究会の準備.病院から患者さんの状態がわるいという連絡あり、病院へ.
2/19(日)研究会の準備してから病院へ行って重症の患者さん診る.
2/20(月)寝過ごして配偶者におこされて朝食摂らず出勤.途中のコンビニでサンドイッチとスムージーかって食べる.午前訪問診療、午後外来で診ている患者さんが家ではって生活しているという連絡あり、一人で臨時往診.翌日入院するようにした.往診から帰ってきて夜間診療.私より若い60歳の患者さんをお看取りしたい.
2/21(火)朝一で研究会の原稿をe-mailで送付.午前外来、午後から有給とって岡山(市)へ.まず岡山中央警察署へ劣り物取りに言ってから大学へいって送れてcritical appraisal参加.
2/22(水)午前外来、午後回診、カンファレンス、夜間診療.帰宅して研究会の準備.
2/23(木)午前中「振動病交流集会」にZOOMで参加.一般演題として「振動障害に合併する胆管癌の原因に関する考察」という演題発表.
2/24(金)午前外来、午後回診の合間に会議2つ
2/25(土)朝起きて10時まで勉強.それから患者さん診て、たまっている書類処理.お昼近くのうどん屋さんで昼食.その後40分のみ今度県会議員選挙に出る元同僚の決起集会に参加.帰って先に挙げました2冊の本読了.
本日2/26(日)は、ゆっくり起床.午前中は、"Causal Inferencew: What If"読む.掃除.昼食後確定申告の書類作成.2時間ばかりかかりました.その後久々に刈り払い機を使用して草刈り.入浴、夕食.アルコール摂取しこのブログを書いております.もうちょっとしたら寝ます.

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手話通訳者の頸肩腕障害/再び禁断の地へ、そしてまだ死にたくないと思う

私、多分20年くらい岡山県の手話通訳者さんの頸肩腕障害の健診を細々と続けています.このことを知っている周りの職員さんも本のごく一部です.知っている人もその歴史的な経過や意義を認識している人はほとんどいないと思います.わたしもいつ水島でやっている産業医学科外来を店じまいするか分かりません.せめて、手話通訳者さんの

頸肩腕障害対策の歴史を知って欲しいと思います.↓のような文献があります.(79ページから)著者は手話通訳者さんの健康問題に第一人者で研修医時代からのお友達でもあります.(ひょっとして以前もこの論文ご紹介したかも知れませんが...)


手話通訳者の頸肩腕障害に関する,聴覚障害者と手話通訳者の取り組みの経過と今後の課題
垰田和史
社会医学研究2021;38( 1 ):79-88
【要旨】
日本では,2013年に「障害者権利条約」に批准して以降,「障害者差別解消法」が制定され「手話言語条例」を制定する自治体が増加しており,手話通訳が要請される機会が増加している.手話通訳は,上肢系の筋や中枢神経系への強い負担を生じる作業である.過去には,多数の専任手話通訳者が重度の頸肩腕障害を発症し,手話通訳の利用を制限しなければならない状況に陥った歴史がある.この危機に対して,聴覚障害者と手話通訳者は,1994年に手話通訳者の健康と手話通訳制度を両立させるためのガイドラインを作り,以来,その実践に取り組んできた.取り組みの効果は,5年ごとの悉皆調査で検証されている.2015年の調査では,交代で通訳を担当するルールが90%以上実施されるなど,健康を守るためのルールは一定普及しており,重症頸肩腕障害の多発は防止できていたが,頸肩腕障害が疑われる症状を訴える者が17%いた.専任手話通訳者の女性比率は96%,50歳以上が63%と高年齢化が進み,正規雇用率は18%と低かった.手話通訳者不足の訴えは,2010年時の20%から47%へと増加していた.聴覚障害者の社会進出に見合った手話通訳を保障するためには,手話通訳者の健康を守り処遇を改善する取り組みが今後も必要と考えられる.
・私が健診を始めた頃に比べて最近は重症の頸肩腕障害の方は明らかに減っていると思います.研究と運動、予防の実践の成果だと思います.
以下日記
・本日2/11(土)は、6時半起床.ちょっとゆっくり身支度して8時20分に家を出てJRで岡山へ.そこから歩いて岡大医学部へ.10時ちょっと前について教室で大学のネット環境が使える設定をしました.その設定の説明書きがよう分からんし現れる画面の指示もよう分からんし設定に1時間くらいかかりました.それからちょっと調べ物.やっぱり大学の環境って本当によいなと思います.いろんな電子ジャーナルがネットで見れますから.田舎の中小病院にはない勉強/研究環境です.(お金に糸目を付けなければそういう環境も整えられますが、そんなよい経営ではありません)お昼は教室にいた後輩と近くのラーメン屋.それからあるいてイオン岡山へ.ここでも禁断の地の本屋さんへ.なんとか2冊購入で済みました.(田舎に住んでいるので本の買い出しと言うことで)あとは「東急」がとれたハンズで.ちょっと買い物して岡山駅の成城石井でもかいものして16時頃帰宅です.早めにネコたちにエサやって入浴.そしてビール.後は、たまっている資料に目を通しながら整理.現在上善如水という日本酒飲みながらこのブログを書いております.21時台には、布団に入りたいと思います.
・本日購入した本は↓の2冊です.
カムイ伝講義 (ちくま文庫)

