β遮断剤で口内炎/チコちゃんにしかられたかったけど叱られなかった(マゾではありません)
・私、気管支喘息の患者さんを多く診ているので以前はβ遮断剤はあまり処方していませんでした.しかし、心不全パンデミックと言われているくらい心不全の患者さんが増え、自分も結構心不全の患者さんを診るようになって恐る恐るβ遮断剤を処方するようになりました.β遮断剤の副作用で気管支喘息発作ばかり恐れていましたが、(まあ、徐脈なんかも心配していましたが)口内炎という副作用もあるのですね.↓のようなレポートがありました.
Beta Blocker-induced Recurrent Aphthous Stomatitis
Takuya Suda, Hiroshi Fujii
Intern Med 62: 957, 2023
・この例では、ビソプロロール(商品名メインテート)が原因ですが、その添付文書の副作用欄には口内炎がかかれていませんでした↓
ただ、違う種類のβ遮断薬の添付文書には口内炎の副作用がかかていました↓
カルテオロール
・湿布で繰り返す胃潰瘍があるように、繰り返す口内炎の原因としてβ遮断剤をおぼえておかないといけませんね.
以下日記
・今回も久々のアップです.最近体力が無くてなかなかブログが書けません.
・3/13から3/15まではユマニチュードのミニレクチャーのためにかなり時間を使いました.
・3/15(水)の夜は19時半から21時まで開業医さん達との勉強会.
・3/16(木)は午前中水島で産業医学科外来.予約の患者さんが一人来られず.以前肺炎で受診できず家までいって、救急車を呼んだことがある患者さんで、心配しました.何回連絡しても電話に出られず.外来が終わって私と看護師さんと訪問しようと相談していて、その前に私が電話したらつながりました.お金がつぎの支給日までないとのこと.ケースワーカーさんに対応をお願いして、玉島へ戻りました.戻ってみたらそろそろ退院しても良いと考えていた患者さんが急変.認知症の会議でユマニチュードのミニレクチャーのみして、あとはその対応.宿直のDr.が頼りになる先生なので帰宅できました.19時半から21時半までZOOMでCausal Inference: What If"の勉強会.その後『水俣の視図』という本を読みはじめました.
・3/17(金)午前外来で、最後にお一人入院.結構重症そう.午後回診の合間通所リハビリのカンファレンス.
・本日3/18(土)はチコちゃんに叱られようとボーとする1日と思っていたのですが、入院患者さんで不安定なひとが複数人いたため8時から11時半まで病院にいました.その後帰宅し主に『水俣の視図』を読んでおりました.今日もアルコールはひかえておこうと思っていたのですが、午前中病院行って患者さんが比較的おちついていたので、アルコールをいただいちゃいました.で、このブログを書いております.これからgo to bedです.
・明日は、岡山(市)へいって朝から晩まで水俣病の映画を観ます.はたして、映画鑑賞中尿意をがまんできるか?