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見えないコルセット=帯状絞扼感/数年ぶりの救急車、20年ぶりの気管支鏡

標題の帯状絞扼感girdle sensationとは『医学書院医学大辞典第2版』によると↓


帯状感
girdle sensation
[同義語]帯状絞扼感
体幹を帯状に走る異常感覚の1つ。1つないし少数の胸髄神経根の領域に分布するため,帯状となる。神経根,肋間神経または脊髄の刺激症状と考えられている。帯状疱疹,多発性硬化症を含む脊髄炎,椎間板障害,転移性脊髄腫瘍などに伴って起こることが多い。病巣のレベル診断に役立つ
・で、↓のようなレポートがありました.(標題が「イキ」だと思うのは私だけ?)
 "The Invisible Corset": A Rare Manifestation of Neurosarcoidosis
Kazuhiro Fukushima, Kenya Oguchi, Akinori Nakamura, Yo-ich Takei
Intern Med 62: 317-318, 2023 
・本文中に帯状絞扼感をおこす原因疾患として、
 The unique “girdle sensation”, often described as a tightening sensation in the trunk, is rare but has been reported in multiple sclerosis, diabetic thoracic radiculopathy, and sarcoid polyradiculopathy
と記載されておりました.「コルセットでしめつけられるような」という主訴で来られた患者さんには、このような疾患を思い浮かべないといけませんね.
以下日記
・2/6(月)の午前中は、水島で自分の健康診断でした.若い頃~少し前までなら、朝一で玉島によって気になる患者さんを診てから水島へ行っていたのですが、もう最近そのような体力も気力もありません.9時に水島へいって自分の健康診断.鼻から胃カメラしましたが、今年は楽でした.昨年はじめて鼻から下のですが、口からするのと変わらなかったのですが、今年はよかった.11時前に玉島に「戻った」のですが、受け持ち患者の状態がよろしくなく、臨時で気管支鏡(先週、今週と2回、20年ぶり):気管が閉塞しかけていました.で、それから大きな病院へ転院する段取り.救急車がくるまでダッシュで昼食摂って、看護師さんと二人で救急車に同乗して倉敷では知らない人のいない大K病院さまへ.救急車の中で窒息しないか怖かったですがそういうことは無くホッ.救急車に同乗したのも久しぶりです.K病院で申し送りして、16時前に病院へ戻り、ちょっと病棟の患者さん診て夜間診療.帰宅は19時半過ぎ.いつものようにネコたちにエサをやってお風呂入って夕食.その後"causal inference: what if"を少し読みましたが、疲れていて全然訳せませんでした.
・本日2/7(火)は6時半起床.朝勉せず出勤.午前外来、午後回診.途中1時間大学院のcritical appraisalにZOOMで参加.帰宅は18時過ぎでした.ネコたちにエサ、入浴、夕食.20時半から22時半までZOOMで"Causal inference: What If"勉強会.(主にDAGについて)いつもこの勉強会に参加すると脳が興奮してすぐ眠れません.で、ふるさと納税の返礼品のCOEDOビールをのんで、このブログを書いております.歯磨きが終わったら寝にいきます.
・昨日はある患者さんからこのブログで励まされる、今日は私に癒やされるといってくださった患者さんがおられました.そう言ってもらえるとやっぱり嬉しく木にも登りますね.正のストロークは嬉しい.逆に批判されるとスッゴくこたえます.若いときはそうでもなかったと思うのですが.やはり年でしょうね.

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