カムイ伝講義 (ちくま文庫)

  •  田中 優子
  •  筑摩書房
  • 2014/05/08
  • 文庫
この本はあるのは知っていていつか読もうと思って忘れていた本.今日たまたま目についたので衝動買いではないですが、購入.(著者がすきだったのもある)
日常の淵 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

日常の淵 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

  •  筑摩書房
  • 2020/07/10
  • 文庫
これは今読んでいるシリーズ.その流れで買いました.
・ところで、最近明日死ぬかも知れない、痛いとか、苦しいとかいやだけど、死ぬならそれも運命ですというような半分悟りの境地(違うカーっ!)に入っておりましたが、ふと気がつくと読んでいない本が山のようにある.これは、すくなくとも今ある本を読まないと死ねないと思った本日でありました.読むまでしなないとなると多分永遠に生きないといけません.何故ならついつい本を買ってしまうから.アランかエドガーに咬んでもらわないといけませんな.(そもそも咬むんだったけ?)・・・何言っているか分かる日本国民が少しはいるはず.重ねて言おう「精霊狩り」が好きだ.



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治り得るじん肺:溶接工肺/精霊狩り、大好き

昨日に引き続き溶接工肺のお題です.

・基本的にじん肺は不可逆性の変化であり治らないと言われていますが、唯一(?)治り得るじん肺が溶接工肺です.で、そのレポート↓


 粉じん曝露の低減により改善した溶接工肺の1例
 住友 賢哉、森住 俊、高橋 清英、西山 美保、髙橋 佳伸、岩村 伸一、前田 健一、篠原 勉
【要 旨】
 溶接工肺はヒュームの吸入により発症するじん肺症の一つであり,粉じん曝露の低減や回避により改善が期待されるじん肺症である.症例は44歳男性.慢性咳嗽を主訴に来院した.職業歴,血清フェリチンの上昇ならびに胸部CT(computed tomography)所見から溶接工肺を疑い気管支鏡検査を実施した.気管支肺胞洗浄液中に鉄染色陽性のマクロファージを認め,溶接工肺と診断した.溶接マスクの徹底により改善を認め粉じん曝露の低減の重要性が示された.
・この症例報告で昨日ご紹介した文献が引用されておりましたね.それはさておき、私が気をつけておかないと思うのは、溶接工は鉄の吸入なのですが↑の文献にも書かれているようにその他の粉塵も吸入する可能性があるので、治り得ると思って気楽に考えていてはいけないと思うものであります.
以下日記
・本日2/10(金)は5時47分に起床.「社会医学研究」という雑誌の一論文を読みました.出勤し病棟寄ってから午前外来.午後回診と事務作業.17時になったらサッと病院出たかったのですが案の定無理でした.帰宅はそれでも早くて18時21分.配偶者に「早いな」と言われてしまいました.いつものようにネコたちにエサやってお風呂入って夕食.アルコールをいただきました.で、チビチビウイスキーを飲みながら、このブログを書いております.21時には寝床に入りたいと思います.
・ところで最近は寝床で漫画を読むのが楽しみです.でも疲れて早く寝ちゃいますが.昨日は↓の一部を読みました最初の萩尾望都の「ドアの中のわたしの息子」・・・久々に読みましたが、えーわー.『精霊狩り』のシリーズ好きなんですよね.それから美内すずえの「エリカ赤いつむじ風」これまた懐かしい.さて、今日はどのような漫画に会えるか、再会するか?

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剝離性間質性肺炎様反応を呈した溶接工肺/付き添ってきている子供や若者はヤングケアラーかもしれない

へー、こういうこともあるねと読んだ文献↓



剝離性間質性肺炎様反応を呈した溶接工肺の 1 例



髙橋晴香、竹中 遥、横尾慶紀、菅谷文子、山田 玄

 気管支学.2023;45:43-48


要約 ━━ 背景.剝離性間質性肺炎(DIP)は特発性間質性肺炎の 3% 未満とされ,発症には喫煙や粉塵曝露の関与が指摘されている.溶接工肺との関連を示す報告は稀である.症例.48 歳,男性.喫煙歴は 10~20 本/日×30 年間.職業は溶接工.胸部異常陰影を指摘され,当科を受診した.胸部 CT で縦隔リンパ節腫大と両肺にびまん性のすりガラス影を認め,経過観察を行ったが,14 か月の経過で肺病変は徐々に進行した.気管支肺胞洗浄では好酸球比率の増加を認めた.診断目的に胸腔鏡下肺生検を施行し,病理組織では DIP 様の所見を認めた.術後に発熱と息切れが出現し,間質性肺炎の増悪と診断し,ステロイド療法により改善を認めた.結論.溶接工肺は DIP 様反応を呈することがある.


・そもそも溶接工肺とは↓


溶接工肺

ー溶接ヒュームによる肺障害ー


吉井千春、他.


Abstract − Welder’s pneumoconiosis,which is caused by the inhalation of welding fumes,is one ofthe major pneumoconioses in Japan.The major component ofwelding fumes is iron oxide. Although welder’s pneumoconiosis has ben considered to be inert,recent reports revealed the possibility of developing fibrosis.In this article,we demonstrate radiological and pathological features of welder’s pneumoconiosis,and also review the mechanisms of developing pulmonary fibrosis.In high-resolution CT(HRCT),typical welder’s pneumoconiosis shows fine centrilobular nodules in both lung fields.In some cases, fibrotic changes may be seen in subpleural areas in both lower lung fields.Lung biopsy specimens show numerous hemosiderin-laden macrophages within alveolar spaces associated with mild to moderate interstitial fibrosis.The mechanisms of developing fibrosis can be explained by“overload phenomenon”.Namely,in cases of mild exposure to welding fumes,iron oxides and hemosiderin-laden macrophages locate within air- spaces and may be reduced in numbers by mucociliary transport system.However,in cases of massive inhalation,accumulation of iron oxides and hemosiderin-laden macrophages exceed the capacity of mucociliary transport system.As a result,they invade into the interstitium and cause interstitial inflamation or thickening and eventualy pulmonary fibrosis.




・最初の論文のCT像は、肺気腫がベースにあるのでしょうが、典型的な溶接工肺の画像ではないですよね.じん肺という病気はいろんな粉塵を吸入しておこるわけであり、吸入する有害な物質が単一の物質とは限らないので、多彩な陰影を呈してもおかしくないとは思いますが.



以下日記

・昨日2/8(水)は6時半頃起床.朝勉せず出勤し病棟よって午前外来.外来がはじまってすぐ入院患者さんの貧血が進んでいると検査室より電話あり.午後から輸血する段取りをしました.で、昼から輸血.その合間に回診、カンファレンス.夜間診療でした.帰宅は19時前.いつものようにネコたちにエサやってお風呂入って夕食.アルコールをちょっといただきました.

・本日2/9(木)は6時半起床.前日と同様病棟よって午前外来.その後病棟に少し寄って14時過ぎに病院出ました.午後は健診の予定だったのですがそれがキャンセルになったので有給を摂りました.帰りコーナンでコンクリートブロックを8個買って15時前に帰宅.色々事務作業したり雑誌読んだり.本日の標題の後半部分は、医療福祉生協の情報誌コムコムのヤングケアラーに関する特集にあったもの.↓の本の著者の濱島淑恵先生がインタビューにこたえて「病院に付き添ってきている子どもや若者が、もしかしたらヤングケアラーかもしれないという視点はもっていただきたいなと思います.」からとったもの.自分は想像力も創造力も欠如しているのでなかなかそういう視点がもちにくいのですが、肝に銘じます.

・夕方ネコたちにエサやって明るいうちからお風呂.即ビールといきたかったのですが1時間くらい自分の終活.ちゃんと死ぬ前に片づけておきたいことの一つをやっておりました.それから夕食.録画で久々に「名探偵モンク」を観ました.その後ちょっとした事務作業をしていたらあっという間に21時半を過ぎておりました.22時には床につきたいと思います.



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見えないコルセット=帯状絞扼感/数年ぶりの救急車、20年ぶりの気管支鏡

標題の帯状絞扼感girdle sensationとは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


帯状感
girdle sensation
[同義語]帯状絞扼感
体幹を帯状に走る異常感覚の1つ。1つないし少数の胸髄神経根の領域に分布するため,帯状となる。神経根,肋間神経または脊髄の刺激症状と考えられている。帯状疱疹,多発性硬化症を含む脊髄炎,椎間板障害,転移性脊髄腫瘍などに伴って起こることが多い。病巣のレベル診断に役立つ
・で、↓のようなレポートがありました.(標題が「イキ」だと思うのは私だけ?)
 "The Invisible Corset": A Rare Manifestation of Neurosarcoidosis
Kazuhiro Fukushima, Kenya Oguchi, Akinori Nakamura, Yo-ich Takei
Intern Med 62: 317-318, 2023 
・本文中に帯状絞扼感をおこす原因疾患として、
 The unique “girdle sensation”, often described as a tightening sensation in the trunk, is rare but has been reported in multiple sclerosis, diabetic thoracic radiculopathy, and sarcoid polyradiculopathy
と記載されておりました.「コルセットでしめつけられるような」という主訴で来られた患者さんには、このような疾患を思い浮かべないといけませんね.
以下日記
・2/6(月)の午前中は、水島で自分の健康診断でした.若い頃~少し前までなら、朝一で玉島によって気になる患者さんを診てから水島へ行っていたのですが、もう最近そのような体力も気力もありません.9時に水島へいって自分の健康診断.鼻から胃カメラしましたが、今年は楽でした.昨年はじめて鼻から下のですが、口からするのと変わらなかったのですが、今年はよかった.11時前に玉島に「戻った」のですが、受け持ち患者の状態がよろしくなく、臨時で気管支鏡(先週、今週と2回、20年ぶり):気管が閉塞しかけていました.で、それから大きな病院へ転院する段取り.救急車がくるまでダッシュで昼食摂って、看護師さんと二人で救急車に同乗して倉敷では知らない人のいない大K病院さまへ.救急車の中で窒息しないか怖かったですがそういうことは無くホッ.救急車に同乗したのも久しぶりです.K病院で申し送りして、16時前に病院へ戻り、ちょっと病棟の患者さん診て夜間診療.帰宅は19時半過ぎ.いつものようにネコたちにエサをやってお風呂入って夕食.その後"causal inference: what if"を少し読みましたが、疲れていて全然訳せませんでした.
・本日2/7(火)は6時半起床.朝勉せず出勤.午前外来、午後回診.途中1時間大学院のcritical appraisalにZOOMで参加.帰宅は18時過ぎでした.ネコたちにエサ、入浴、夕食.20時半から22時半までZOOMで"Causal inference: What If"勉強会.(主にDAGについて)いつもこの勉強会に参加すると脳が興奮してすぐ眠れません.で、ふるさと納税の返礼品のCOEDOビールをのんで、このブログを書いております.歯磨きが終わったら寝にいきます.
・昨日はある患者さんからこのブログで励まされる、今日は私に癒やされるといってくださった患者さんがおられました.そう言ってもらえるとやっぱり嬉しく木にも登りますね.正のストロークは嬉しい.逆に批判されるとスッゴくこたえます.若いときはそうでもなかったと思うのですが.やはり年でしょうね.

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前胸部の発赤で化膿性胸鎖関節炎や縦隔炎が思い浮かぶか?/土曜日禁断の地へ、日曜は行きたくなかったところへ

・私、扁桃腺炎の患者さんを診たら、縦隔炎にならないだろうなと密かに恐れております.前胸部の発赤を診ても縦隔炎を考えないといけないのかも.↓のようなレポートがありました.


Mediastinal Abscess Induced by Group B Streptococcus
Kenta Nakamoto, Hideharu Hagiya, Ruiko Hayashi, Fumio Otsuka
Intern Med 62: 491-492, 2023
この患者さんは、コントロール不良の糖尿病がベースにあり、可能性胸鎖関節炎から縦隔に広がっていったんですね.前胸部に発赤がありましたが、はたしてそれをみて縦隔洞炎になる可能性があると自分は発想できるでしょうか?少なくとも免疫に問題がある人にはそういう発想をもたないといけませんね.
・似たような日本語のレポートが↓
 外科的介入が遅延し,入院後に多発膿瘍を合併した化膿性胸鎖関節炎の1例(Delayed surgical intervention after admission caused whole body multiple abscesses in the patients with septic arthritis of the sternoclavicular joint: a case report)
西田 雄一朗、他.
ちなみに縦隔炎とは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓
縦隔炎
ジュウカクエン
mediastinitis
縦隔を場とする感染・炎症の総称。急性縦隔炎と慢性縦隔炎に分けられるが,急性の方が多い。急性縦隔炎は食道,気管の穿孔,穿通性胸部外傷,胸骨周辺の術後炎症,口咽頭炎症の波及,傍脊椎・脊椎膿瘍,放射線療法,悪性腫瘍などに関連して発症する。多くの場合,病変はびまん性に拡大する。診断の遅れは致命的となる。慢性縦隔炎は線維化縦隔炎,肉芽腫性縦隔炎とも呼ばれる。緩やかに発症する。ヒストプラスマあるいは結核といった感染症によるほか,原因不明のこと,また自己免疫疾患に関連して発症することもある。臨床所見として上大静脈症候群を呈することも多い
以下日記.
・何か、忙しくて、この1週間なにをしていたのでしょう?ちょっと過去を振り返ります.
・1/29(日)は10時半までは自宅にいて雑務、それから病院へ行って重症の患者さんを診て、一応落ち着いていたので早めに病院を出て帰宅.途中金光町のふるいちによって天ぷらぶっかけうどんの昼食.
・1/30(月)は、まず玉島で仕事して10時半前に水島へ.ストレスに関する面談.その後玉島へ戻り回診、夜間診療.帰宅は20時20分.入浴や夕食後causal inference: what ifを読むが、疲れているのか頭に入ってこない.
・1/31(火)朝一で病棟に寄って重症の患者さんの処置をしてから午前外来.午後長年診ていた患者さんをお看取り.夕方になって気管が閉塞しそうな患者さんの気管支鏡.20年ぶりくらいにやりました.臨床工学技士さんがいて助かった.毎週20時半からcausal inference: what ifの勉強会ですが、間に合わず.途中参加はできる時間には帰宅しとりましたが疲労困憊で参加せず.
・2/1(水)は、早めに病院行って重症の患者さん診てから外来.午後重症患者さんの輸血.無事終わってホッ.その後カンファレンス、夜間診療.多くの書類を処理し帰宅.
・2/2(木)朝一で玉島へ寄ってから水島へ.午前産業医学科外来.午後手話通訳者さんの頸肩腕障害健診.玉島へ戻って仕事.この日は案外早くかえれた.
・2/3(金)は、午前外来、午後回診.19時前帰宅.久々にアルコールをいただきました.
・2/4(土)は休み.肉体的にも精神的にも疲れており、病院へは呼び出しがない限り行かないと決意.午前中はいろんな資料に目を通しながら机の上の片づけ.13時前に家を出てまず「うさぎや」(文房具の専門店です)へよってイオン倉敷へ.まず本屋さんへ.ちょっと本を買いすぎたか.(標題の「禁断の地」とは本屋さんです)その後フードコートでカツ丼食べてアルコール買って無印良品よってカルディよって17時前帰宅です.すぐ市の広報を配ってから一服.お風呂、夕食.ベッドで漫画よむ.
・本日2/5(日)は、本当に家にこもってダラダラしようと思っておりました.と言うも午前中はcausal inference:what ifを読んでおりました.そろそろごはん食べに行こうかなと思っていたら病院から電話.日直・食直のDr.に対応してもらおうと電話は切ったのですが、やっぱり心配になって病院へ.(行きたくなかったところとは病院)1時間弱いてから帰宅.帰って洗い物、掃除.配偶者が17時前に帰宅し一緒に医療生協の配り物してその足で笠岡の回転寿司をたべに行きました.帰宅後入浴、causal inference:what ifを読みました.で、このブログを書いております.これから寝にいって漫画を読みながら眠りに落ちたいと思います.明日は自分の健康診断で水島へ行きます.胃カメラもありちょっとヤダナ.

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嬉しい言葉/寝床で読む漫画

今年になって本当に忙しくて、大変で、疲労が蓄積しております.で、なかなかブログも書けなかったのですが、今日は私がまだ生存しているという「合図」でブログをアップします.

・人間誰でも褒められたい/よいところを指摘されたいと思うものですよね.私もこの年になっても褒められたい.ただ、あまりにも当然のことですが褒められるような事をしないといけません.私が、心がけているのは「患者さんが話しやすい医師」です.患者さんから「先生は話やすい」と時々言ってもらえます.そういうときは、よかった、そう言うように振る舞っているけど、ちゃんと「効果」がでているんだと.ただし、厳密に言うとそれはきちんと通院している方の言葉.通院しなくなった方がどう思っていたかを確認しないと本当に「効果」があったといえるかどうかわかりませんが.

・1/27に私が外来で診ていいて訪問診療にきりかわった患者さんが亡くなられました.3年前に開業医さんから紹介された方です.私が一定病気のめどを付けて高次病院に紹介したのですが、緩和ケアのため戻ってこられていました.その方が最初に言ってくださった言葉が「先生の診察室から出てこられる患者さんがみんな笑顔だった」でした.ああ、患者さんってこういうところを見ているのかと「感心」すると同時に、嬉しく思いました.私が日頃心がけていることがちゃんと結果として出ていると.

・今日、(木)(金)とパートで来てくださっているDr.に私の患者さんの腹腔穿刺をしてもらいました.1/27に亡くなった方にもしてもらっていました.また、その他重症の患者さんに中心静脈カテーテル(CVC)をよく入れてもらっています.1/31に長年見ていた患者さんが亡くなられたのですが、その方にもCVCをいれてもらっていました.亡くなったかたのご家族からお礼の言葉をいただくのですが、私一人ではなく、そのように支えてくれる他のDr.や看護師さん、MSW、事務の人達がいるから私が感謝されるのだと、昨日改めて気がつきました.自分がよい医者(と、自分で言ってしまっちゃいましたが)でいられるのは、他の人達のおかげであると常に認識し、慢心しないようにと思うのでした.

・1/22から今日まで、多分アルコールは飲まずにいました.ちょっとだけ病棟の患者さんがおちついてきたので本日は久々にアルコールを飲みました.当然?この文章もアルコール飲みながら書いております.もうちょっとしたら寝にいきます.

・昔は、布団の中で本を読むのがとても楽しみでした.しかし、最近は本がほとんど読めずに寝ておりました.ここ1,2週間でしょうか寝ながら漫画を読む様になりました.今は↓のようなちくま文庫を読んでおります.「いやぁ、漫画って本当にいいもんですね」


温泉まんが (ちくま文庫)

温泉まんが (ちくま文庫)

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2019/10/10
  • メディア: 文庫
ビブリオ漫画文庫 (ちくま文庫 や 50-1)

ビブリオ漫画文庫 (ちくま文庫 や 50-1)

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/08/07
  • メディア: 文庫
書痴まんが (ちくま文庫)

書痴まんが (ちくま文庫)

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2022/01/08
  • メディア: 文庫

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